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雪夜の魔法  作者: 桃姫
黒の魔法――The night darkness deepens more and more――
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40/51

40話:銀十字の魔法使い―捜査

Scene龍輝

 俺は、みんについての情報を集めてみたものの、素性、経歴等は不明で、入団(騎士団のためのこの表記)推薦も、実力だけで入っている。

 パートナーの佐薙悠は全く知らないようだった。

 となると、もう手がかりは、あの篠宮ショウキという少年しかいない。あの少年にあたってみるべきか否かは、随分と悩んだものの、仕方ないので今日あったてみることにした。

 朝は、おそらく学校なので、放課後になった時刻を見計らって、少年の下へと向かった。

「篠宮、話がある?」

「【黒減】?」

 彼と一緒にいたのは、この間の雷帝を除く三人。

「あの会社を破壊した魔法使いについて、少し聞きたいんだが」

「はあ?俺は、全く情報なんて持ってないぞ」

「コイツなんだが?」

 俺は、篠宮ショウキに写真を見せた。

 すると、少年の様子が変った。目を見開き、驚いたような顔をする。その横から、炎魔が、呟いた。

「へ~、あいつってこんな顔だったんだ。すっと、ローブかぶってたから、知らなかったわ。男か女かも分からなかったもの」

「今代は、男女パートナーほとんどいない」

 俺も、九重とは、仕事上組んでいるだけで、パートナーは別にいる。みんと舜だってそうだった。

 そして、ようやく、少年が口を開いた。

「ミク……リ。な、なんで……」

 ミク、リ?あいつは海藤ミクだぞ。リは何処から、追加された?

「コイツは、佐神美狗里。俺の親友だ」

 佐神、ミクリだと。海藤ミクという名が偽名だったのか。

「他に、知っていることは?」

「【終焉】の魔法使い。奴はそう自称してた。だけど、俺の夜の魔法に巻き込まれて消え去ったはずだ」

 消え、去った?だが、奴は実在していたぞ。どういうことだ?

「どうなったかは知らない。それが、俺の知っていることだ」

「つまり、コイツを消し去ったから、今まで魔法を使えなかったの?」

「そういうこと」

 よく分からない内輪同士の話が始まったので、俺は去ることにした。

 公式魔術協会、長の雷導寺凛菜の下を訪れた。

「だいぶ解明されたぞ、本名とかな」

「そう、それで、どうだったのかしら?」

「本名、佐神美狗里。魔法は終焉だそうだ。情報源は確かだから安心しろ」

 しかし、始まりに対する終わり。つまりは終焉だ。そう、あの呪印は、まさしく始まりの魔女(ジャンヌ=ダルク)の逆。それは終焉を示していたのか。しかし、いまいち能力が分からない。地下の爆発にしても、別に火系統でなくとも、起こす事は可能だ。魔力を凝縮させれば、大体で出来る。能力が分からない以上かなり、危険だと思う。

「終焉とはいかなる能力かしら?」

「分からないが、奴が何かするのは確かだ。おれは、九重が回復し次第、あいつを潰しに行く」

「了解したわ。気をつけてね、龍輝」

「……分かってるよ」

 奥歯を噛み締めながら、俺は、前に進む事にした。奴、みんが何をしようとしているのかは知らないが、とりあえず、奴を止めなくてはならない。



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