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仮想世界の攻略デス  作者: 影音 狐野葉
15/22

学園探索(9)

こんにちは~

今年もたくさん台風がきましたね

昔は傘で空を飛ぼうと一人で何日も特訓してた狐野葉です

今回はホールの「脱出」ですね

どうぞ~(^^♪

「「がああああああああああ!!」」


「「ゔぁああああああああ」」


丸いホールの中には無数のゾンビが彷徨(うろつ)く死のエリア化していた。

そのため広いホール内であっても無数の呻き声で騒がしい程うるさくなっている。


“パスンパスンパスン…パスンパスンパスンパスン”

しかしそんなゾンビだらけの中、ホールの中心部で意図的な声と銃声が聞こえてくる。

未来達ラボメン…このホールの中心部でゾンビ達と応戦していた。



多々羅は『フェンリルの怒牙』で射撃しながらホールの端へと走り抜ける。

走り抜けながらも、多々羅の放った弾はゾンビの眉間へと吸い込まれるようにヒットしていく。

その横ではソル・ガレンも走りながらも鉄の棒でゾンビを薙ぎ倒している。

後ろを付いてくるラボメンは大丈夫だと信じ、ただ前だけを見てゾンビと対峙しているのだ。


紅「ねえ、本当に大丈夫なの!」


未「こんな世界なんだ!危険を承知でやらなきゃ、この場を切り抜けられない!」


まだ戦闘慣れしてない者は、前を先導する多々羅とソル・ガレンに必死に付いて行く。

そしてそんな者達が襲われないように、葵と白無が横から襲ってくるゾンビと対峙する形でホールを走る………。

今はこんな状況に冷静に対応できている。



………しかし、そう簡単にいくのだろうか?


ラボメン達の頭の片隅で嫌な未来を想像していた。

それは冷静に行動できていても、一時の余裕に過ぎないという事。

このホールは見渡す限り銀一色で染まっている。

つまりこのホールは鉄のような物で出来ており、鉄以上の硬度を持っているのだ。

このホールを壊して退路を作るのは困難だという事。

この事が不安を掻き立てる要素の一つ。

もしここにいるラボメン達で退路を作る事ができなかった場合、無限に沸いてくるゾンビにどんどん追い詰められ、ゆっくりと……………。


そんな状況をどうしても考えてしまう。

これがまだこの世界に来て数分後だったら希望を持てただろう…何故そう思うか?

ラボメンはこの世界に来て三時間は経過している。

こんな短い時間でも、ラボメンはこの世界が最初に来た時よりだいぶ変化している事に気づき始めていた。

それは…

“この世界がウイルス(じぶんたちに適応してきている……?”


