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入学式の前日


マリーとフリージアとパニカムとクロムウェルは

学園に入学手続きに

その他の使用人は先に宿へ行き王都観光を許された。

その間の屋敷はプリシア商会の影たちによって守られることとなる


結局使用人は皆フリージアの入学式へ行くことになったのだ


入学の手続きを済ませると

パニカムとクロムウェルは宿へ

マリーとフリージアのみ寮へと進むのだった。


なかなか離れない父様の説得が一番大変だったかもしれない。


寮は男女別の塔になっており

真ん中に大きな校舎

両サイドに男子寮と女子寮がある。


王立の学園であるこの建物は便利に作られ

入学が6才になる年の子ということで

遠くの校舎に行くのに時間がかかりすぎることがきちんと考慮され

朝は、時間になると

行先の転移門が解放

並んでそのフロアの転移門まで移動できる仕組みになっている

忘れ物をしても余裕なのだ


寮へ登録されている入学者と従者は通行できるように入学手続きで登録された

もちろん時間がある者は歩いて戻っても問題はない。


食事は自分で取るも、食堂へ行くのも自由


学び舎での階級差別は無いとは謳ってはいるが王族か公爵の令息令嬢には特別フロアが与えられ

そのフロアから直接行きたい転移門に移動できる配慮はあるらしい。


貴族の礼儀は必要ない。

貴族の礼儀が必要なのは中学部から貴族の専攻をした者のみに適用され

特別区域が指定されていると学園のパンフレットに細かく記載されていた。

パンフレットと言っても紙ではなく

魔道具だった。

きちんと読んだら入学手続きで返却とあったので

フリージアは書き写していたのだった。


情報量が多すぎて覚えられなかった

学園の見取り図も縮小ご転写した


ただし、しつけに厳しい貴族の子どもは

付き合う人間を選べと言われて育っている者も多いと聞いた。


フリージアは平民だ。

爵位は貰っていない。

商家の娘

なので苗字はない。


そして、特待生なのだ。

成績が落ちれば容赦なく学費が請求される

パニカムは最初からフリージアを目立たせたくないからお金なら払うと

学園に掛け合ったのだが、認められなかった

それほどフリージアのギフトが強力だということだった。




絶対利用しようとしてくる方々がいるはず。

プリシア商会に泥を塗らないように生きなければ!


とフリージアは心に誓うのだった。



寮へ向かう途中


「ごきげんよう」

右後ろ辺りから、涼やかな声がしたので振り向くと

ブロンドの綺麗な子が挨拶してくれていた


「ご、ごきげんよう」

フリージアが緊張気味に挨拶を返すと


「わたくし、ビリジアン領 領主の娘 リリー・グリモアと申します。

以後お見知りおきを」


「ああ、領主様のご令嬢でしたか

はじめまして、わたくし、プリシア商会会頭パニカムの娘

フリージアと申します。よろしくお願いいたします。」


「やはり会頭の令嬢でしたか

どこか似ていらっしゃったので、お声掛けさせていただきましたわ。

よろしくお願いいたしますね。

私、プリシア商会にはとてもお世話になっていますの。

こちらの髪飾りもこちらのアクセサリーもプリシア商会から購入させていただいていますのよ」


「いつもご利用ありがとうございます。今後ともごひいきによろしくお願いいたます。」


和やかに会話をしながら寮へ向かう。

1階が平民と特待生のフロアだ。

5階建てのようだった


「では、こちらで失礼させていただきますね。

グリモア様」


「あら、わたくしのことはリリーと読んでくださいな。」


「ありがとうございます。私の事もフリージアとお呼びください。

リリー様では、こちらで失礼いたしますね。」


「ええ。学園内で逢うこともあるでしょう。ごきげんよう」


マリーと部屋に入ると

「はぁーー。緊張したーー。」


「お嬢様平然と話していたではないですかー」


「一応ね。失礼をしたつもりはないけれど

貴族の人って会話に裏があるって聞いたし。リリーさんいい人だといいんだけど…」



読んでいただきありがとうございます。

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