人物紹介(10)
★魔物系
通称:サヴェージファング(雄)
種族:剣歯虎
階級:暴れ虎 (脅威度C+)
技能:中級魔法(土) 四肢筋力強化(中 / 効果は一瞬)
肩部骨槍 剛爪斬撃
牙突 斬撃耐性
称号:バルベラの森から流れてきた魔物(汚染度60%)
武器:剣歯顎 剛爪
武装:毛皮 皮下筋肉
イーステリアの森中部にある穏健派コボルト達の集落まで流れてきた肉食目ネコ科の魔物。歪な世界樹に汚染されているため、通常の同種よりも強化&狂暴化しており、巨大な銀狼姿での戦いに慣れないアーチャーと良い勝負を繰り広げた。最後は肩部体毛に隠された器官より鋭く長い骨槍を射出し、銀狼の両肩を穿つも…… 引き締まった筋繊維に阻まれて致命傷には至らず、逆に動きが止まった隙を突かれ、横合いから吶喊してきた妹狐のダガーに狩られてしまう。なお、元傭兵として少し変わった生命倫理を持つ某弓兵は斃した手前、その血肉を無駄にしないため妹に捌かせて集落へ持ち帰った。
作中からの抜粋:
「グルォオオォアァアアァッ!!」
通称:マザーグリード(雌雄同体)
種族:龍樹蛇
階級:地母大蛇 (脅威度B-)
技能:強酸性の唾液
テールバッシュ 巻き付き
破砕牙 巨躯突進 共食い快復
称号:やがて龍樹に至る蛇
武器:破砕顎 植物系の尻尾
武装:硬化蛇鱗
フィルランド共和国に棲む獰猛な大蛇の内、進化を遂げて産卵可能となった幅2~3m、全長15~16mの上位個体である。身体の頭部から半分以上は堅い鱗に覆われた大蛇であるが、そこより尻尾の先までは植物の様相を持つ。規格外の巨躯も影響して、彼の署名な生物学者クライスト・ヴェスト(ミュリエルのパパ)が師事したバゼット博士が解剖する以前は龍種だと勘違いされていた。極東の中原諸国では長じれば龍樹に成ると考えられており、猛りを鎮める目的で祀り上げ、生贄を差し出す習慣すらあったという。狩りの際は四方に開く強靭な大顎で獲物に致命傷を与え、抵抗できなくした上で丸呑みにする。
作中からの抜粋:
「グガァアァアァ―――ッ!!」
★砂漠の国に棲まう人々(アルメディア王国側)
名称:アイシャ・ハーディ(♀)
種族:人族
階級:ザトラス領軍-総指揮官
国務執政官の娘
騎士長
技能:初級魔法(水) 片手剣術 槍術 盾術 馬術
戦術眼 部隊指揮(連隊~旅団規模)
三連斬 牙突 シールドバッシュ パリィ
称号:ハーディ家のお転婆娘
黒毛混じりの狼犬人を篭絡せし御令嬢
武器:騎兵槍(主) ダマスカスソード(補)
武装:軽装騎兵鎧 軽硬化錬金製の腕盾
旧アトス王国を母体として分離独立したアルメディアの騎士候で、180㎝近い身長にコンプレックスを持つ19歳の御令嬢でもある。リアスティーゼ王家の血を引く褐色肌に金髪碧眼の美人さんなのだが、異性からは負けん気の強さと純粋な戦闘力、高身長を忌避されて色恋沙汰に縁がなく飢えていた。そんな折、不埒な縁戚に腹を立てて大通りを歩いていたところ、護衛の一人が黒髪大男とぶつかった事を契機に “デカい雌” 呼ばわりされてしまう。苛立ちに任せて “公の場での侮辱は自ら払拭させて貰う” と啖呵を切り、負けた振りからの不意討までするも…… 大男に化けていた黒毛混じりの狼犬人に軽くあしらわれて一目惚れ、積極的なアプローチを仕掛けて最後には篭絡した。
作中からの抜粋:
「ふふっ、気に入ったぞ! 私の婿にならんか?」
名称:ディウブ・ジャナバル(雄)
種族:人狼族
階級:ロード・ウェアヴォルフ
デミル領軍-総指揮官
アトス内乱の英雄
技能:筋力強化(中 常時) 脚力強化(中 常時)
自己治癒強化(小 常時)
バトルクライ(同系鼓舞)
ハウリングノイズ(動きを数秒阻害)
獣化(感覚向上・恐乱の咆哮) 人化(感覚鈍化)
称号:人狼領主 御老体
黒海沿岸の森を統べる犬族の群長
武器:重厚なハルバード(主) シミター(補)
武装:軽硬化錬金製鎧 魔導書『魂の盟約』
歴代のアトス国王と魔導書による盟約を交している人狼族の群長、海産物や森の恵みが豊富な黒海沿岸地域の領有を承認して貰う代わり、王家が困窮した時には馳せ参じるとの取り決めがされている。それは砂漠の国が分離独立した後も有効なので、亡きアストライゼ王が古都を中心に建国したアルメディアに与して、ザガート共和国との国家存亡を懸けたナイア平原の戦いに臨む。そこで銀毛の狼犬人と遭遇して、御伽噺の銀狼王に憧れる狼少女ウルドを宛がう事で群れに引き込もうとしたが、敢え無く受け流されてしまった。