最初にここに来た時はゾンビに普通に襲われ、

次は尋常じゃない数のゾンビに襲われ、

更にはラボメンの一人がシステムと一体化(ゾンビに)された。


今の状況になっているのも、システムにより強制的に導かれた結果だ。

このように、時間が経つ程この『学園』というステージの難易度(しつ)が高くなってきている。

自分の死期が近づいてきてるんじゃないか、と考えてしまっても仕方のない事だ。

しかし、今の状況に不安を抱いてない者もいた。


ソ「おあらあああああああ!!!」


ソル・ガレンは二メートル近くある鉄の棒を巧みに使いこなしゾンビを屠りながらも、ラボメンが転ばないように転がったゾンビも次々と吹っ飛ばす。

ラボメン達はそんな姿を見て心強いと思うと同時に、頼もしいと感じ―


ソ「みけの!トイレタイムを!!邪魔するなああああああああ!!!漏れちゃうだろおおおおおおお!!!」


…ラボメン全員はソル・ガレンが心強くはあるが、それと同時にアホである事も再確認した。



ラボメン達は壁に到達すると、おぎゃるとニッコリが壁を壊す事ができそうか確かめ始める。

その後ろでは多々羅達が近寄って来るゾンビの群体を倒していく。

しかし、やはり数が多過ぎるせいでかなり厳しい状況になっている。


み「うぅ」


リュ「みけ、もう少しだからね」


多「急げ!壁は壊せそうなのか!」


ニ「これは厚すぎる…壊すのは無理そうだよ!」


龍「床は壊せるんじゃないか!?」


黒「こんなに囲まれてるんじゃ、そんな余裕ないよ!」


幾人かの顔が焦りの表情へと変わり出す。

が、ラボ創設者達(みけ除く)は落ち着いていた。


話が逸れるが、ラボ創設者達がVRシステムを作るのに6年という決して短くない時間を費やした。

そして、その6年の中でラボ創設者はとても固い信頼関係が築かれていた。

そのため、ラボ創設者達はどんな状況でも“諦める”という事は考えないようになっているのだ。


ソ「おぎゃる!!3秒以内に何か頼む!!」


お「おま!?急に……多々羅!これを使え!!」


おぎゃるはすぐに自分の腰に付けていたガス管を2つを取り出し、多々羅に投げ渡す。

多々羅は射撃を中断しガス管をキャッチすると同時に目の前に投げ出す。


多々羅は空中に浮遊してる状態のガス管を打ち抜く。

すると、ゾンビが密集している中心で爆発し、ゾンビが10体程絶命する。

更に爆発付近のゾンビ達に火が燃え移り、他のゾンビも燃やしていく。

そのお陰でラボメン達の近くに居たゾンビは一掃されていく。


多「次は!」


お「あそこのワイヤー2本を同時に切れ!」


そう言っておぎゃるが指差した所はホールで一番高い所にある鉄の糸で編み込まれた太いワイヤー。

そのワイヤーは天井付近にある大きい通路と繋がっており、全く汚れが付いてなくかなり頑丈そうな作りになっていた。


そんなワイヤーを見て、多々羅は胸ポケットから小さい容器を取り出し、その容器を打ち抜くように狙いを定め発砲―


「ゔぁあああ」


発砲する直前に足元に転がっていたゾンビが急に動き、多々羅の足が強く引っ張られる。

そのせいで、多々羅はバランスを崩し後ろに倒れてしまう。

が、多々羅は倒れる瞬間に容器を上に放り投げていた。

そして、その容器が落ちてくる前に狙いを定め発砲する。

2つの弾は容器を貫通し、天井のワイヤーへと飛んでいき…


“キキーーン”


静かな金属音がホールに響き渡る。

多々羅の放った銃弾は射程が長すぎて、ワイヤーに少し傷を与える程度の衝撃しか与える事ができなかったのだ。

しかし2秒後…


“バギギギギーーーーーー!!!”


銃弾が当たったであろう場所から激しい金属音が鳴り響く。

が、ワイヤーはかなり削れたようだったが切断までには至らなかった。


多「チッ!切れ―うお!?放せ糞野郎!!」


足を掴んだゾンビは多々羅の足首を掴みながらも近づいてくる。

多々羅はフェンリルの怒牙で狙いを定めるが、この銃の能力で自分も巻き添えを食らう距離だったため撃つのを中断し、ゾンビを引き剝がすために蹴りつける。

しかし、ゾンビの顔や手を蹴るが進行は止まらない。

そして、多々羅はゾンビに靴の足先を丸ごと口に入れられる形で噛みつかれる。

それでも多々羅は落ち着いて周りを見渡すと、おぎゃるから別の指示を受けたのかラボメンが倒したゾンビを集めていた。


多「(こいつを早く引き剥がさないとな…木工室で鉄板を入れといて良かっ…は!?)」


“ギイイイイイ”


多「(おいおいおいおい!嘘だろ!?)」

ゾンビは更に強く噛んできているのか多々羅が入れた鉄板入りの靴の先が凹んでいく。

その様子に多々羅は慌ててゾンビの顔を蹴り続けるが、ゾンビが離れない。

そして―


“バキン!ぶしゅううう”


多「ああああああああああああ!!!」


未・お・う・龍・紅・黒「多々羅 (君)!!」


鉄板入りの靴は(ひしゃ)げ鮮血が(ほとばし)る。

そして血の臭いに誘われたのか、ラボメンに近づこうとしてたゾンビ達が多々羅に向かい始める。

が、それでも多々羅は助けを求めない。

ここでの『死』が本物な以上ラボメンがこっちに助けに来たら更に危険になってしまう。

それでは自分の命とラボメンの危険は釣り合わないと感じたのだ。

多々羅は額に汗を浮かべフェンリルの怒牙の銃口をゾンビの眉間に向ける。


多「くっ…へへ、俺の足にそんなに食いついてくれるとは…嬉しいね~」


“パスン……ドバン!!…びちゃ”


多々羅の足に食いついているゾンビの頭が弾け飛び絶命する。

しかしそれと同時に、多々羅の右足の足首から下が消し飛んでいた。

多々羅は苦痛の表情で自分の右足を抑え、苦笑する。


多「でもな…ハアハア…それなら清楚で綺麗なお姉さんの方がいいだろ?」


“ドガガガガガガン!!!”


