表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
YouTuber 青星声ver.1 ~水橋拓真は選ぶ~  作者: わ→たく。
【事務所に入りました】
27/50

【料理】【コラボ】水輝伊乃さん。 事務所をクビになりました。

ドッキリであることを悟られないようにダミーのカメラを回しながら始める。 この動画は後日ほかの形で投稿しよう。


 「まず初めは地雷大爆発ゲーム」

 ルールは簡単で五×五のマスをかいた紙を二枚用意し左上にスタートの『ス』、右下にゴールの『ゴ』を書きます。 片方(地雷を落とす人)の紙にはマスの中に六個の地雷を縦横三つ重ならないようにおきます。 地雷を避ける人は一マスずつ上下左右どこに進むか指示をします。 もしも、上下左右に地雷がある場所に来てしまった場合は地雷を置いた場所の人(今回は三人いるのでここまで何もしていなかった人)が「ピコン。 ピコン」と合図をします。 この時何個近くにあるかは言ってはなりません。 地雷を踏まずにゴールまで行くことができたらその人の勝利。 もしも地雷を踏んでしまったら地雷を仕掛けた人の勝利というシンプルなゲームです。

 「今回は水輝(みずき)さんとソラトさんでやってください」

 じゃんけんの結果、ソラトさんが地雷をしかけることになった。

 マスを将棋盤の数え方で例えるのであれば、地雷の場所は『一一』 『一二』 『二四』 『二五』 『四二』 『五二』の場所に置いた。 ちなみにスタートの位置は『五一』でゴールの位置は『一五』に当たる場所にある。

 「それではまずは右です。 え? もう鳴っちゃうんですか。 でも多分下にあると思うからもう一度右に。 あ、鳴り止んだってことは前後左右にはないんですよね? じゃあ もう一度右に」

 「ピコン。 ピコン」

 先ほど消えた合図がもう一度復活した。 このままもう一度右に行ったら水輝さんの負けだがどうくるか。

 「私の予想だとソラトさんは優しいから端には地雷を置いていないと思うので・・・・もう一度右に」

 右に行ってしまった水輝さん、敗北。 ソラトさんは小さくガッツポーズをしていた。

 「ソラトさんなら端にはおかないって思ってたのに」

 水輝さんは本当に負けたのが悔しかったのだろう。 もう一度やりたそうな顔をしていたがもう一度はまた後でやることにして他のゲームをすることにした。


 「次のゲームは検索チキチキゲームです」

 ルールはネットで検索した時の検索件数が一番低い人が勝ちのゲームです。 何かお題を決めてそれに関係するものでお題よりも検索件数が低いものを一人目が検索します。 二人目以降は前の人が検索したものよりも検索件数が低いと思われるものを検索していきます。 もしも、超えてしまった場合はその人が負けというゲームです。

 「同じ数の件数だったらどうするの?」

 そのときはやり直しにします。

 という事で、早速やっていきましょう。

 まずはお題を決めます。 今回はゲストさんが声優さんということなので今回のお題は『声優』にします。

 「声優ですか。 声優さんなら私いっぱい知ってますから有利ですよ」

 まずは『声優』の検索件数は約七千百万件ヒットした。 まあここからなら余裕だね。

 じゃんけんの結果、僕、水輝さん、ソラトさんの順番になった。

 「やっぱりまずは以前お世話になった結城吉乃(ゆうきよしの)さんですね」

 結城さんの検索件数は約八十四万千件ヒットしたのでだいぶ削った。

 「じゃあその相方の名香野小春(なかのこはる)さんはどうでしょうか?」

 名香野さんは・・・・お! 約八十四万件ヒット。 まだそんな焦るようなときではない。

 「うーん。 小高唯菜(おだかゆいな)さん」

 小高唯菜さんはもともと子役だったがあるレッスンで声優の才能を開花させ声優の道へ進んだ女性声優さん。 何年か前にアーティスト活動も始め、最近では日本武道館で水輝さんともう一人の声優さんとライブを開催していた。

 そんな小高唯菜さんの検索結果は約七十八万五千件ヒット。 結構削って来ましたね。 でもまだ六桁もありますから。

 「やっぱりこれはおなじみですよね。 ゲストさんを検索するのは。 ということで、ドボン覚悟で水輝伊乃(みずきいの)さん」

 言っといて失礼だったかなと思ったが言ってしまったのはしょうがない。 調べてみると約四十八万六千件とかなり削れた。 やっちまったかと思って水輝さんの方を見ると目の奥に炎が見えた。 現実には見えてはいながそのくらいの闘争心が見えた。 やっぱり個人を売る仕事をしていると些細なことでも負けたくないもんね。 特に中の良い人とは。

 「次は私だね。 うーん。 四十八万より低い件数でしょ。 大倉沙綾(おおくらさあや)

 大倉沙綾は水輝さんが一番仲のいい女性声優さん。 そんな大倉沙綾は約六十五万三千件ヒットしていた。

 「うそー。 沙綾ってそんなにヒットするの?」

 そう思うってことは、大倉沙綾は自分より下って思っている証拠ですよね。 なんてそんなことは言えないので心の隅にしまい込んだ。


 そんなこんなしているとナッツさんが下から上がって来た。 みんなゲームをしていて忘れていたかもしれないが今回ナッツさんはドッキリのターゲット。 これからクビドッキリが始まるのだ。