作中からの抜粋:
「賭けるか、銀狼殿? 御主が勝ったら大姪のウルドを嫁にやろう」
名称:ウルド・ジャナバル(雌)
種族:人狼族
階級:マギウス・ウェアヴォルフ
老領主の侍従兵
技能:初級魔法(全属性) 中級魔法(火)
ハウリングノイズ(一定期間の痛覚麻痺)
獣化(感覚向上・幻痛の咆哮) 人化(感覚鈍化)
称号:魔導士の狼少女
群長の血縁
武器:ハンティングナイフ(主)
メイルブレイカー(補)
武装:軽装鎧 魔導士の外套
黒海沿岸の隠れ里に棲む人狼少女であり、殆ど前例が無い全魔法属性持ちのため、群れの仲間達からは凄く期待されている。個体ごとに異なる効果を示す咆哮も最初こそ意味不明だったが、人狼本来の姿だと聞いた者達の痛覚麻痺、獣化状態なら過去に受けた痛みの再現を引き起こすと判明。敵味方関係なく作用するので使い処が難しい。様々な背景により、常に怜悧な性格であろうと彼女は頑張っているものの、修練に多くの時間を割いていた事から色恋沙汰には弱い。途中で合流した銀毛の狼犬人には一目置いており、本人は自覚していなくとも惹かれている。
作中からの抜粋:
「ようこそ御越し下さいました、異郷の客人。それにしても “銀毛” ですか」
★砂漠の国に棲まう人々(ザガート共和国側)
名称:アルファズ・ファイアス(♂)
種族:人族
階級:ザガート共和国軍-総司令官
常任評議会委員
技能:初級魔法(火)
剣術 槍術 弓術 馬術
月輪斬 天破槍衝 乱れ射ち
部隊指揮(複数師団)
称号:万能距離の武器使い
面従腹背
武器:ダマスカス鋼の馬上槍(主)
馬上弓(補)
武装:上質な板金鎧 将軍の外套
元を糺せばアトス内乱で雇われた傭兵団の頭目に過ぎないが、類まれな部隊運用と全距離に対応した武器を操る自身の戦闘力で成り上がり、ちゃっかりと分離独立した共和国の将軍に収まっている。出自からして現実主義的な性格をしているため、臣民の感情を煽る月神教過激派とは反りが合わない。ナイア平原の戦いでは銀狼犬に一杯喰わされ、混乱に乗じた背面強襲を受けている最中、“討ち取った”という偽報を魔法の風に乗せて流布された。後日の首都コンスタンティアでも人狼族の仕業で兵糧含む軍需物資を焼き払われたが、それを逆手に取って厭戦派に働きかけ、徹底交戦を主張するクヴァル師など月神教過激派を一掃する。
作中からの抜粋:
「実は議事堂周辺を直属の一個師団で包囲しておりまして…… あぁ、もう敬語は良いか、以後はザイード翁を最高顧問にして、共和国軍が臨時的に政を取り仕切らせてもらう」
名称:クヴァル・アルマディ(♂)
種族:人族
階級:ザガート共和国-月神教最高指導者
常任評議会委員
技能:初級魔法(幻惑) 中級魔法(土:詐称)
上級魔法(土:詐称)
月神教典(自己)解釈 説法 恫喝 民衆扇動
称号:月神教法学者 導師
武器:豪奢な錫杖
武装:月神教の法衣 土涙宝珠
アトス内乱のどさくさに紛れて一般市民を扇動し、一代で民兵組織 “聖戦旅団” を立ち上げた希代の元詐欺師であり、彼の素性を知る少数の者達は冤罪で全員処刑済み。月神の加護により上級魔法を扱えると嘯くも、実際は中級魔法すら行使できず、隠し持った宝珠の効果で誤魔化している。幼い頃、貧民街で辛酸を舐めて育った事から、歪んだ権威主義思想に染まっており、反王政派での地位を固めるに連れて過激化していった。現在は首都に迫った王国軍との休戦協定を目論む軍部により捕縛され、異教徒大量虐殺の罪に問われている。恐らく死刑は避けられない筈だ。
作中からの抜粋:
「ふん、悠長に籠城する兵糧が無いなら討って出れば良いのだ。犠牲を厭わず突撃すれば烏合のアルメディア王国軍など鎧袖一触!」
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P.S.「夜明けに微睡むヴァンパイア」
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