表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雪夜の魔法  作者: 桃姫
黒の魔法――The night darkness deepens more and more――
41/51

41話:朱色の女

Scene【紅の奏者】

 私は、【紅の奏者】と呼ばれた魔法使いだ。

「久しぶりね【氷の女王】」

「あら【紅の奏者】じゃない。お久しぶりね。貴女が私に会いに来るなんて。雪でも降るのかしら?」

 雪、ね。

「降るんじゃないの?貴女なら、魔法で簡単に降らせられるでしょ」

「クスッ、そうね」

 ひとしきり二人で笑いあい、本題に入る。

「もうじき、【終焉】が始まるわよ」

「ええ、知ってるわ」

 やはり、気づいていたのね。

「じゃあ、止めないのかしら?」

「ええ、止めないわ」

 止める気はないようだ。

「多くの人が傷つくのよ」

「貴女は【緋髪の治癒者】と云われたんだから貴女が治せばいいじゃない」

 私の治癒には限界がある。それに、

「貴女の娘もいるんでしょ?」

「ええ、弟子も居るわ」

 だったら、

「何故、止めないの?」

 彼女は笑う。幻想的な笑い方で、

「あの二人が居るなら大丈夫よ。特にショウキの方はね。なんたって、篠宮の子だもの」

 篠宮?それが何だというのか。

「貴女は、朱野宮の子なのだから、強い。それと同様に、あの子は篠宮の子だから強いのよ」

 家系の話なのかしら。

「大丈夫。あの世界は、無事に二度目の【終焉】まで行くことができるわ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