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YouTuber 青星声ver.1 ~水橋拓真は選ぶ~  作者: わ→たく。
【毎週投稿始めました】
19/50

何も知らない学生たちが作詞作曲してみた。

 「みなさんこんばんは。 ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 第二十七回目です。 ラジオを始めてから七ヶ月が経ちました。 ここまでいろいろありましたね。 まあ今回はそこらへんを中心に話していきたいと思います。 それでは早速始めていきたいと思います。 ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 スタート」

 二十七回目。

 七ヶ月ともなると挨拶も慣れてきた。

 「改めまして、ミズタクです。 miniの投稿第一回目の駄作から早十ヶ月が経ちましたよ。 もう十月ですよ。 月日が経つのは早いですよね。 駄作の時に行なっていた作詞作曲なんですが、作詞の方は終わりました。 どう頑張っても作曲ができなかったので、ナッツさんの協力のもとメロディーも・・・・完成しました。 ということは・・・・一曲完成しましたー。 一年かけて作りますといってましたが十ヶ月で作りました。 というわけで作曲をしてくださったナッツさんをお招きして今回は進めていきたいと思います。 ナッツさんよろすくです」

 そうなのだ。

 なんと曲が一曲完成していたのだ。

 作詞は僕、ミズタク。

 作曲はココナッツ。

 そしてボーカルは・・・・お楽しみ。

 って予想はつくよね。

 「みなさんこんばんは、ココナッツです。 一ヶ月前にメロディー作ってくださいと泣きつかれた時はどうなることかと思ったけど完成してよかったよ」

 「それではまずは新曲を聴いてもらいましょう。 タイトルは『片思い』です。 どうぞ」

 当たり前だが初お披露目の片思いをフルで流させてもらった。


 「おお。 片思いというストレートなタイトルと同じで歌詞もストレートでかっこいい曲だよね」

 「ありがとうございます」

 「この曲ってどういう思いで書いたの」




 片思い


 文化祭 ここから始まった

 君は僕に話しかけてくれた

 それがとても嬉しくてその日から

 気づくと君のことを思ってた


 文化祭の装飾をするかしないかの話し合いの時に僕が寂しそうにしていたのに気づいて(装飾を行えなかったことに残念に思っていただけだったのだが)僕に内緒でクラスを装飾してくれた雛さんへの思いの曲である。 当日にこのことを打ち上げてくれたあの時のことだ。


 初めてあの日かけられた言葉

 今も胸の中をかけめぐる

 勇気を出せない臆病な僕は

 これからもこの先も

 ずっと(ずっと)このままじゃいたくない


 文化祭の時にお弁当をもらった時から雛さんは僕を避け始めている気がした。 僕はもっと話したかったが、この詩の通り勇気がなく話しかけることができなかった。


 僕は君のことが好きなのか

 君は僕を好きなのか

 まだ知らないこの気持ち

 止まらないズキズキ

 僕は君が好きなのか

 君は僕が好きなのか

 Ah〜探偵たちですら

 投げ出すような

 片思い


 この曲の初めてのサビの部分。 まだ明確になっていなかったこの気持ちはなんなのか、胸を苦しめる初めての感覚を文字で表現するのは難しかった。 本当に文化祭後はこの胸のズキズキで悩まされていた。


 体育祭 君の姿を追いかけて

 さりげなく声をかけたその時に

 ありがとうというなにげない一言で

 周りの歓声すら吹き飛ばした


胸のズキズキが消えるまで一ヶ月はかかっていた。 体育祭の時には少し避けられていた感じはあったが、体育祭の雰囲気というもののおかげでおめでとうということに成功した。 心の底からガッツポーズをしたことを覚えている。 そしてそこで僕は雛さんへの思いが固まった。


 遠くから聞こえる笑い声に

 僕の胸の奥が疼きだす

 今まで僕はどんな風に

 話しかけて笑い合って

 繋がれていたんだろう


 この詩でもわかるように何もできないくせに嫉妬はたくさんした。 なんで僕以外の男子とあんなに楽しそうに話すのかと。 今になって考えてみれば・・・・いや、かんがえなくてもわかるな。何も行動していないのだから当たり前なんだよな。


