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第715話~ドワーフの国の巨大地下墳墓 地下四階 その2 ネクロマンサーを討伐せよ!~

 ルック王の紋章が刻まれた豪華な扉を発見した。

 扉に刻まれた『王の部屋への試練』という文字に何かあろそうだと感じつつも、意を決して中へ入る。すると。


「ホルストさん、部屋の真ん中を見てください。石の棺らしきものが見えます」


 と、ネイアが石の棺を発見した。


「もしかして、あれがルック王とやらの棺か?」


 石の棺を見た俺は思わずそう発言したが、それに対して俺の側にいたエリカが首を横に振る。


「それはあり得ないでしょう。ここは『王の部屋への試練』であって王の部屋ではないはず。それに私の魔法に何か引っかかるんですよね」

「確かに、な。今『魔力感知』を使ってみたがあの棺からは強力な魔力を感じる」


 俺はエリカの意見に同意するとともに、警戒レベルを最大にして石の棺へと近づく。


 ドンッ!!

 すると、突然大きな音が部屋中に響き渡る。


 大きな音に一瞬気を取られるが、すぐに正気に戻って棺を見ると。


「ホルストさん、いつの間にか棺の蓋が開いて棺の中から誰かが出てきています」


 そうヴィクトリアが警告を発していた。

 見ると、棺の中から高価そうなローブを着た何者かが出てきて、棺の側に立っていた。

 俺はその何者かに声を掛けた。


「お前は何者だ!」


 すると、その何者かはこう答えるのだった。


「我こそはキール。ルック王の最高司祭にて、死後も王の墓を守護する者なり。我が王に会いたければ、我を倒してみせよ!」


★★★


 石の棺から出て来た何者かは自分のことをルックス王の最高司祭でこの墓を守護する者でキールと名乗った。


 ルック王の最高司祭だったということはキールはすでに亡くなっているはずだが外見上は生きているようにしか見えなかった。

 多分アンデッド化して外見上は生きているように見せているのだと思う。

 その証拠にキールからはアンデッド特有の禍々しい魔力をずっと感じていた。


 そして、こいつの「我が王に会いたければ、我を倒してみせよ!」というセリフから、こいつが王の部屋行くための試練とやらで間違いなさそうな感じだった。


 それはともかく、俺がそうやって色々と考えている間にも、キールは俺たちに対抗する手段を仕掛けてきた。


「アンデッド召喚。リッチ。スケルトンメイジ」


 そうやっていきなりリッチと二体のスケルトンメイジを召喚して俺たちに対抗して来た。


 この三体はいずれもかなり強力なアンデッドである。

 リッチは言わずもがな最強クラスのアンデッドだし、二体のスケルトンメイジもここの地下一階で遭遇したのと同じくらい強力な奴だ。


 数が三体しかいないのは召喚したのが強力なアンデッドばかりなので、召喚を維持するのにも魔力が必要だから、魔力の関係上三体だけなのだと推定される。

 ただ三体だけとはいえ、ミイラ男数百体分よりもはるかに強大な戦力である。


 こんな強力なアンデッドを三体も呼び出せるとか……こいつはいったい何者だ?


 俺がそう不思議に思っていると、側にいたエリカがこうアドバイスをくれた。


「ここまで強力なアンデッドをいとも簡単に呼び出すとか……。旦那様。あいつはネクロマンサーで間違いありません!」


★★★


 エリカが目の前の敵はネクロマンサーではないかと言い始めた。


 確かにその可能性は高かった。

 ネクロマンサーはアンデッドを呼び出す魔物の中でも特に強力なアンデッドを呼び出すことで知られている奴のことだ。

 目の前のキールとかいうやつもリッチなどを呼び出すことから考えると、ネクロマンサー、それも最強クラスのネクロマンサーであることが想像できた。


 最強クラスのネクロマンサー。

 そんな強敵とどうやり合うべきか。


 俺は頭を抱えるのだった。


★★★


 迷った挙句、俺は先制攻撃を仕掛けることにする。


「はああああ」


 呼び出されたアンデッドの一体であるスケルトンメイジのうち右側の奴に一気に接近し。


「『フルバースト 五芒退魔陣』」


 と、地下一階でスケルトンメイジを消滅させたのと同じ技を放つ。

 うまく不意を突けたこともあり、俺の技は見事スケルトンメイジに命中し。


「ギャアアアア」


 という断末魔の悲鳴を残してスケルトンメイジは消滅した。


 さて、これで残るとはリッチとスケルトンメイジが一体ずつにネクロマンサーか。

 不意打ちがうまく行った俺がそう思いながら、次の手を考えていると。


「カカカ!小僧!中々やるではないか!」


 俺がスケルトンメイジを倒したのを見たネクロマンサーがそうやって豪快に笑い始めた。


 こいつ、何がおかしいんだ?

 そう思った俺が不審そうな顔をしていると、ネクロマンサーは両手を上げこう言うのだった。


「しかし、いくら我が配下を倒しても無駄な事よ。アンデッド召喚。スケルトンメイジ」


 ネクロマンサーは再びアンデッド召喚でスケルトンメイジを呼び出した。

 呼び出されたスケルトンメイジは。


「ウガアアア」


 と、咆哮を上げると再び俺たちの前に立ち塞がった。

 その光景を目撃した俺は、これはいくら雑魚を倒したところで意味はない後悟るのだった。


★★★


 再びスケルトンメイジが現れ、状況が変わったので、俺は一旦後ろへ退き皆に相談した。


「おい!あいつ、倒したスケルトンメイジをあっさりと復活させてしまったぞ!どうやらいくら子分のアンデッドを倒しても意味はなさそうだな。どうすればいいと思う?」


 俺のこの問いに対して答えをくれたのはネズ吉だった。


「それは簡単です。召喚主であるネクロマンサーを倒してしまえばよいのです。あの三体のアンデッドは強力ですが、所詮ネクロマンサーの魔力でこの世に顕現しているだけにすぎません。ネクロマンサーさえどうにかすれば、たちまち冥府へと帰って行くでしょう」

「なるほどな。それではネクロマンサーを何とかするとしようか」


 ということで、ネズ吉のアドバイスを受け、俺たちはネクロマンサーを全力で倒すことにするのだった。

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