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「27話」 勉強会!


作者「すますりくーりめ」



ニア「お前、本当にクリスマス嫌いなんだな」




「兄! 勉強教えてくれ!」


ドタドタと階段を蹴飛ばして俺の自室にはいって来たのはグレイプだった。


び…びっくりした。

ほんの、ついさっきまで、俺は翼を広げていたので、気づかれなかった事は幸運だろう。


で、


「勉強?」


俺は、目の前で息を切らしている金髪碧眼美少年に眉をひそめた。


「今日も? 」


そう、グレイプへ勉強を教えるのは昨日もやったはずなのだ。


うーん……昨日、いきなり頼んで来たのも謎だけど今日のはもっと謎だな。


まぁ、グレイプの頼みを断るわけなんか無いんだけどね!


「“学院”に……入学したいんだ!」


・・・ほわい?



“学院”は前にも言ったがこの学術都市ウリムの顔だ。


本来は才能や魔力や金のある貴族の坊ちゃんだとが行く学び舎だ。


たしか、初等部は10歳からの入学だからグレイプの場合は来年だろう。


は、ともかく……


「なんで? いきなり? 」


“学院”に入りたいから、勉強したい。


それは大変結構な事だ。


俺にできる事なら何だってしてやろう。


しかし、なんでまた学院何かに……?


「ーー……オレ、今まで天狗に成ってたんだ……」


突如、苦しそうな声を出しながら喋り始めるグレイプ。


ん? 話の先が見えんのだが。


「だから……鍛え直したい。兄ちゃんでも、父さんでも無くて、自分で、自分を……だから!」


まっすぐな瞳で俺を見つめてくるグレイプ。

まぁ、その熱意は一向に構わんのだが……


「入学費とか……どうする?」


そう、“学院”は貴族御用達の学び舎だ。


ってかそもそも 魔力のある奴を対象にした設備だから、掛かるお金が半端じゃ無い。


だから、貴族でもよっぽどの事が無い限りは絶対ココ、って言うわけでも無い。


まぁ、“学院”を卒業するっていうのは、俺の前世でいう所の東大出に近い。


たしか、全5年で、15歳卒業だったかな?


それに、その5年間だってただじゃ無い。

“学院”は全寮制でいかにこの街に住んでいようが寮に叩き込まれる。


つまり、場所代も取られるのだ。


「高いよ?」


これは、グレイプを脅すわけでは無いが、そこら辺ははっきり知って置いて欲しかった。


何せ、学費やらを払うのは両親なのだから。


「ーー……わかってる、だから、兄ちゃんに、勉強を教えて欲しいんだ!」


……入学試験で優秀な成績を修めた者は、学費免除の特権が与えられるって奴か……


「それもあるけど、入学試験を受けるのもただじゃ無いんだろ?」


グレイプは悲痛とも取れる顔色で俺に聞いて来た。


確かに、入学費用でかかる3分の1はこの入学試験の為の金だ。


だから、試験に落ちたら落ちたで損しかしない。


「だけど……父とか……」


俺は、そのことが心配だった。


「実は、父さんにはもう話してあるんだ……それで……」


ーーお金の事は何とかする、

だから、グレイプは自分でできる事を全力でやりな。ーー


か……


うん、父が言いそうな事だ。


それで、グレイプができる事は、俺に勉強を教えてもらう、って事か……


ふう、そういう事なら……!


「まかせる! 絶対!」


兄の意地にかけて、グレイプを絶対に入学させて見せる!



「まず、試験の内容」


これを確認しない事には始まらないだろうな。


「第一に試験では“学力”が求められる。 魔力は二の次」


俺の言葉にグレイプが頷く、


俺と違い グレイプは文字が読めない。

もちろんこの後教えるつもりだが先ずはこの知識が必要だ。


「その次に“体力”、学院の校訓原則は文武両道」


この言葉にグレイプの顔色がほんの僅か良くなる。

まぁ、少なくとも勉強よりかは得意だろうな。


「最後に“礼節(マナー)”、これが守れなければ如何に王族でも退学」


事実、3代前の王弟は粗暴な振る舞いをしたとして学院を退学したと言われる。


「……?」


グレイプの頭にハテナが浮かんでいる様だ。


たぶん、マナーの意味がわからなかったんだろうね。


「とりあえず最後のは1年を通してずっとみてく。 勉強は午前午後」


さて、とりあえず先ずはグレイプに文字を覚えてもらおう。


「文字の種類が幾つあるか、知ってる?」


とたんポカンとなるグレイプ。

うん、文字の種類が複数ある事も知らなかったな。


「文字には、普通に使われる文字と、古代に使われた文字と、教会で使われる文字がある」


因みに俺は古代の文字以外は読める。

ってか、教会の文字の方を先に覚えた。


「試験では普通文字以外使われないから良い」


まぁ、古代文字は学院のカリキュラムで学んで行くだろう。


教会文字は普通文字に近いから知らなくても困らない。


まぁ、俺は教会文字を応用して普通文字を覚えたんだけどね。


「わ…わかった!」


やはり、3種の文字という事に緊張しているのだろうか?

若干、声が裏返っていた。


「ふぅ……じゃあ、始めるか」


今日から、1年をかけてのグレイプとの勉強が開始された。





作者「次回はキンクリ! 一年後」


ニア「グレイプは“学院”にうかれるのか⁈」


作者「どうしよ? おとそっかな?」

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