多々羅の周りに群がりつつあった数体のゾンビの頭が一人の人物によって粉砕される。

その人物の手にはエンジンのかかってない血の滴るチェンソーを持っており、体はゾンビの返り血で真っ赤に染まっている。


多「そうだろ?未来」


未「無駄口叩いてる余裕があるなら早く下がれ!」


そう言うと懐から薬を取り出し多々羅の右足首にすべてかける。

すると、少しずつ傷が塞がっていき血が完全に止まる。

が、未来はそんな右足首を見て悔しい顔をする。


未「糞…完全には治らないか」


多「足先を噛み砕かれた時点で踏み出す部位は使い物にならなくなってたよ…チッ、足がいう事をきかねえ」


未「僕が支える…皆が簡易シェルター(・・・・)を作ったからそこに急ごう」


多々羅は未来の『シェルター』という言葉を聞き、そんな物を作れる材料は木工室から持ってきてない筈と思い首をかしげ、ラボメンの所を見る。


多「(あ~…死体を…おぎゃる(あいつ)あの年で凄いこと思いつくな)」


視線の先には何十体ものゾンビが重ねられているシェルターが出来上がっていた。

そして既にソルと白無以外のラボメンはその山の後ろに隠れるように姿勢を低くしていた。


未来と多々羅もすぐにそこに向かうが、多々羅は出血が多かったせいで足に力が入らずどうしても鈍い動きになってしまう。

そして、ゾンビ達はそんな二人に追い付きつつあった。

未来達はそんな状況に危機を感じた瞬間、真後ろに居たゾンビが地面に派手に転び頭がいが割れる音が響く。

リュカがゾンビを地面に吹っ飛ばしたのだ。


リュ「ここは私が時間を稼ぐ…多々羅、これからはあまり無理はしないで下さい」


多「………」


未来と多々羅はリュカの助けがあったお陰で簡易シェルターに無事に着くことができた。

そして、未来達が戻ると同時にニッコリがシェルターから顔を出す。


ニ「ソル君ー!白無君ー!もういいよー!」


ソルと白無はすぐに戻ってくるが、二人はよく分かってない顔をしていた。

おぎゃるが何を考えてるのかまだ聞かされてないのだろう。

しかしゾンビが迫って来ているため説明してる時間はない。


お「多々羅、怪我してるところ悪いが早急にあそこのガス管を撃ってくれ」


おぎゃるに指示されたところはゾンビ達が既に群がっている所でよく見えないが、そこにはガス管が置かれていた。

多「気にすんな、それに自称天才(・・・・)は…連続でしくじらねえ!」


多々羅はガス管それを視認すると同時にフェンリルの怒牙の引き金を引く。

そしてその弾はゾンビの群れの合間を通ってガス管に命中する。

ガス管は弾け小さい爆発が起こるが、瞬間に更に爆発し巨大な紅蓮の炎がゾンビ達を飲み込んでいく。


多「ふぇ?…ぐえ!?」


炎はシェルターまで届くが、その前に多々羅はニッコリに襟首を掴まれ強引にシェルターに引き戻される。


ニ「あの付近にチェンソーの燃料を撒いておいたんだ」


未「まあそのお陰でチェンソー(これ)は動かなくなっちゃったけどね」


そんな話をしている間に爆発は収まり、肉の焼ける臭いが充満する。

シェルターの蓋代わりにしていたゾンビを退けると暑い熱気に包まれる。

ラボメンは立ち上がり周りを確認すると、ラボメン達の近くに居たゾンビ達は一掃されていた。


お「よし、これで少し余裕ができたな、多々羅あのワイヤーは切れそうか」


多「残念ながらあんなに高いと威力が足らない」


う「でもさっきはかなり効果があったように見えたけど」


多「あの時は接着剤を使ってこの銃の能力を利用したんだ、もう無いから同じ事は出来ない…」


多々羅の発言に一瞬の静寂が流れる。

そして多々羅はソルの方に背中を向け続ける。


多「だからこの仕事……ソル(おまえ)に譲ってやるよ」


