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第35話 俺はフェミニストだ。多分。

モンハン楽しい。あ、サードです。

シャイニングとブレイカーの抗争、とある場所ではーー


「弱いですね。よくもまあ、その程度で我々に楯突こうと思ったものです」


「クソ、がっ・・・!」


状況は完全にブレイカーが有利だった。その大きな要因は、ブレイカーの切り札である2人の内の1人、『殺戮魔法』アイデートだった。


「たった数発の魔法で全滅ですか?私が出て来るまでもありませんでしたね。ベルゼルガさん一人で十分でした」


「舐め、るな・・・!」


それでも立ち上がるハゲが1人。


「おや、まだ立つことができましたか。そういえば貴方の顔、どこかで見たことがありますね・・・。ああ、確か『猛犬』ジャッカルでしたか?シャイニング随一の戦士もこの程度とは、無様なものです」


「はっ、無様ねぇ・・・確かにそうだな。俺たちは、数十人で掛かってもあんた1人に手も足も出ないんだからなぁ・・・。だが、それがどうした。俺は嫁さんを取り返すまで、どんなに無様で滑稽でも、諦めないと決めたんだ・・・!」


「そうですか。では、その信念を持ったまま、死んでください」


アイデートが火球を放つ。


「う、うおおおおおおおお!!」


死が近づいて来る。だが、男はそれでも目を逸らさなかった。そして、火球が男に当たろうとした、直前、


「・・・は?」


「何っ!?」


魔法が、斬れた。突然現れた少年が、魔法を斬った。


「私の魔法を斬るだと!?貴様、何者だ!」


「・・・・・・」


少年は答えず、唯その手に持った剣を見つめていたーー





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「私の魔法を斬るだと!?貴様、何者だ!」


杖を持った青髪野郎がなんか言ってる。だが、そんなことはどうでも良い。今、大切な事はーー


やべえどうしよう!俺、魔法斬っちゃったよ!?どっかの流派の奥義出来ちゃったよ!?システィアは気付いていないだろうけど、やる時ドヤ顔してくる技出来ちゃったよ!?もうシスティア自慢できないじゃん!出来たって教えたら悲しげな顔するんだろうなー・・・。その時はこう言うんだ。『システィア、もう剣で教えてもらう事は無いけど、ずっと傍に居て欲しい。君はとても、魅力的な女性だから』って。そして何とかしてシスティアのデレ顏見る。あの今まで一回しか見たこと無いデレ顏を、何とかして見る!


「無視しないでください!貴方は一体何者なんですか!」


あ?んだよ。今システィア。デレさせるプラン練ってるんだけど。鬱陶しいから話しかけないで欲しい。


「死ね」


「死ね!?質問に対する回答が死ね!?何なんですか貴方は!」


うるっさいなー。誰だよコイツ。こんなクソイケメン知らないんだけど。


「お前こそ誰だ。名前を聞く時は先に名乗れ」


「な!?私を知らない・・・?貴方、シャイニングの者ではないんですか!?」


「いや、寧ろボスだけど」


「ボスだって・・・?そういえば、シャイニングはボスが変わったとかいう噂が・・・。噂は本当だったのか?こんな意味不明な人が、新しいボス・・・?」


いきなり失礼な事言われた。何なんだよこの人。マジ誰?


