第14話 大脱走するぜ☆
ーーー深夜ーーー
今日俺は、ある人物の殺害を依頼された。それはいつものことだが、その依頼者が特別だった。なんと国王様である。しかもそのターゲットは勇者の仲間の一員らしい。国のトップが勇者達のの殺害を命じるなんて、この国はもう駄目なのではないだろうか。
だが報酬はとても魅力的だった。十年は豪遊して暮らせるような大金である。俺はこの依頼を受けると決めた。まあ、依頼の話を聞いた時点で受けるしかなかったんだろうが・・・
さて、ターゲットについてだ。名前は水瀬明。勇者の仲間の一員である。勇者の仲間なのに国王から殺しの依頼を受けるって、こいつは一体何をしたのだろうか。
よし、時間だ。俺はターゲットの寝室に侵入する。ターゲットを確認。ぐっすりと眠っている。なかなか整った顔だ。彼に思いを寄せる女もいるのかもしれない。俺はそいつからも恨まれるのだろうか。
そんな事言っても仕方ないが。
ターゲットにナイフを近付ける。申し訳ないが、俺を恨まないでくれ。
そして、首にナイフを当てた時、
全身から痛みが走りロープが縛り付けてきた。
「な!?」
なんだこれは!?一体どういう事だ!?
動転していると、
「やっと来たか」
背後から声が聞こえた。
そちらを見るとターゲットがいた。ではベッドにいたのは!?
「一体どういう事だ・・・?」
「ああそれ?幻覚だよ」
幻覚だと?全く気付かなかった。
「俺が来るのを分かっていたのか?」
「当たり前だろ。じゃなったら幻覚なんて用意してないから」
そりゃそうだ。
「なぜ知っていた・・・」
「いや、あの老害の態度見てれば分かるから。あれの考えてる事なんて簡単に分かるから」
あの国王・・・!
「まあ殺さないから安心しろって。でも眠ってもらうけどな」
そう言われた直後、強烈な眠気が襲って来た。そして、俺は意識を手放した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はいどうも。水瀬明です。
いやー、暗殺しに来ると思ってはいたけどこんなに簡単に片付くとは思ってませんでしたね。おかげで色々とやることやっておけましたはい。
とゆーわけで今から亡命しまーす。え、なに?唐突すぎ?知るかンなもん。
さて、とりあえずナンパしに行くか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
システィアの部屋に来た。夜女の子の部屋に男が来ていいのだろうか?答え、何もしなけりゃ来てもよくね?まあ、もし雪菜の部屋に男が入ったら即殺すけど。
さて、起こすか。
「起きろ」
「ん?アキラ?」
うわ、一発で起きた。どんだけ眠り浅いんだよ。
「・・・何しに来たの?」
嫌悪感むき出しの顔で睨んできた。そりゃそうだよな。
「夜這いだけど?」
「えっ。・・・え!?」
おお、狼狽している。システィアのこんな顔初めて見るな。新鮮でとても良いです。
「冗談だよ」
「びっくりさせないでよ・・・」
おお、睨んできた。システィアのこんな顔結構よく見るな。・・・俺色々な人から睨まれてるなぁ。
「ナンパしにきた」
「は?」
何言ってんのこいつ、みたいな顔で見てきた。そりゃそうか。
「一緒に亡命しない?」
「・・・どういうこと?」
「いやー実はさっき暗殺されそうになりましてね。こんな国居られるか!ということで亡命しようと思って。でも一人じゃ寂しいじゃん?だから誘いに来た」
「なんで私が行かなきゃいけないのよ」
ですよね。
「俺亡命したらシスティアが責任取らされる気がして」
「なんでそうなるのよ」
「だってあの愚王だぞ?とりあえず八つ当たりするに決まってんじゃん?そうなるとシスティアが一番そうなる可能性が高い気がしして。俺の担当だったし」
笑って言う。世の中笑顔が一番。
「・・・分かったわよ。一緒に行くわ」
よし、ナンパ成功。
「じゃあ行くか」
「えっ、今から?」
「当たり前だろ」
世の中行動はスピーディーにしよう。
「分かったわよ。・・・はあ、なんでこんなことに・・・」
なんか文句言ってるけど知ったこっちゃない!
「じゃ、さよならだな」
主に雪菜。あ、あとモブ。あとは知らね。
翌日、一人の勇者の仲間とそのメイドが姿を消した。




