表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/76

「60話」 うんめい!


 ヒトは生きる、


 生きると成長する、


 成長すると細胞が増える、


 細胞は増えると、古いものは死んで行く、


 そうやってヒトは生きる、


 生きて、成長して、そして死んで行く。


 


 世界は生きる、


 生きると成長する、


 成長すると細胞(ヒト)が増える、


 細胞(ヒト)は増えると、古いものは死んで行く、


 そうやって世界は生きる、


 生きて、成長して、そして死んで行く。




 ヒトも、世界も何もかも、

全てのものに制約がある。


 食べなければ死んでしまう、


 作らなければ、食べ物はない、


 作るためには汗みずくにならなくてはいけない。




 その最たるものが『“運命”』


 時が流れ始めた時からソコにある“原初”の制限。


 ヒトも、世界も、神さえも、

この制限には逆らえない。


 運命の元に神がいる、


 神の元に世界が在る、


 そして、世界の元にヒトは存在している。


 神も生きている。


 生きているからには成長している。


 成長しているからには最後には死ぬ。


 死ぬけれど必ずソコに在った証は残る。


 そうやって後世に伝わって行く。


 


 だけど、運命は生きていない、


 だから、運命は成長したりしない、


 最初から制限としてそこに存在していた運命(サダメ)


 運命は、運命 自身に縛られている。


 だから、運命は完璧だった。


 運命は乱れなかった。


 神も、世界も、なにも知らないヒトビトも、安心していた。


 だけど、運命に、起こるはずのないことが起きた。


 神々の絶対のシナリオに乱れが起きた。


 たった1つのヒトの魂がそれをおこした。


 それが、最初の“申し子”


 そして、自身に都合のいいように運命を再構築した。


 それが、最初の“修正力”


 運命は、最初に存在していた形から大きく姿を変えた。


 一部の存在からは最早、制限ではなくなっていた。


 だから、神々は恐れた。


 いつか、運命から自分たちは消えてしまうのではないかと。


 運命に名のないものは運命の中ではいけることが出来ない。


 神々は完璧ではない。


 完璧なものはタダ一つ、運命だけだった。


 けれど、その運命も完璧ではなくなった。


 だから、神々はおののいた。


 運命が此の侭壊れるのを良しとしなかった。


 だから、遂に自分たちで運命を動かそうとした。


 けれど、無理だった。


 運命が壊れた遠因は神々に在ったからだ。


 幾つもの世界が運命から名前を消した。


 だから、多くの世界の運命は乱れた。


 細胞の乱れた世界はすぐにほろんだ。


 世界がそれをおこした。望んだからだった。


 運命の乱れた世界は生きてはいけなかった。


 運命には逆らえないからだ。


 運命から除名された者などは存在していない。


 何故なら最初からなかったことになるから。


 死ぬのではなく、壊れるのでもなく。


 ただ、消える。


 消えた痕跡も、そこに存在していた痕跡もなにも残さず。


 最初から存在しなくなる。


 時が流れ始めた時から、その存在はなくなる。


 因果の世界の果てにもその魂は消え失せる。


 最初から最後まで。


 だから、世界は常に正常だった。


 神々も、例え仲間の1柱が消えたとしても恐れなかった。


 何故なら消えた物などいないから。


 運命は、時が流れ始めた時からそこに在った。


 運命は、時が流れ始めた時からその姿だった。


 乱れることも無く、ただ、時間も空間も因果も関係なく、ただそこに在った。


 運命は常に姿を変えるから。


 変わり続ける姿のその先に何も存在してはいない。


 だからこそ、神々は運命を畏れた。


 




 そして、そんな事とは関係がない変化が、


 とある世界の、とある次元の、とある宇宙の、とある銀河系の、とある惑星の、とある大陸の、とある国家の、とある片隅で…………


 とある、些細な、なんの事もない、変化が起こった。




 その世界に、1()の、神が生まれた。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