とある青年ととある精霊王―その③
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
精霊王の言う「あの子ら」とは俺が契約した精霊四神獣全員である。
精霊の四神獣は立場としては一応精霊王の上の存在ではあるが、契約主である俺が家族になって欲しいと願いを込めた矢先に最上位である神クラスの彼等が出て来たのだ。立場上ごちゃごちゃになるが
【精霊王>契約主>精霊四神獣】と言う風な区切りで見ればわかる。
「それってもしかして・・・盗賊とか荒くれ者とかタチの悪い冒険者とかですか?」
「そーゆー事♪」
リィズさんががそう言うとエレアお母さんが笑顔で首を縦に振った。
すると宝物庫からサラマンダーとノヴァーリスが戻って来て
「持って来たよーエレアさん」
「・・・・・・」
サラマンダーが笑顔で言うとノヴァーリスが微笑ましい顔でうんうんと頷く。
すると食卓辺りが賑やかになっている。
「へぇ~、やっぱメイドさんすげーな!うちだとノヴァかシヴァしか料理が得意な人居ないのに」
「ふふっ、お褒め有り難うございます。ライトンさん」
光の中級精霊のライトレアートンが早速メイドのアイシャさんが仲良くなっている。
アイシャが少し首を傾げた
「しかし驚きました。精霊って魔力だけで十分って聞きますのに料理もするんですね」
「そりゃー人間の食事にノヴァが興味を持ってたりシヴァが人間だしな、初代精霊魔導皇様だって人間だったから一応料理ぐらいは出来たんだぜ?」
実際に初代精霊魔導皇以外料理に成功したのは居ないと言う。
無論精霊は食事を必要としないから味すら知らないのだ。
「成程、でもこの先色んな種族の人達を招き入れるとしたら大体の人は手料理すら上手くなって無いと貴族界には馬鹿にされますからね」
「最近の人間界の貴族って料理すらも習ってんの?」
「えぇ、この先独りになってしまった場合は自力で家事全般熟せなければいけませんので」
一方、俺の方はと言うと・・・
リィズが計画を練っていた
「取り敢えずあの時のお父様はデオンとは多分顔見知りです。シヴァ様がデオンに口添えすれば多分お父様は巡回している兵に捕まって連行されるかと、でもその後が大変だと思います」
「たしか君のお父さんって裏でも用意したお金で貴族の殆どを黙らせているから国王には伝わって無いんだよね?」
リィズが頷き、掌を見ながらギュッと軽く握る。
食卓の奥からアイシャが来て
「お嬢様、シヴァ様お食事の準備が出来たのでお召し上がりください」
「分かったわ、アイシャもお腹空いて居るでしょ?一緒に食べましょう」
アイシャが微笑みスカートの裾を持ち上げて
「畏まりました。私も一緒にお供させて頂きます」
そして次の日からデオン率いる奴隷商のメンバーが再びセーヴ大森林に足を踏み入れた。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




