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第12話 罠師のステータス

今回は説明回です。文がおかしいですが、気にしないでください。

「おい、これはどういうつもりだ」


ドラゴンを瞬殺し、バカを叩きのめした今日この頃、なぜか俺は周りから攻撃されそうになっていた。何故だ。解せぬ。


「黙れ!勇者を攻撃するお前は敵だ!」


騎士団長さんからありがたいお言葉を頂いた。何言ってるんだこの騎士団長(バカ)は。俺がやったのは正当防衛だろうが。というか貴方さっきまでドラゴンにビビってたくせに随分強気ですね。


「それで?どうするんだ?まさかと思うが俺と敵対するつもりじゃないだろうな。勝てると思ってんのか?」


そうなったらお前ら全員殺すぞ?クラスメイトでも関係なく。


「黙れ!非戦闘職相手に負けるわけないだろう!」


ヤバイ。こいつが何を言ってるのか分からない。さっき俺がやったこと見てなかったのか?


「まあ、やるつもりなら俺も手加減しないけどさ」


流石に知り合いを殺すのは嫌だなあ。大半のクラスメイトの名前知らないけど。

一触即発となったその時、


「待って皆!なんでドラゴンを倒してくれた水瀬君を攻撃するの?そんなの酷いよ!」


雪菜が叫んだ。ホント最近雪菜が大声出すこと多いなぁ。


「確かに。白河を倒したのだって正当防衛だしな」


モブが言う。モブ、お前いい奴だな。今度からきちんと名前で呼んでやろう。・・・あれ?こいつの名前なんだっけ。忘れたから良いか。


「チッ、仕方ない。今は見逃してやろう。だが今度変な真似したら殺すからな」


俺と戦ったら死ぬのお前だからな騎士団長。

さて、どうせだし見せてやろう!俺の素晴らしきステータスを!


================================

水瀬明 (みなせあきら) 17歳


創造罠師 Lv47


HP3019

MP2783

STR2569

VIT2697

INT2341

MDEF2632

AGI3211

DEX7328


スキル

罠作製 罠設置高速化 罠回収高速化 鑑定

罠合成 逃げ足 索敵 隠蔽 遠距離設置

逃走本能 幻影 誘導 範囲誘導 罠即時設置

罠即時回収 罠創造 戦線離脱


================================


まあこんな感じだ。はっきり言って普通にやっていたら有り得ないレベルで強くなっている。天職自体進化してるしな。


「水瀬君大丈夫?」


雪菜が心配そうにしている。


「大丈夫だ。別になんと言われようが今更気にならないしな」


「そっか。良かった」


雪菜が安心したように言う。雪菜さんマジ優しい惚れそう。


「ていうかアキラ!なんだよその強さは!幾ら何でも強すぎだろ!」


「黙れモブ」


「酷え!」


何言ってるんだこいつは。いつものことじゃないか。


「私も気になるな。一体どうしたの?」


うっ、雪菜もか・・・


「悪い。それは教えられない」


いくら雪菜とはいえ、流石にこれは教えられない。ホントにごめんよ雪菜!


「なんでだよ水瀬!教えろよ!」


「は?」


男子生徒がいきなり恐喝してきた。ヤバイ誰だこいつ。なんで俺の名前知ってんの?・・・もしかしてストーカーかしら?通報しなきゃ。(使命感)


「確かに!教えろよ!お前ばかり卑怯だろ!」


またもや知らない男子生徒が便乗してきた。マジで誰だこいつら。マジでなんで俺の名前知ってんの?俺はお前らのこと知らないんだけど。


「悪いけど教えられないな。俺お前らのこと嫌いだし」


「はあ!?なんでそんなこと言うの?魔王を倒すためでしょう!?」


女子生徒まで便乗してるしてきた。マジ誰だお前ら。・・・あ、こいつさっきまで白河にキャーキャー言ってた奴だ。よく覚えていた俺。・・・というか魔王?そんなのいたっけ?


「そうだそうだ!」

「お前ばっか卑怯だろ!」

「協力しなさいよ!」


なんか皆便乗してきた。どうしよう。こいつら殺したくなってきた。今まで散々人を馬鹿にしといて、相手が強くなったら強くなった方法教えろとか・・・。終わってんなこいつら。


「あのなあ。悪いけど、教えたとしてもお前らにはできないぞ?」


あの方法は、罠師にしかできない。まあ、他の連中にも出来たとしても教えないけどな!雪菜とモブ以外!


「そんなこと信じられるか!」

「俺たちが強くなるのが嫌なんだろう!」

「自分だけ強くなるつもりか!」


うん決めた。こいつら殺そう。だが、


「待って皆!」


雪菜が呼びかける。


「今まで水瀬君を馬鹿にしてたのに、逆に水瀬君が強くなったら強くなる方法教えろっていうのはどうかと思う」


全面的に賛成だよ雪菜。


「それに、私たちにはその方法が使えないんでしょ?」


「まあな」


罠師にしか不可能です。


「嘘ついてるに決まってる!」


いやもう黙れよクラスメイトA。


「私は水瀬君なら嘘をついてるかどうか分かる。それで、今水瀬君は嘘をついてなかった」


いや、なんで分かるんだ雪菜さん。


「桐生さんがそう言うなら・・・」


今の発言説得力あんの?マジパないっす雪菜さん。

他の連中も納得した様子。なんでだよ。


「いや待て雪菜。俺が嘘ついてたら分かるって本当か?」


だとしたら色々とまずいんだけど。


「えっと、うん」


マジかよ。


「俺そんな分かりやすかったのか・・・」


かなりショックだ・・・。ポーカーフェイスには自信あったんだけどなあ。


「分かりやすくはないけど、水瀬君のことなら分かるっていうか・・・」


と、雪菜さん。マジかよ。


「雪菜も俺みたいなことできるのか」


『嘘をついてるか大体分かる』なんて俺くらいにしか出来ないと思ってた。


「あーアキラ?お前が今思ってる事は、多分違うと思うぞ?」


「黙ってろよモブ」


「なんで!?」


あ、モブか。なんか今の反射的に言ったな。俺はモブに対して冷たいのがデフォみたいだな。流石俺!


「どういうことだよモブ」


お前が分かってて俺が分からないってのはなんかムカつく。


「いやー、それはアキラが自分で気付くべきことじゃないか?」


なんでだよ。


「おい聞け!負傷者が多数いて、これ以上は無理そうだから一旦ダンジョンから出るぞ!」


騎士団長か。確かに戻るべきだな。結構怪我人出てるし。でも出口無くね?・・・あ、なんか道が出来てる。ドラゴン倒したからかな?


「鮮烈なデビュー戦が出来て良かったな」


これでもう舐められることはないだろう。


「おい貴様。お前のことは陛下に話しておくからな。無駄な抵抗はするなよ」


うわ、騎士団長のせいで気分悪くなった。ていうか抵抗ってなんだよ・・・。


城に戻るのがとても嫌になった。

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