「この私を、アイデートを知らないなんて・・・」


アイデート?・・・あ、そういえば俺、此処にはアイデート倒しに来たんじゃん。魔法斬りしてハイになってて忘れてた。こいつがアイデートだったのか。


「あ、貴方は・・・」


さっき庇ってやったハゲに話しかけられた。


「お前らのボスだ。知らないかもしれないけどな」


自分で何言ってるんだろう、と思う。ボスなのに知らないかも、ってどういう事だよ。


「いや、知っている。そうか、貴方が来てくれたのか・・・」


「ああ。後は任せろ」


「ああ、任せました・・・」


気絶したようだ。見ると、かなりの大怪我をしている。よく今まで意識を保っていたものだ。尊敬しちゃうね。


「『ヒール』」


ハゲの傷を癒してやる。・・・よし、


「ダラッシャァァァァ!!」


思いっきり蹴飛ばす。もちろんハゲを。吹っ飛ぶハゲ。


「ええええええ!?ちょっと!貴方何をしているんですか!?」


アイデートに突っ込まれる。


「何って・・・。これからお前と戦うのに邪魔だから退けただけだが?」


「退けただけ!?ならもっと優しいやり方があるでしょうが!」


「何で俺が野郎に優しくしなきゃいけないんだよ」


その後も、怪我が酷い奴等には回復魔法をかけた後、蹴り飛ばす。


「・・・貴方、鬼ですね」


「いや、俺オーガじゃないから」


「そういう意味じゃないです」


知ってる。分かってて言った。


「さて、やるか」


「私にたった1人で挑むつもりですか?無謀ですね」


「その言葉、敬語じゃなくしてから返してやる」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「『フレイムショック』」


アイデートが炎の魔法を放つ。いつも通り、外れるが。


「あれー?どこ向かって撃ってんのー?もっとよく見て撃ったらどうだ?」


「む、外れた?ふむ・・・」


俺の煽り、完全に無視された。こいつ、出来る・・・!俺の対処法をこんなに早く理解するとは・・・


「『ファーストサンダー』」


今度は雷の魔法を撃ってきた。外れましたけどねぇ!


「当たらない・・・。弾道が逸らされているのか・・・?」


違います。そんなこと出来ません。


「それ、一体何のスキルですか?私、見聞は深い方だと思いますが、そんなスキルは見たことも聞いたこともありません」


「誰が教えるかバーカ。なんで敵に教えなきゃいけないの?馬鹿なの?死ぬの?寧ろ死ね。介錯してやるから」


「何故、ちょっと聞いただけでここまで言われなきゃならないのでしょうか・・・」


「お前が敵だからだよ。別にイケメンは死ね、とかは思っていないから安心しろ」


クラスメイトだったイケメン2人は死ぬ程嫌いだが。白河はなんかキモいし、不良は雪菜をエロい目で見るし。・・・あの不良、始末しておけば良かったかな・・・


「『ストームワイバーン』、イケメン?私は女なのですが。『ブリザードエア』」


「えっ」


えっ。・・・え?


「おん、な?・・・ははっ。つまらない嘘をつくな」


「『アイアンバレット』、本当ですが」


・・・嘘をついている様子はない。つまり、アイデートは本当に女・・・?


だとしたら不味い。非常に不味い。俺・・・女の子攻撃できないよぅ!


「『アクアシュート』、別に、女だからと言ってきにする必要はありませんよ?」


「そんなこと言われても・・・女性を傷付けるとか、DV男みたいでやだし・・・」


というか、さっきから話の間に魔法を撃ってくるのやめて欲しい。当たらないと分かってても怖いから。


「・・・当たりませんね。仕方ありません。皆さん、攻撃してください」


その言葉と同時に、周囲に隠れていたブレイカーの連中が一斉に魔法を放ってきた。


「え、ちょおまストップ!!」


「やりなさい」


懇願も虚しくスルーされ、アホみたいに魔法が飛ん来た。


「「「「「ギャアアアアアア!?」」」」」


・・・が案の定外れ、その外れた魔法は俺を囲むように撃ったせいで、撃った奴の反対側にいる奴に直撃した。


「・・・ふ、計算通りだ」


出てきた奴らは全滅。こいつら何がしたかったんだろうね。


「『ちょおまストップ!』とか言っていましたが」


「幻聴だな。病院行け」


アイデートはきっちりガードしていた。チッ、お前も巻き込まれれば良かったのに・・・


「使えない連中ですね・・・。分かりました、私も本気を出しましょう」


アイデートから結構な量の魔力が溢れる。


「いや、別に本気なんて出さなくていいんだけど。寧ろ出すな」


「出すって言ったら出します」


うわ、メンドクセ。

多分、次回何故アキラに攻撃が当たらないかの説明をします。

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