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悪巧み?【サイドB①】

深夜―保健室に影が二つ。


「すずめちゃん、ちゃんと持ってきた?」


黒い帽子に黒いコート、背の高い細身の男がすずめと会っていた。すずめは秋緋と別れ、紅司郎に預けられたが使役妖怪としての契約は結んでおらず、一時的だが保健室に住み込んでいる。後日新しい住まいに案内されるらしい。


「もちろんよ!これでおうとるよね?」


ポケットから取り出したのは、白い玉。真砂家の跡取りになる為に、必要なアイテムだ。


「偉いやん!流石すずめちゃんや。ええこええこ…。」


パシンと、頭を撫でようとした男の手を払うすずめ。


「うちを撫でていいんは秋と夜様だけやよ!さわらんでよ!」


「なんやぁ、冷たいなぁ。」


残念そうな顔ですずめの手から白い玉を受けとる関西弁の胡散臭そうな男。


「キツネ!ちゃんと夜様に言うといてよ?うちがんばってたーって!」


「キツネ呼ばわりとかひどいわぁ…ちゃんと東雲(しののめ)っちゅうかっこえぇ名前があるっちゅうのにぃ。」


「うち、うさんくさい奴は名前で呼ばんよ~だ。」


どや顔で鼻を鳴らすすずめに膨れっ面の東雲と言う男。あまり仲は良くないようだ。話もそこそこに、東雲は窓から見える月に白い玉をかざし、実際は透けてはいない物なのだが、片目で透かすように覗き見る。


「一本だたらはおにっ子に燃やされてまうし、雨女は別の妖怪にご執心やったから役に立たへんかった。けど…すずめちゃんが、優秀でほんま助かったわ。ま、やっと一歩進んだくらいやけどなぁ。」


にんまりと笑みを浮かべる東雲。玉をコートのポケットにしまい、振り返ってすずめに話し掛ける。


「ほんじゃぁすずめちゃん、これで戻るけど…引き続き監視よろしくやでぇ~?」


「言われなくても!キツネこそ夜様にちゃんとよろしくいっといてぇよ!」


東雲はヒラヒラと手を降ると月夜に消えていった。


秋緋がヤンキー先輩から頼まれたことに思いをはせながらにやにや顔で眠りについている間、謎の勢力がひっそりと。確実に暗躍し始めていた。

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