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雪夜の魔法  作者: 桃姫
雪の魔法――The snow of the silver melts calmly――
27/51

27話:日常

 俺は気付いたら寝ていた。リビングのソファーで、しなのと二人で。しかも、無意識のうちに、何があったのか、しなのは俺の上にいた。しかも、俺は、二つの豊満な物体を押し付けられ、窒息しかけている。

「くっ、くるし…」

 しなのはすっかり元気になってくれた様で、嬉しい限りだが、このままだと、俺のほうが元気になりそうなので(どこがとは言わないが)、早く退いて欲しい。しかも、このままの状態で、ユキネが降りてきたら、鬼神となるだろう。

 そんな、悪い考えばかり当たるようで、タッタッと不規則な(寝ぼけているのだろう)足音が聞こえてきた。

「おい、しなの、起きっ……」

 言葉が途中で、遮られた。しなのが、思いっきり抱きついたのだ。ギブッアップだ。

「ショウ、キ?」

 ユキネの声が聞こえた。今にも潰されんばかりの勢いで、声も出ない俺に近づいてくるユキネ。コレは、チェックメイトだな。

「なに、やっているの?」

 声でない。と身振り手振りで伝えるが、無駄なようで。

「ふん!」

 ゴスッという音で、ソファーを蹴っ飛ばしたのだと認識した。しなのと俺は、見事綺麗に転げ落ち、解放された。

「死ぬかと、思った」

「何があったの?馬鹿なの?死ぬの?」

 こ、怖いっす。ユキネさん。

「ぅん。ん~」

 のびるしなの。ようやく起きたようだ。

「ん?冬海ユキネ?」

 や、やばいかもしれない。いろいろと。

「ショウキくん♪」

ぎゅっと俺に抱きつくしなの。それを見た瞬間鬼神とかしたユキネ。コレはもう、死ぬな……。


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