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翌日、入学式の少し前

綺麗なピンクの花を付けた木々が立ち並ぶ学園の門の前で父様達との待ち合わせ

季節は王都の春それぞれの領地により季節は多少ずれるのだ。


「お、来た来た。うちのお姫様」


制服を着た、フリージアをパニカムと使用人達はとろける笑顔で見つめたのだった


「あんまり見られると恥ずかしいです。

似合ってますか?」


顔を真っ赤にしてポーズを取るフリージアに

パニカム達は悶えかけた


「さて、皆さま時間です。」

マリーが声をかけるまで意識を手放しそうなパニカム達だった

言っておくがフリージアは絶世の美女ではない。

彼らが、フリージアを愛してやまないだけである。


「さ、みんな行きましょう!父様、エスコートお願いします。」


とろける笑顔のパニカムの方がその辺の女性を射止めてしまうくらいだった。

パニカムはイケメンなのだ。

一重の目はキリリとしていて

鼻もシャープで整っている

髪も黒く鴉の濡れ羽色

日本で言う所の醤油顔である。シュッとしているのだ。



両親のいいとこどりをしたはずのフリージアは

ジャスミンのぱっちりした目は受け継いだが二重は受け継がれることなく

低めの可愛い鼻を受け継ぎ

唇はパニカムとジャスミンを足して2で割ったような唇なのだから


式典の会場のみ親族や使用人と一緒に居られるのだった。


会場に付くと、生徒の列に並ぶように指示があり

パニカム達とはお別れだ


特待生は王族の次に並ばされ、見世物状態である。

貴族生徒はつながりのある貴族同士でお茶会などで面識がある

公爵家なんかは有名人、どこからが特待生かはっきり区別がついてしまうのだった。

それでもフリージアは前を向き、キリリと晴れ舞台を家族に見せようとしたのだった。


そう、彼女にこの貴族の視線は関係なかった

学べというから来たのだ

嫌なら辞めて家に帰ろうくらいの気持ちで来ていた

多少の緊張はあるものの気楽なものだった。


ここでしか学べないことを貪欲に学び取ろうとワクワクに満ちていたのだ




ちなみに、式典は進み学園長が挨拶をしたところはしっかり聞いていたが

王族の新入生の挨拶は上の空で名前からなにから全く聞いていなかったフリージアだった。



式典が終わり

本日は終了である。


なぜ授業にならないかというと

寮生活で家族と別れるのだ寂しいお子様達がいっぱいで今日は授業にならないから

入学式の日は式典のみと決まっているのだ。

なんせ集まるのは5歳と誕生日を迎えたばかりの6歳なのだから


フリージア達も式典が終わると

制服のまま

家族と王都で観光を楽しみ

食事をした。

夜が近づくにつれパニカムの顔が暗くなる


「お父様、笑ってくださいませ

お父様の商会のおかげで良い友達にもめぐり逢えました。

夏休みには屋敷に戻りますから。

お父様もお仕事しっかり頑張ってくださいね。

何か企画が浮かびましたら、魔道具の便せんで手紙書きますから」


「ああ、そうだったな。つい寂しくてな。」


「お父様、声を録音する魔道具は無いのですか?」


「録音とは何だい?」


「同じ音を貯めて、繰り返し聴けるようにする感じです。」


「聞いたことないな…。転移門が出来て便利になったから会いに行く方が速いと考えられれているし」


「なら、録音装置を作りましょう。お父様、大好き!とか録音すればずっと声が聞こえます」


「はっ!!どうしてもっと早く気付かなかったんだ。

そうすればあの舌っ足らずの可愛い声も、今の声も。私の誕生日に歌ってくれたあの歌も…」


「旦那様落ち着いてくださいませ。」


「ランジアこれが落ち着いていられるか!すぐに研究しなくては

フリージア何かヒントはないのかい?」


「音は振動で出来ているので。よく響く素材に傷をつけることで音を覚えさせることが可能かな?

でも、魔法があるんだから空間そのものに音を覚えさせて…封じ込めてしまえば…魔石に音って閉じ込められないのかな?」


懐からメモを取りだしフリージアの独り言ににた言葉を書きとるクロムウェル


ここは、パニカムが借りたプリシア商会に所属するレストランの個室だ

「父様、物質変化使ってみてよろしいですか?」


「ああ、ここなら平気だ。」


目の前の食べた後の鶏の骨を手に取り


良く響く鉱石うーんわかんないな

いろんな音を忠実に再現できるように七色の鉱石にしようかな

“オパール”

骨がさほど大きさを変えずオパールに変化した


「ちょっと大きかったな…ま、最初だし試してみなきゃね。」


オパールを手のひらにかざし。ボタンを2つイメージを固め物質変化をもう一度


無事に●マーク と▶マークが出来た。

●マークを押して


「“お父様、大好き!元気でお仕事頑張ってください”」


▶マークを押すと

「お父様、大好き!元気でお仕事頑張ってください」


と流れた


「やった!できた!」


「フリージア!やっぱり天才だな!父様はこれで夏まで仕事が頑張れるよ~」

とフリージアを抱きしめるのだった。


使用人も驚きつつ幸せな笑顔に包まれた食事会だった


夕方には門限があり学園の寮に戻るマリーとフリージア

食事会も終わり馬車で学園へと戻って行った。


パニカムとクロムウェルはすぐに商業ギルドに顔を出し

商品の登録を済ませた。


使用人達と合流後、ビリジアン領へと帰って行ったのだった。

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