表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/76

「70話」崩壊、或いは始まり!

どやぁ


 空虚が……全くの闇が壊れる。


 まるでガラスの様に粉々になる世界の、その向こう側にはよく知る顔が在った。


 急激に俺たちから離れてゆく“無”の世界……花開く様に大量の情報が俺の脳に流れ込んだ。


 光が、音が、香りが俺に“戻ってきた”ことを実感させた。


 が……いちばん俺にそのことを実感させたのは……


 「ニアっ!」


 「ニアくん!」


 俺が、どうしても護りたかった2人の少女の叫び声だった。

 

 ッーー!!


 突然のことに理解が追いつかずめを白黒とさせる俺。


 いや、俺とグレイプ。


 そんな俺たちの様子がおかしかったのか顔に笑みを浮かべる2人……


 しかし、一転して……


 「バカニア!  今までなにやってたのよ!!」


 突然、オリーブに胸倉を掴まれてしまった。


 ……なんか、最近胸ぐら掴まれること多いな……


 そんなバカな考えが頭の中をよぎる。


 が、そんな考えは目の前の眼に涙を溜めたオリーブに、打ち消された。


 「ア…アタシだって……アンタの事心配ぐらいするわよ!  それなのに……なんで……!」


 俺の胸倉をつかんだまま泣き崩れるオリーブ。


 俺は、そんな彼女にたいしてどうする事もできないでただ呆然としていた。


 え……しん、ぱい?


 「カミーリャに教えてもらえなかったら……ッ!アタシ!」


 そう言って、キッと俺の事を睨みつけるオリーブ。


 俺はその眼力に思わずみを引いてしまった。


 「お…おいおい、そんな大げさな……」


 「大袈裟なんかじゃない!」


 と、大声で俺の声を止めたのは意外にもカミーリャの方だった。


 と、言っても彼女の後ろには見覚えのある赤髪の少年も立っている。


 ……度いう組み合わせだよ?


 「ワタシだって……オリーブちゃんの気持ち、わかるよ……だから…ね?」


 いや、だからとか言われても意味が分からんのだが……


 俺がそこまでをただ漠然と思った、その瞬間だった。


 「あ…アタシは、アンタの事が……!!」


 ……っえ…………?


 起こった事は、一瞬だった。


 顔に熱が集まるのがよくわかる。


 胸いっぱいにオリーブの匂いが充満して……


 「っす……!  好きなのよ!」


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