 僕は君のことが好きなんだ

 君は僕を好きなのか

 答えの出ない方程式みたいに

 他になにも考えられないよ

 僕は君が好きだけど

 君は何も見せないのさ

 探偵たちですら投げ出してしまうくらい


 一番のサビとは違って僕の思いは固まっていた。 心の中では何度も、何度も練習をした。 絶対にこの気持ちを伝えたいと思っていたから。


 何度でも輪廻してゆく孤独感

 早く届けて抜け出したいのに

 きっと、ずっと、

 想い続けてるのは

 僕が君に恋をしてるから


 もうここからは妄想です。 結局何もしないままクラス替えでクラスは離れてしまい、そのまま卒業してしまった。 ここからは本当に意気地無しの妄想である。


 僕は君のことが好きなんだ

 君も僕のことが好きなんだ

 これからは君と二人 毎日が幸せだよ

 いつもツンとするがふと見せるデレ

 目が合うと笑う君の笑顔

 もう僕の生きがいさ

 生涯君を愛し続ける





 「という思いの歌詞でございました」

 「初めてこの歌詞を見た時もピュアな恋だって思ったけどまさか実体験がこもっていたとは思わなかったよ。 この曲、私は好きだよ」

 この詩を書き始めた時の僕もそう思っていたと思う。

 この実体験がいい方に転んでくれれば良いのだが、身内だからかもしれないが「好きだよ」と言ってくれたのは本当に嬉しかった。


 「ありがとうございます。 ナッツさんのメロディーの気持ちを聞かせてください」

 ナッツさんはうーん。 と悩んだ末に出た答えが「わかんない」だった。

 「いやー。 初めは片思いだから切ない感じなのかなって思ってたけど、最終的には妄想だったけどハッピーエンドだったからすごい悩んだ。 初めはモヤモヤしている気持ちを不協和音にした方がいいのかなど悩んだけど結局これがしっくりくるかなってやってたらなんかできちゃったって感じだから、あんまり気持ちって感じはないんだよね。 質全的にできたっていうかなんていうか私もわかんないや(笑)」


 天才かこの人は。


 同じ大学の同じ学部にいるはずなのにキャンパス違いなだけでなのか、一年の差の大きさを改めて感じた。

 いや、そもそも才能の差なのか?


 「そういえば、今日は予定があったらしくここにはいないんですがボーカル誰だかわかりましたか? 多分聞いていなくても予想はつくとは思いますが、ソラトさんに歌っていただきました。 透き通るような歌声がたまらないですよね!」

 などソラトさんを褒めまくりエンディングをとって収録を終えた。

 「反響が楽しみだね」

 「どうしましょう? いろんな企業から青星声(せいせいせい)へ作詞作曲の依頼が来たら」

 そんな分けないでしょなんて笑っているとスマフォがなった。

 電話ではなくSNSアプリのツッタカターに通知が来ていた。

 普段なら視聴者さんからのメッセージは直接僕宛てに送ってもらうことはしないで『#青星声miniミズタク』を付けてツイートしてもらってる。

 なので、通知が来ることは無いのだがなんだろうとスマフォを除くとそこに映し出されていたメッセージの送信者を見て驚いた。

 驚くも「わぁ」という驚きではなく「うぉぉぉおおおお」という雄叫びのような感じだった。

今回も読んでいただきありがとうごじます。

しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは作者のわ→たく。です。

はい。何の音楽のおの字も知らない作者が歌詞を書きました。

友人にこの詩を見せたところメロディーをつけてもらえることになりました!感謝!

完成したらYouTubeにあげられたと言っていたのでみなさんにも届けられるかと。友人!お願いします。

そして最後にはツッタカターに通知が届き驚いていましたが何に驚いていたんですかね?

それではまた明日も読んでください!

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