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さっきの会話にはもちろん裏があった


「わたくし、ビリジアン領 領主の娘 リリー・グリモアと申します。

以後お見知りおきを」


(あら、領主の娘を知らないなんてこれだから商家の箱入り娘は)



ただし、悪意に晒されてこなかったフリージアには通じないのだ




「やはり会頭の令嬢でしたか

どこか似ていらっしゃったので、お声掛けさせていただきましたわ。

よろしくお願いいたしますね。

私、プリシア商会にはとてもお世話になっていますの。

こちらの髪飾りもこちらのアクセサリーもプリシア商会から購入させていただいていますのよ」


(あんた割と有名なのよ知らないのね。私はあなたの商会のお客様立場をきちんとご理解くださいね。)


フリージアは以下略



「では、こちらで失礼させていただきますね。

グリモア様」


「あら、わたくしのことはリリーと読んでくださいな。」

(ちゃんと最初は様で苗字読みだなんて立場を理解して合格ですわ。

学園のルールですから名前呼びを許して差し上げますわ。)


きちんと様付けで呼べたフリージアをみて勝手に誤解してくれたのだった。


「あの子ちゃんとわかっているじゃない。

賢い子は嫌いじゃないわ。いいお友達になれそうね。」


「はい、お嬢様」


無表情の侍女をつれ貴族フロアへ上がっていくリリー達だった。


それを影から確認するクロムウェルだけが怒りの炎を滾らせていたのだった。

(お嬢様に向かって敵意を飛ばすなどーーー!!!

次からは暴利な商売で仕返しだな…それか屋敷をビリジアン領から移すか…そっちの方が…

ふふふっ)

パニカムへ報告へ走るクロムウェルなのであった


部屋に入ると

ほどほどに狭くもない良い部屋だった。

多分貴族の部屋はもっと広いのだろうがフリージアの部屋は生徒のベッドルームと従者の狭いベッドルーム、キッチン付きのリビングを兼ねた部屋とシャワールームの構成だった。


お風呂は大浴場があって利用したい人はそっちに行くらしい。


部屋で荷解きをしながら、明日からの行動の確認をする

マリーとフリージアは

ノックの音で扉の方を向いた


「どなたでしょうね?」


「さぁ? マリー出てくれる?」


「はい。 どちら様ですか?」


「あのー隣の部屋のポピーと申します。挨拶に来ました。」


マリーが扉を開けると

オレンジの髪の毛が綺麗なそばかすの色白の女の子が侍女を連れて立っていた。


「はじめまして!私ポピーと言います!プリシア商会所属のアイスランド商店の娘ポピーと申します。

い、以後お見知りおきを!」


「わざわざご丁寧にありがとうございます。私はプリシラ商会会頭パニカムの娘フリージアでございます。

よろしくお願いいたします。」


「と、隣の部屋なのも何かの縁ですし…その…」

「よろしければお友達になってください」


「えっっと。あっ。は、はい!それです!私が言いたかったこと

って…えぇ!? い、いいんですか?」


「ふふふっ、立場は関係なくよろしくお願いいたします。ポピーさん。」


「フリージア様」


「様はいりませんよ。呼び捨てでどうぞ」


「そ、そんな…恐れ多いです。」


「お友達。ではないですか…?」


「フリージア…。」


「はい!ポピーさん!」


「わ、私のことも呼び捨てでお願い」


「うん。ポピー!よろしくね。」


「うん。嬉しい!」


二人で手を取り合ったのだった。

平民で同じ商家の娘、気が合いそうだなって思ったのだ。

リリー様には何か腹黒さを感じとって緊張していたフリージアも

友達が出来て嬉しかった


フリージアは部屋にポピーを呼んで話をした

同じ年の友達はいるかとか

学園に他に知り合いはいるかなど

ポピーはビリジアン領の隣の隣オランジ領に住んでいるということ

お家の近所には友達が沢山いて王都にくるのは

不安で寂しかったらしい

商店のお父様からプリシア商会の会頭の娘さんも入学するから

友達になって来いと言われ

胃が痛かったらしい。

そんなの関係なく良い子だったら嬉しいと期待と嫌な子だったらどうしようと

重圧に押しつぶされそうだったそうだ。


同じ年の友達ができたことがフリージアはとても嬉しかった

そんな裏事情まで正直に話してくれたポピーがとても良い子なのだと感じた

こういう友達が沢山出来たらいいなと


密かに思うのだった。


こうして、二人は夕食まで一緒に過ごしたのだった。


明日は入学式、早めに準備を済ませベッドに入ったのだった。

お読みいただきありがとうございます。

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