第15話〈天猫編・黒い仔犬に困惑する猫?〉
我が家の猫が忠猫過ぎる問題!?〈天猫編〉
第15話〈天猫編・黒い仔犬に困惑する猫?〉
広報猫委員会、委員長の疾風丸は亥東市から追放処分となりました。
まさに血吹き雨霰?灰色猫番衆の襲撃を受けて、彼らのテリトリーであった葛葉神社は流血沙汰となったとか…。
まあ、圧勝であった模様で(笑)。
この広報猫委員会は、そのまま副委員長の等々力丸が引き継ぎ、公平中立な広報活動を開始し始めました。
選挙活動が活発化し始めていますが、どのみち、それを運営管理する猫政治管理委員会が次の標的です。
こちらも潰すつもりなので、言わずが花でしょうね(?)。
そんな事より、遂に拙者の新たなる相棒…木刀が完成したのですよ!!
その名も…木刀「无何八幡」です。
またしても拙者が提示した命名は却下され、祖母様による命名です(汗)。
意馬心猿モード〈震〉の霊力だけを注ぎ込んだ、対生き霊専用の決戦兵器である(え)。
圧倒的な生命力の奔流を感じますよ??
これがあれば生臭坊主をも討ち倒す事が可能でしょうが、そこは万全の体制を敷きたいところです(断言)。
まずは亥東市の平定ですね。
そちらはシロン女さんと社長殿に任せておけばどうとでもなるでしょう?
残る問題は…未だに胎動の影も見せない野良犬暴走族の動向と、それを牛耳っていた黒兵衛の存在です。
全くもって、どうなっているんでしょうか?
そして黒兵衛は恐らく、生臭坊主と何らかの繋がりがあった筈なのです。
最悪、この2体を同時に相手をする可能性がありますね?
拙者も前生よりは強くなりましたし、南無八幡と无何八幡の重ね斬りがあれば、大抵の悪霊は倒せると自負します(え)。
ええ、そう思っていたのですが…
『きゃうん…きゃうん(鳴)。』
えええぇぇ!?我が家の地下室に、黒い仔犬がいる件!?
どないなっているんですかぁ!!
さすがにこれはルル君の時以上に、主人殿たちに見つかる可能性が高過ぎますよ??
『ニャニャ(ちょ、ボス殿!?どこから拾って来たんですかぁ!!!)。』
『ちゅう(あん?違ぇよ…これは宜禄がさぁ…?)。』
えぇ?宜禄殿ぉ?
ふむ、見れば甲斐甲斐しく黒い仔犬の世話をしているのは…宜禄殿と名付けられた蟻さんでした(え)。
蟻は脚が6本あるから蟻六→ぎろく、だそうで。それ、八雲殿と同じパターンですし…
『ニャニャ(いや、そんな事よりも、この仔犬ですよ!?)。』
『ちゅう(ああ、そりゃ、例の護符だろ?宜禄が護符を全部吸収しちまったら、ポンッと出て来たみたいだぜ?)。』
へ?護符って、鵄の稲荷神社の社の裏に貼ってあった例のアレですか??
あの護符ってば、結局何だったんでしょうか?
『……(笑顔)。』
え?護符の中に封じられていた霊犬ですって?
この宜禄殿が言うには、護符は法力?で作られていて、それを吸収したら封印が解けてしまったと?
『ニャニャ(…むう、確かに宜禄殿、前よりかなり大きくなっていますねぇ?)。』
むしろその全身、強い光の膜に包まれているような?
これってシロン女さんが身に纏っていたあの光にも似ています。より強い感じ??
『ニャニャ(法力…ですか?確かに何か清々しいと言いますか、最近、地下室の空気が清らかな気がするなぁ?とは思っていましたが…)。』
いわゆる一つの、空気清浄機ですね(え)。
って言いますか…この黒い仔犬?
あどけない顔をしていますが…何やら見ていると沸々と怒りが躙り出てくるのは何故でしょうか?
ああ、この気配…この霊力は…?
『ちゅう(おい、馬鹿野郎!!あの天使猫と同様、こいつぁもう我が家の仲間だぜ?先に言っておくが、馬鹿な気は起こすなよ!!)。』
『ニャニャ(はい?ボス殿は何を仰っているのですか?)。』
例え仔犬の姿であろうとも、拙者には分かるのです。
この黒い仔犬こそ、あの憎き凶悪犬の黒兵衛であることを!?
思い起こすに、全ての元凶は生臭坊主ではありますが、前生でミー先輩を直接、致命傷を与えたのは…この黒兵衛なのですからね!!
ええ、口惜しいほどに怒りにまみれ、泥にまみれ、ついぞ見つけ出す事が出来なかったあの黒犬を…拙者は遂に見つけ出したのです。
…禍根は討つべきでしょうが?
拙者は木刀「南無八幡」を引き抜きました。
勿論、躊躇いなどありませんよ?
『……(懇願)!!』
蟻の宜禄殿が黒い仔犬の背に乗って抵抗をします。
『ニャニャ(お退きくだされ!!其奴はミー先輩の仇!!必ずや討ち果たすと心に決めております故に!!)。』
と、それが銀色の鎖に掴まれて…ヒョイと連れ去られ!?
『ミニャ(ふむ、俺の仇ってのは興味深いな…詳しく話を聞く前に、この仔犬の身柄は俺が預かるぞ)。』
ギクゥゥ!?まさか、ミー先輩に話を聞かれたぁぁ!?
普段は滅多に地下室なんかに来ないミー先輩が、まさか、このタイミングでとか有り得ないでしょうがっ(絶句)!?
どどど、どうしたら良いのですかぁぁ!!!
