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第34話 もうボスはシスティアで良いんじゃないかと思い始めた

今回は、システィアの異常さにも触れることが出来たので良かったです。

「みんな、遂にこの日が来たわ・・・」


「今までブレイカーは散々な事をしてきたわ。理不尽な暴力を振るい、卑怯な商売し負債を負わされ、愛する人を奪われた・・・」


「彼らから守るためにこのシャイニングは作られた・・・。でも、それで良いのかしら?」


「確かに今私達は守られてる・・・。でも、それまでに奪われていった人達はどうなるの?大切な人が今も奴隷として扱われているのよ?貴方達はそれで良いの?」


「・・・良いわけ無いわよね。なら、どうするの?ブレイカーはこの国で大きな力を持っている。返してくれと言ったって、素直に返してくれるわけ無いわよね?」


「だったら、戦って奪い返すしか無い。その為に、私達は今まで準備をしてきた。」


「機は熟したわ。剣を取りなさい、大切な人を取り戻す為に。盾を取りなさい、大切な人を守る為に」


「総員、前へ進め!今こそ戦う時だ!大切な人の為に、その力を示せ!」


ウオオオオオオオオオオオ!!


男達は吠え、戦う。大切な人を、取り戻す為にーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


はい。以上システィアさんの演説でした。


いやーかっこいいね。憧れるね。俺が女の子だったら確実に惚れてたね。あ、システィア女じゃん。なら惚れても良いんじゃね?


ちなみにだが、この組織のトップは俺だ。その俺が、別にトップでも何でもないシスティアが頑張ってる中、何をしていたかと言うとーーー


「俺を嵌めやがったなクソ野郎がぁ!死んで詫びやがれぇぇぇ!!」


なんか荒ぶってる雑用係の相手をしていた。ブレイカーに宣戦布告しに行ってもらって、帰って来たらいきなり斬りかかってきたんだよね。一体どうしたんだろうか。


「おいおいどうしたんだよ雑用係。嵌めたって、一体何のことだよ」


「ブレイカーの奴等に、宣戦布告したらいきなり殺されかけたぞ!お前がなんかしたんだろ!!」


「やだなー、何もしてないって。誤解だよ誤解」


「本当か・・・?なら悪かったな、いきなり斬りかかったりして」


斬りかかるのを止め、剣を収める雑用係。


「ま、そうなるとは思ってたけどな。ぶっちゃけ計算通り」


「やっぱり嵌めたんじゃねぇか!!このクソ野郎が!!」


また斬りかかってきた。


そりゃー敵対組織の幹部が宣戦布告しに来たら、普通そのまま殺すわ。だってわざわざ敵の幹部がのこのこと1人でやってきたんだぞ?

しかも今から『お前らと戦うから!』って言ってきて。さっさと殺せば敵に大打撃だもの、誰だって殺そうとするよねー。


「落ち着け」


「がふっ!?」


腹パンする。蹲る雑用係。


「おま、それ止める為の拳じゃないだろ・・・。殺す為の拳だろ・・・」


「文句言うな。斬りかかってきたお前が悪い」


「絶対、俺間違ってない・・・」


「いつだって勝った方が正義だから。これマメな?」


「何やってるのよアキラ・・・」


雑用係に世の中の残酷さを教えていると、システィアが来た。


「お疲れシスティア。かっこ良かったぞ?」


「ありがと。でも何で私がしなくちゃいけなかったのよ。ボスはアキラでしょ?」


「俺もやりたいのも山々だったけど、システィアがやった方が士気上がるから、仕方ないだろ?」


「・・・そうね」


システィア止めろ。そんな憐れむような目で見るな。分かってるから。ボスなのに知名度も忠誠心も無いのは分かってるから。


「さて、宣戦布告もしたし準備も終わった。そろそろ動くか」


アイテムボックスから聖剣アルストを取り出す。


「システィア、この戦いの鍵はお前だ。分かってるな?」


「ええ、任せて」


システィアがクールに応える。なんでこの人こんなにカッコいいんだろ。女の子なのに。凄く不思議。


よし、俺も俺でやる事あるし、行くか。


異世界どころか、人生初の大規模な戦いが始まった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「死ねぇぇぇぇぇ!!」

「お前が死ね!」

「嫁を返せぇぇぇぇぇ!!」

「イヤッフゥゥゥゥゥ!!」


人生初の大規模な戦い、かなりカオス。


戦いが始まってまだ5分ぐらいしか経っていないが、戦場は既に混沌としていた。


え、何?指揮系統はどうなってるんだって?ンなもん適当だよ。面倒だから雑用係に丸投げした。この様子を見るに、多分碌に編成してないんだろ。まあ、やることさえやってくれれば別に良いけど。


「何っ!?」


「あ?」


ブレイカーの下っ端が背後から無言で切りかかってきた。珍しい。この世界の奴は大体脳筋だから叫びながら攻撃してくるのに。ま、残念ながら掠りもしなかったわけだが。


「そいや」


「がっ!?」


蹴り飛ばす。結構飛んで行った。人ってあんなに飛ぶんだね。まあ白河で実践済みだが。


というか何で俺は蹴ってるんだろう。アルスト出した意味が無い。いつか役に立つって信じてる。


ぼーっとして突っ立っていると、結構な頻度で攻撃してくる奴がいるが、1度も攻撃が当たっていない。そろそろ俺の攻略法思いつく奴が出てきてもおかしくなさそうだが、一向に俺に攻撃を当ててくる奴がいない。

今まで俺に攻撃当てたのシスティアだけだぞ。まあ、あの時は俺のレベルも今程ではなく、スキルの効果も弱かったわけだが・・・。それでも、攻撃を外さなければおかしいくらいの効果はあった筈なんだけどな・・・


今更ながらシスティアはおかしい。年齢の割にはレベルが異常に高いし、レベルの割に精神系スキルが効きづらいし、魔法剣士は短期決戦型で碌に持久力が無いはずなのに、システィアは何故かバカみたい体力あるし。まあ、レベルの割には弱い、よりは良いんだけどね?


それにしても暇だな・・・。さっきからずっと半径5キロ以内の感知が出来るスキル、『索敵』を使って目的の相手を探しているのだが・・・見つからない。やっぱり、会ったこともない相手をスキルで探すのは難しかったか?


どうしようか・・・動いて探すか?それよりも部下からの報告を待ったほうが良いか?どうするか・・・


「ん?これは・・・」


2キロ離れたところで、魔法をぶっ放して俺の部下であろう連中を攻撃してるこいつは・・・


「・・・見つけた」


間違いない。こいつは、俺の目的としている内の一人である・・・


『殺戮魔法』アイデートだ。

思ったんですけど、何でこんなにブックマークされてるんでしょうね。ぶっちゃけ序盤はテンプレだからそんなに面白くはないと思ってたんですけど・・・。まあ、面白くなるであろう後半になったら更にブックマークが増えると信じて、頑張って書きたいです。

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