ソルは多々羅の言葉を聞くと、未来の持ってるチェンソを手に取りシェルタの外に飛び出し、スターターロープ(※エンジンをかけるための紐)を引っ張り始める。

しかし何回やっても変化は起きない。


紅「エンジンさん頑張ってーー!」


黒「…何やってるの?もう燃料ないから動かないってさっき未来君が言ってたじゃん!もうそこまでゾンビが来てるんだよ!あのワイヤーを何とかしなくちゃだろ!?」


ソ「一瞬…」


黒「?」


ソ「さっきまで燃料が入ってたんだ…一瞬でいい…それくらいなら動けるだろおぉが!」

“ブルルル…ヴィィイイイイイイイイイイ!!!”


ソルはスターターロープを何回か引いた瞬間チェンソのエンジンがかかりだす。

その様子に静かに見守っていたラボメン達も驚くと同時に驚いてしまった自分に悔いる。

なぜなら、ソルがドヤが…満面の笑みをラボメン達に向けているからだ。


ソルはチェンソーの柄を片手で持ち低い姿勢になって構え…チェンソーをワイヤーに向けて投擲する。

チェンソー(それ)はブーメランのように回転しながら飛んでいく。

チェンソーは凄い速さで回転し、空中に固定されている通路をも切り刻んでいく。

そして多々羅が撃って削った所に刃が直撃し、ワイヤーは簡単に切断される。

さらにチェンソーは何もなかったかのようにスピードを緩めずにもう一本のワイヤーも切断する。


ワイヤーによって空中に固定されていた通路の端のネジが飛び出し、接合部分が取れ、固定されてる鉄は折れ曲がっていく。

通路の真下にいたゾンビ達はそれでもラボメンへと歩き続けるが、何体かは通路の部品などで転んだり、振ってきた物が刺さり絶命したりしていた。

その内にソルはすぐそばに転がっていたゾンビを頭の上に持って傘替わりにし、シェルターへと駆け込む。


ソ「ここまでは作戦通りだな!後は床に穴ができてたらそこから脱出だな!」


嬉嬉して話すソルを見てラボメンの顔に少しだけ安心の色が戻る。

しかし葵はゾンビとの戦闘で疲れたのか項垂(うなだ)れていた(※力なく首を前に垂れること)。

その前に(かが)んでいるおぎゃるは何かを考えているのか険しい顔をしている。

そしておぎゃるは心を落ち着かせて口を開く。


お「皆、少し―」

“ドス”

(狐)え~、これまでの話で『ラボメンはどんな姿?』『現実世界はどうなっているの?』などの質問がありましたのでお答えしたいと思います


(??)ちゃんと小説内で書き込んどけよ→(狐)すみません( ;´Д`)


(狐)そ、それではまず最初の質問ですね

『ラボメンはどんな姿』という事でしたが、『私服』です。

そして性別が分かりやすいように女性はスカートとなっています。

でもストーリーの途中で着替えなどもする事があるので服装が変わる事があります


(??)二つ目の質問は『現実はどうなってるか』だったが…これはネタバレになるから言えないな。知る機会は当分は先、という事だけ伝えとゴホ(;゜Д゜)・゜・。


(AI)読者様に対してもっと丁寧に対応する事をお勧めします


(狐)あれ!?Σ(゜Д゜)なんで居るの!?


(AI)おぎゃる様から言伝(ことづて)を頼まれました…『お前らだけじゃ心配だから私の分身を見張りにつける、私に似てるからって変な事するなよ…


(狐)こっちの方が完全にスタイルいいだろ!…え、ちょ、まってくr


(AI)拒否したら後書きを乗っ取っていいように言ってあるから、じゃあな』以上です


(狐)これからよろしくね!!( ;∀;)


(AI)こちらこそよろしくお願いします…それでは今後ともごひいきに→(狐)……

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