 「お待たせ〜。 それじゃあmini撮りましょか」

 ターゲットは三度目の撮影をするのに準備を始めた。

 「私が持って来たのは王道ののりたま。 選んだ理由はふりかけといえばって考えたときに浮かんだのがこれだったからなんだけどね」

 水輝さんもこれは食べたことがあると言っていたし、優勝は僕かな。

 「それでは優勝したご飯を教えてください」

 「優勝は・・・・やっぱり白米です」

 予想の斜め上すぎて誰も反応できなかった。 あれ? って反応をしている可愛い水輝さんを見れて嬉しいが、やっぱり選んでもらいたかったので残念。

 白米が優勝した理由としては新しい発見ができたのは僕が持ってきたダシらしいが、白米の熱々で何もかかっていない白米本来の甘さには勝てなかったらしい。

 まあダシを少しでも気にってくれたからよかったとするか。



 撮影は終わりメインチャンネルの撮影をしようと準備に取り掛かる。 タイミングを見て水輝さんの携帯に電話をかけた。 水輝さんは電話を取り、申し訳なさそうに電話に出る。 もちろんこれはドッキリであるのでもう一人芝居は始まっている。

 「ちょっと待ってください」

 多分、一階にいても聞こえるくらいの声量に三人とも水輝さんの方を向く。

 振り向くと、携帯をずっと見つめている水輝さんの姿があった。 ドッキリだと知らなかったら僕はどうしていたんだろう。

 「どうしたんですか? 大丈夫ですか?」

 水輝さんは泣きそうになっていたのでハンカチを渡しながら聞いて見る。 すると台本通りに事務所をクビになったと伝えてくれた。

 ナッツさんは口を手で隠しながら水輝さんをじっと見つめていた。 ナッツさんからの死界になっていたところからメールを送り見てもらい信じさせる。

 「え? 本当に? ドッキリとかじゃないんだよね? この件に関しては部外者である私たちがどうこう言えることではないけど、困ったときはいってください。 相談には乗ります。 空翔(そらと)。 拓真(たくま)。 申し訳ないけど撮影はここまでね。 今日はカメラもしまって解散しましょ」

 ナッツさんは状況をきちんと把握して的確な指示を僕たちにくれた。 これ以上は何もないと思い水輝さんに合図を送った。

 「テッテレ〜。 ドッキリ大成功。 心配してくれてありがとうございます」

 ナッツさんは何が何だかわからないと周りをみわたしている。

 「え? 水輝さんがクビになったことはドッキリってこと?」

 やっと理解したのか笑みを浮かべ僕の後ろに隠れて「もう」と言いながら僕の足を器用に後ろから踏んでくる。

 「心配してくださってありがとうございます」

 「本当にびっくりしましたよ。 も〜う。 よかった」

 まあ前回のように逆ドッキリにされなくてよかったと僕も安心していた。





 全てのカメラを止めてリビングへと降りる。

 料理を作った順に水輝さんに料理? を出していく。 初めはソラトさんの料理だが、クラゲ?

 「料理名は『クラゲっぽいないか』です。 材料はライスペーパー、湯葉、バナナにドラゴンフルーツを使った料理で、ライスペーパーでフルーツを巻いて湯葉を盛り付け、醤油をかけた料理です」

 一番初めに作ったため、ライスペーパーが醤油をかなり吸っていてクラゲを触ったような感触になっている。

 水輝さんはこれ食べるんですか? という顔をしているが多分ソラトさんも含めここにいる全員同じことを考えていると思う。

 意を決して少量口にしてくれたが顔が歪んでいた。 僕たちもそのあと食べたが醤油を吸いすぎたせいでしょっぱい。 これをあとで全部食べなきゃいけないんだよね。 病気にならなきゃいいけど。


 「次は僕のですね。 この料理のタイトルは『黄色い山に雪が降ったよ』です」

 見た目はいいと評価は良かった。 さっきのふりかけで引き分けてしまったので今度こそは勝ちたい。 いただきますと箸を山の中にさしていくがクスクスが春雨を取ろうとするとボロボロ落ちてくるため非常に食べづらい。 あと、時間がたっちゃているせいで春雨がくっついて食べにくくて食べるのに時間がかかってしまう。 結局カニ缶に入っていたカニだけ食べて試食は終わった。 はっきり言ってカニ缶を食べてもらっただけだよね。


 「最後は私の『ポップなコーン』です。 作り方はポップコーンにオリーブオイルトマトの缶詰、黒豆にロックアイスで作りました」

 初め見たときはポップコーンがすごい焦げてると思ったのだが、そうではなく黒豆だったのか。 全体的に赤と黒の二色。 赤色は細かく切られたトマトだろう。 オリーブオイルとトマトの汁でポップコーンがビチャビチャになっていたりと食欲は進まないだろう。 もしも未来できるかもしれない彼女に作ってもらったとしてこれが出てきたら顔を引きつってしまうだろう。

 水輝さんは初め、苦笑いをしていたがいざ食べて見ると面白いと結構なスピードで食べ始めた。 そんなに美味しいのかと思って手を伸ばして見たが、僕にはわからなかった。 まあ今までに比べたら一番食べやすいのかもね。


しゃぁ〜! どうも皆さんこんにちは作者のわ→たく。です。

純粋っていいですよね。 こんな純粋な心の心絆にドッキリを仕掛けるなんて拓真たちも鬼ですね。

私なら心が痛くてって、書いている時点で私も鬼ですよね。

それではまた明日も読んでください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