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翼と親バカ

お久しぶりです。

私の受験シーズンが始まってしまいました。

そう、始まってしまったんでふ!

失礼……噛みまみた。

え?…… 落ち着けって?

これが落ち着いていられるかい!

受験ですよ受験。現役合格しないと親と一緒にお仕事開始ですよ私。

え?落ちても進路あるだけましだって?ハッハッハ!

完全なる職人業ですよ。しかも日本でもこの職業に就いている人はめっぽう多いので気を抜いたら仕事が激減してしまうような職業ですよ。

そう思うと気が重くて……重くて。

あべえ……本気で勉強せなあかんばい。

と言う事で更に次の更新は遅れます。すみませんはい。




チュンチュン


「ん……ふぁ~あ」


シェリーは鳥のさえずる音で目が覚めた。

目を擦りながら毛布から出ようとすると背中に違和感があった。


「翼……大きい……」


身体に掛かった毛布を除けると、そこには蝙蝠の様な大きな翼があった。


肩甲骨のあたりから伸びた大きな黒い翼は、シェリーの身体より大きく、シェリーの魔力保有量の多さをものがたっていた。

シェリー以外のリスボ村で一番魔力保有量が多いのはシェリーの父なのだがその父の羽でも両手を広げた大きさより少し大きい位なので、シェリーの異常っぷりがよく解る。


シェリーは翼を見て昨日何があったかを思い出したらしく頭を枕に押し付け擦るように振りながら忘れろ忘れろと呟いている。


コンコン


「シェリー?起きてるかしら~」


扉の向こうから母の声がする。


「お、起きてるよ~」


シェリーはそのの声になんとか答えた。


「朝ご飯出来てるわよ~」


「わかった」


シェリーはベットに腰掛ける形で床に足を着き立ち上がろうとした。


「よいしょ~……おっとっと!」ボフッ


シェリーは立ち上がったと思ったらバランスを崩しベットに背中からダイブしていった。


「え?翼ってこんなに重いの?」


そう、吸血族の翼は結構重い。

それこそ赤ん坊が1人で立てるようになるのが遅くなるぐらいに。


「もう1回……よいしょ~」


シェリーが立った。

バランスのとりかたが分からなかった為、不格好に前傾姿勢をとっているものの、シェリーは立ち上がった。

思わずシェリーの口からやったと声が漏れる。

そしてシェリーはリビングへと向かった。

リビングに入ると母がにこやかな顔で、あらあら~遅かったわね~と言っていた。

シェリーは食卓につくと母に質問した。


「お母さん、翼ってこんなに重たいの?」


「そうよ~重たいし、ある程度の大きさがあるから日常生活にはとても邪魔なのよ~」


「翼をしまう方法と出してる状態でのバランスの取り方を教えて」


「バランスの取り方は馴れるしかないわ~、そんな事よりシェリー?」


「何?」


「ご飯食べましょ~」











ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


村の中をシェリーとナタリーが歩いている。

シェリーの翼はもうすでにしまわれていて、服も翼対応の(背中に穴あきタイプの白のワンピース)ものに変わっている。


リスボ村の家は木で作られたいわゆる木造建築がほとんどだ。

村の周りは木の柵で囲んであり街道と裏山の方に常時開きっぱなしの門がある。

何故門を閉めないのかというと、吸血族が夜に愛される最強の種族と言われている(あくまで他種族の評価)ことと吸血族が睡眠をとる必要が無いからこそである。まあ、一応昼を中心に見張りは置いているのだが魔獣等は村に近づく前に外に狩りに出ている他の吸血族にすぐに狩られてしまうのでさほど意味はないのだが。



「おや、ナタリーさんとシェリーちゃんおはよう」


村の門に向かう途中、村唯一の石造りの家の前に差し掛かった所でスカーフを頭に被った女の人が挨拶をしてきた。


「「ステファーさん、おはよ~(おはようごさいます)」」


スカーフの女の人の名前はステファーさん、村の鍛治屋のラドンさんの奥さんである。

鍛治屋のラドンさんはシェリーの師匠であり。昔、妖精族のドワーフの元で修行した経歴を持っている。

そして現在はシェリーの師匠をやっている。


「そういえばナタリーさん。昨日あなたのお家から大きな魔力が出ていたけど何かあったのかしら?」


そうすると母はウフフフと嬉しそうな顔で


「そうよ~、昨日シェリーの~……




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






シェリーと母は山との間にある草原を来ていた。


「うー」


シェリーはご機嫌斜めといった面持ちでうーうー唸っていた。


「シェリー、うーうー言ってどうかしたのかしら~?」


「し、師匠の奥さんに昨日の夜の事、話さなくてもいいじゃん」


ちなみに師匠とはシェリーの鍛冶の師匠のラドンさんの事だ。


「あら?シェリー?母親としては娘の成長というのは嬉しいことなのよ~。

だからついつい報告したくなってしまうのよ~」


「それもそうかもしれないけど……」


シェリーはそう言いながら忘れようとしていた昨日の夜の事を思い出したのか、顔を真っ赤にして、またうーうーと唸り始めた。


(シェリーがかわいい!)


一方、母親の方は鼻からでる血を手で押さえて悶絶していた。

……この人駄目かもしれない。


色々説明不足な所はあると思いますが、そう言う所はコメント下さい。受験中でも息抜きに書いていたり読んでいたりすると思うのでコメント返ししたり話の中で説明または手直ししたりすると思います。

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