閑話休題101~とある夜のホルストとヴィクトリア ヴィクトリア幸せをかみしめる~
どうも、皆さん、ヴィクトリアです。
ワタクシたちは現在ドワーフ王国の巨大地下墳墓に来ています。
それで、明日の神聖同盟との決戦に備えて現在隠し部屋にて休息中です。
今日はワタクシの日だったので、ホルストさんと一緒の布団で寝ました。
フカフカした布団で大好きな人と寝る。
本当最高のシチュエーションです。
まあ、見張りの交代の時間までという時間制限付きですが、この遺跡での冒険の間ゆっくりする時間が無かったので大満足です。
ということで、しばし二人だけの時間を楽しむことにしましょう。
まずはお茶でも淹れてあげてアピールすることにします。
ワタクシはポットに火をかけてお湯を沸かすと。
「ジャジャーン。ネオ・アンダーグラウンドの町で買っておいたリラックスできるお茶の出番です」
と、とっておきのお茶っ葉を取り出し、お茶を淹れます。
「ネオアンダーグラウンドの町で評判のグッスリと寝られるようになるお茶ですよ」
そう言いながらホルストさんにお茶を渡すと。
「ありがとう」
そう言いながらホルストさんはお茶を受け取って飲んでくれました。
大好きな人と一緒に飲むお茶はとても心地よく、ワタクシの精神はとてもリラックスしました。
お茶を飲んだ後は。
「ホルストさん、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
そうお休みの挨拶をした後、一緒に布団で寝ました。
本当ならこのまま夫婦生活をしてスキンシップを図りたいところですが、さすがにテントの中でそれははばかられるので、今回は諦めることにします。
それはともかく、今晩先に寝たのはホルストさんでした。
「すやー」
と安らかな寝息を立て、子供のような可愛らしい顔をして寝ています。
そんな可愛らしいホルストさんを見ていたらワタクシはいても立ってもいられなくなり、ホルストさんのほっぺにちゅっと口づけすると。
「ホルストさん、大好きです」
とささやきながら、ホルストさんの腕をギュッと抱きしめました。
ホルストさんの力強い腕を抱くのはと柄も心地良く、気がついたらワタクシはそのまま寝ていました。
★★★
「……うん。誰かが顔に触りましたか?」
誰かに顔を触られた感触でワタクシは目が覚めました。すぐに目の前を注視すると。
「ヴィクトリア、見張りの時間だぞ」
そこにはホルストさんがいました。どうやら見張りの時間が来てしまったようです。
ワタクシは何だか名残惜しい気がしましたが仕方がありません。
「ホルストさん、おはようございます」
「ああ、おはよう」
ワタクシはそう挨拶すると一緒に見張りの仕事に向かいました。
★★★
「ネズ吉ちゃん、ご苦労様。交代の時間だよ。ゆっくり休んでね」
「はい、ヴィクトリア様。ゆっくり休ませてもらいます」
ワタクシたちの前の見張り当番だったネズ吉ちゃんとそう言葉を交わして、見張りを交代します。
ホルストさんと二人、テントの前に置かれた暖房器具の前に座ります。
そして。
「さて、始めるか」
「はい!」
とホルストさんと話した後、見張りを開始しました。
★★★
見張りは厳重な体制で行いました。
「『精霊召喚 土の精霊 風の精霊』。さあ、精霊たちよ。しっかりと見張るのですよ」
といった感じで精霊たちにしっかりと見張りをさせ、ワタクシたちは何かあった時のために待機します。
そうやってしばらく待機しているうちにお腹が空いて喉が渇いてきました。
まあ、晩御飯を食べてから何時間も経っていますからね。
お腹が空くのは当然です。
これが家でのんびりしている時ならカロリーの摂り過ぎを考えて悩む所ですが、今は見張りの仕事中。
お腹が空いたせいで何かがあった時に力が出せないのでは困ります。
食べられるうちに食べて力をつけておくのも、冒険者にとって重要な仕事です。
ということで。
「ホルストさん。お腹が空きませんか?」
「そうだな。少し腹が減ったな」
「だったらお夜食に何か作りますね」
「ああ、頼むよ」
夜食を作って力をつけることにしました。
★★★
「今日の夜食は何にしましょうか。見張り中ですから簡単に作れて、さっと食べられるものがいいですね。……うん。ハムサンドにしましょう」
と少し考えた末、ハムサンドを作ることにしました。
収納リングから食パンとハムなどの食材を取り出し、包丁でパンの耳を切り、ハムの形を整え、マヨネーズを塗り、ハムをパンにはさんで、サンドイッチの形を三角形にして完成です。
ハムサンドを作る横で沸かしていたお湯で紅茶も淹れて、夜食の用意ができました。
これをホルストさんの所へ持って行き。
「さあ、できましたよ。一緒に食べましょう」
「ああ、食べようか」
「「それじゃあ、いただきます」」
一緒に食べ始めました。
好きな人と一緒に食べる夜食はとてもおいしかったです。
夜食を食べた後は、ホルストさんに寄り添い、腕を組んで過ごしました。
腕を組まれたホルストさんはワタクシの頭を撫でながらこう言いました。
「ヴィクトリアは可愛いな。大好きだよ」
「ワタクシも大好きです」
そして、ワタクシたちはずっと腕を組んだまま朝まで過ごしました。