『ミニャ(お前、馬鹿だなぁ?あれだけ怒りを発散させておいて、誰も気付かないとか思うのか?この霊力お化けが(笑))。』
『ニャニャ(う、うううぅ、いや、しかしですねぇ…これは絶対に譲れないと言いますか、サムライ猫としての矜持と言いますかっ!?)。』
『『『……(凝視)。』』』
みんなして拙者を怪しい目で見ないで欲しいものですねっ(怒)。
ああ、この孤立感、如何ともし難く…
◇ ◇ ◇
遂にこの時が来てしまいました…
邪魔が入らないように、拙者たちは2階に戻りました。
そして拙者はミー先輩と面と向かい合いました。
ああ、これはデジャヴですね(え)。
前生でもこうして、初めてミー先輩に打ち明けた日の事を思い出しますよ?
ふと思うのは、全てを打ち明けてしまえば、恐らくは身も心も軽くなるのでしょう?
甘えてしまいたくなる気持ちを抑えて、拙者は立ち向かうと決めたのです。
ここで挫けてなるものか、と。
『ミニャ(俺の仇とか言っていたが、俺は死んだのか?いつ死んだ?)。』
『ニャニャ(むむむ…いえ、というか、仇だったかなぁ〜?よく考えたら勘違いでしたね?いや、だってミー先輩は殺しても死なないでしょ??)。』
はぐらかしてはみましたが、そんなものがミー先輩に通用する筈もなく?
『ミニャ(ほう、どうあっても言いたくないという態度だな?じゃあ、こうしようか?)。』
『ニャニャ(はい??)。』
何を思ったのかミー先輩、したり顔で何かを提案しようとしていますが、そんなものに拙者が乗ると思ったら大間違いですよ!?
そもそも、拙者に利益がない提案なんてクソ喰らえです(え)。
『ミニャ(演習だ。お前のサムライ猫同盟と、俺のところの鵜沙木地区白い魔王対抗同盟とで実戦演習して、俺が勝ったら全て吐いてもらおうか?お前が勝てば金輪際、何も言わん(ニヤリ))。』
な…何ですってえぇ!?
くっ、しかしこれは好都合ではありませんか?
まあ、今までのようには行きませんが、その演習とやらに勝てば、お互いに不干渉のまま拙者は生臭坊主を仕留める事に集中出来ますし…
それに今やトラ殿たちもかなり強くなっていますからね(?)。
じきに、地縛霊討伐を最終試験として目処を立てていた程に?
正直、ミー先輩のところの牛猫さんや、残った有象無象の野良猫たち如きは敵ではありませんともっ(笑)。
しかしその為には…
『ニャニャ(良いでしょう!!ただし、条件があるのですが…)。』
『ミニャ(ああ、分かっている。俺とお前は不参加だ。配下の猫たち限定で…どうだ?それまでは、この黒い仔犬の身柄は保留だ)。』
勝ったぁぁぁ!!!
この時、拙者は本気でそう確信したのですが、まさかあんな結末になるとはいざ知らず…
ああ、浮かれていた拙者の頭を、誰かぶん殴って頂きたいと思ったのですよ(涙)。
〈…続く〉
◆ ◆ ◆
クウ君♂
種族〈チンチラシルバー種・霊合種〉
階級〈血統書付き〉
カテゴリー〈2.6+〉
戦闘力 27
防御力 26
生命力 27
回避値 28
知能値 13+〈18〉
器用値 28
魔力値 100+〈500〉
風属性 26
戦技
奥義「猫鎌切り裂きの刑」
秘技「猫尻尾グルグル巻きの刑」
固有戦技
「明鏡止水モード〈絶〉」
「泰然自若モード〈壊〉」
「意馬心猿モード〈震〉」
「琴心剣担モード」
「空の極意60%」
固有戦技
猫霊剣Level 2
「撫で斬り」
「短冊斬り」
「銀杏斬り」
「十字架斬り」
「乱斬り〈八刃〉」
「意馬心猿地雷〈10〉」
「意馬心猿機雷〈1〉」
「二刀流〈重ね〉」
固有能力
猫の霊眼
天狐の魂「8」
七罪補正効果〈開闢級〉
trigger〈繰り返す〉
八幡の神使の加護
猫闘気・猫霊力「統合丹田〈180%〉」
「闘気走り」「闘気当て」「闘気剛力」
能力
猫目 侍猫 勇気 忠誠 初志貫徹 繰り返し 木刀 闘気 従属霊 二刀流
従属霊
にゃご彦〈赤い暴風〉
松蔵〈黒蛇〉
河童〈御宮川の主〉
入れ歯〈大口妖怪〉
鴉天狗〈侘証文の天狗〉
豊原〈まな板の海馬〉
称号
白い魔王様
無双のサムライ猫
装備
猫の首輪・子猫用(ピンク色)〈首輪〉
属性:プラスチックLV5〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
鈴付き
耐久値:10
護符袋・改〈道具〉
属性:鏡の霊質LV120〈変異兵装級〉
付与効果:無限収納+「八幡神社の玉砂利×50」「簡易・意馬心猿木刀×30」「熊田神社の枝×20」「師匠の羽根×3」「八雲の蜘蛛糸(ロープ仕様)」「祖母様の霊糸」「御神木の枝の木屑」「白い魔王の衣装Vr2」「白い魔王の長靴〈服〉」「木刀・南無八幡」「木刀・无何八幡(NEW)」
隠り世空間+「従属霊収納・霊力回復+魂安寧+無限領域」
お洒落仕様+
腰留め紐〈霊力護符〉
耐久値:200




