第9話 ??は説明を求める
サボりすぎかぁ……
前も言っていたよね、これ
もう私の作風ということで許して……
「第1皇女?なんでそんなものがこんな所にいるのさ!」
え、本当にどういうこと?
ただの盗賊が攫ってきたってことじゃないよね?
そこまでの考え無しならあっという間に潰されているだろうし
というか、皇女ともなれば精鋭揃いの護衛が付くものなのに…
確かに盗賊団の人は(他の世界で見た)一般人と比べれば、確かにかなり強めだったけど、流石に帝国の護衛には勝てないと思うんだけど……
どうなっているんだろう?
僕が混乱していることに気付いたのか、頭領は顔を顰めて聞いてくる
「……まさか、本当に何処にも所属してねぇというのか?」
「そうだね。そもそも所属が何かすら分かってないし」
単純に考えれば国のことだろうけど、この世界の国名なんて何一つとして知らないし
他の世界に行けばよかったかも……?
まぁ、この世界を遊び尽くしてからでもいいか
「なんだと……?ギルドって単語に聞き覚えは?」
「ないね」
ほにゃららギルドのことかな?
恐らくは組織、団体のことなんだろうけど。
この世界におけるギルドが何をしているのかは分からないしね
「帝国の存在は?」
「帝国っていう国があるのは知ってるよ」
「名前は?」
「知らないよ?」
来たばっかりだし
その後も真面目に質問に答えていく
頭領はその都度、部下に目配せをする
「……おい、嘘はついてないんだよな?」
「は、はい。ボス」
そんなやり取りが聞こえる
……嘘を見抜く能力でもあるのかな?
あるだろうなぁ……
ここの世界のシステムなんて知らないけど……
聞いておけばよかったかも……?
そうこう考えている内に、今まで以上に真剣な表情を浮かべて聞いてきた
「……なら、贈物は?」
「知らないねぇ……」
素直に返すと、頭領がため息と共に、頭を抱えた
にしても、贈物かぁ…
んー、もしかして、それがこの世界における能力とかだったりする?
別世界でいうところのスキルみたいなものなのかな?
もしくは、神の権能の一端とか?
……謎が多いなぁ
あ、この場合謎なのは僕の方なのか
「マジかよ……贈物は一般常識だぞ?スラムの人間ですら、遠く離れた農村の住民ですら知ってるっつーのに……」
「ボス、コイツ嘘を言っていません。ということは……」
「あぁ。お前、この世界の人間じゃないな?」
あ、気付かれた
誤魔化す必要も無いし、これ以上の返答が面倒だし、正直に言っていいか
「そうだね」
「あっさり認めやがって……転生?いや、転移か」
思ったより反応があっさりしてるね
もっと衝撃を受けるかと思ってたよ
「珍しくないのかな?」
「帝国は異世界人の知識を使って成長したこともある。確かに珍しいが……まぁ、問題にはならねぇ」
「ふーん」
何処の世界かは知らないけど、
こんなに簡単に世界を移動できるんだね
技術力が桁違いなのかも
僕の『門』と同じ魔法の能力でもあるのかな?
簡単そうに使っているけど、割と複雑なんだけど……
「じゃあ、結局君は何なの?唯の盗賊が皇女を誘拐したとは思えないし…」
そもそも、彼らって本当に盗賊なのかな?
それすら疑問に思うよ
「なんでお前にそれを言う必要がある?」
まぁ、そりゃそうなるよね
うんうん、部外者に度々説明する義理はないよね
僕が君の立場なら拒否するし
でもさ、忘れているよ
「言わないと、殺すよ?」
絶対的な 力の差を
先程まで自然体だった僕から少しの殺意が溢れる
瞬間、地下室は凍結した
1ヶ月は絶対に空けないから!
本当に。
メモ機能に週一のペースで1話ずつ書くことにします
あ、『享楽主義の天邪鬼はセカイを謳歌する』も見てくれると嬉しい
あっちもあっちで、展開が大変……




