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第45話 2000万ロドの使い道

投稿の期間が長引いて申し訳ありません

今回は、ラウネの貯めた2000万ロドの使い道についてです!

ウラネさんとザンさんが仲間に加わり、6人となったセイラス。

実はその後、ザンさんから。


「私は一番年下なので、君づけでもどんな呼び方でも構いません。」


と言ってきた為、僕は彼の事を君づけで、ミュラは姓名から"カリ"という呼び名、リオさんはさんづけで、ラウちゃんとマシューは僕と同じ呼び方にした。

それに加えて、ラウネさんも僕に愛称で呼んで欲しいのか、頼み込む始末。

やむなく彼女も"ラウちゃん"という愛称で呼ぶことにした。


「ありがとう、じゃあ僕は貴方の事をベル様と呼びますね!!」


あの歓迎パーティーから一夜明け、今度はラウネさんの2000万ロドの使い道について考えた。

歓迎パーティーで埋もれていた問題を解決するのは骨の折れる作業だ…一番の問題はど(・)ん(・)な(・)使(・)い(・)道(・)が(・)良(・)い(・)のかという事。


もちろん寄付が良いのだろうが、こんな治安の悪い街に寄付してもろくな使い方は出来ない、まあ彼女の2000万ロドも入手方法は…褒められたものじゃないけど…お金に罪は無いからね。

ただ、それでもやはり悩むものだ…この街で店を構えるにも、僕達はこの街に永住する訳じゃない。

そう考えると店を構えてもあまり意味は無い。


「困ったな…。」


「あれ? アルベールさん?」


「あれ、オルバーさん? それにベニーさんも。」


考え事をしながら歩いてると何とリュブオン家のお二人に出会った。


「奇遇ですね。 まさか、こんな所で会うとは。」


「お兄さんとまた会えるなんて、嬉しいね。」


「いや、こちらこそ。」


「そういや、父さんから聞いたよ、バジーニの悪事を暴いたって話。」


その後、再会した嬉しさのあまり長話をする事にした僕達。

僕はそんな最中でつい2000万ロドの使い道について喋ってしまう。


「何か良い使い道が無いか…悩んでるんですよ。」


「確かに…。」


「寄付しても、変な使い道になるんじゃないかと思って不安なんですよ。」


そんな不安を口にしてた時、それを聞いたベニーさんがこんな提案を出す。


「それなら、あの潰れた酒場を何かのお店にするのはどう? 足りない分は父さんに出して貰ってさ!」


「いや…ですから、お店をやるにも…。」


「だから、あたしが店長になってお店を切り盛りしようと思ってるの。」


「だが、あのエリアは危険な連中だらけだぞ? 大丈夫なのか?」


「平気、平気、そうならないように用心棒も雇うからね。」


と、何かしら頑なにお店を開きたいと語るベニーさん。

どうしてなのかと理由を聞くと


「いや、あたし実は以前から料理屋とかやりたくてね。 だから丁度良い土地が無いかと思って探してたのよ。 そしたら、丁度良くあの土地が空いたって訳。 確かにエリアは危険なエリアだけど、夢の為なら何て事無いよ!」


以前からの夢だったと言う。

しかも、その意思はかなり固く危険と承知でもやると言い出してる。

目も輝いていて、一秒でも早くやりたいという意思が感じられる。

もはや揺るがないだろうと確信した僕は、


「じゃあ、分かりました。 内装掃除とか僕達も手伝いますので。」


「ありがとう、お兄さん!!」


僕は二人と別れ、セイラスの皆を集めて2000万ロドの使い道が決まったと話した。

それが聞いたラウちゃんは、飛び跳ねて喜んだ。

その内容がベニーさんの料理屋開店に必要だと伝えると、皆も文句言わず快く賛成してくれた、内装掃除も同様に。

まあ、一番心配だったラウちゃんが快く受け入れたのは意外だった。

確かに相手は信頼してる人間だが、どんな理由でも必死になって貯めてた2000万ロドを使うわけだから、断るか悩むかは間違いないと踏んでいた、しかしまあ彼女が何事も無く許可してくれたのは本当に良かった。


「じゃあ、開店作業を手伝いに行こう!!」


「おおー!!」


僕達は、バジーニが有ったお店跡の内装工事を始めた。

色んな人を雇っていたからか、2000万ロドの半分近くが直ぐに無くなってしまった。


この作業を続ける事1週間…。

遂に…


カランカラン…


「開店でーす!! Benny Sharoa(ベニーシャロア)、開店です!」


ベニーさんの念願だった、お店が開店した。

満面の笑みで対応をするベニーさん、言葉遣いも僕達と接する時とは違い丁寧になってる。

ちなみに、ここで働いてるスタッフはあの解放した奴隷の一部の人達を起用してる。

そしてあの奴隷売買所があった場所は、まだ完全とは言えないがそのスタッフの寝泊まりスペースとして改装中だ。

僕達は、手伝ってくれたという関係から無料で特別に招待された。

つまり今、お店でベニーさん達の料理を食べる所だ。


「良かった~ボクの2000万が無駄にならなくて~!」


「ホントだね、しかもここのスタッフの人達が奴隷というのが信じられないくらいだ。」


店員「お待たせしました。」


出来上がった料理がテーブルの上に置かれていく。

匂いや見た目からも美味しそうなのが分かる!!

しかもこれを作ったのがベニーさんとは…信じられん…。

ベニーさんがこんなに料理上手だとは思いにもよらなかった。


「じゃあ、早速食べよー!」


「おおー!」


我慢の出来ない僕達はベニーさんの料理を堪能する事に。


「うほほっ、ベニーさんの料理、スゴいわ!」


「確かに、これなら大繁盛間違いないですよ!」


「うわ~後1週間でここを去るのが心苦しい…。」


「そうですね。 リオンさんの言う通りです。」


「これは、他の店よりも少し高いと言っても文句は言えないよ。」


「これなら毎日通っても良いくらいですね。」


皆が皆、ベニーさんの料理に対して高評価だった。

それは僕達だけじゃなく、その場にいた周りのお客さんも同様。

もう常連さんが出来そうな感じだった。


そして、料理を堪能した僕達は店を後にする。

帰り際にベニーさんからお礼を言われたのは言うまでも無い。


「お兄さん、ありがとね!」


「いやいや、お礼を言うならラウちゃんですよ。」


「あっ、そっか…ラウネ嬢、あたしの為にお金ありがとうございます!」


「いやいや、良いんだよ。」


「あー、後…これ…。」


ここで、ベニーさんから何か袋を渡される。

中身を確認すると…1万ロドの紙幣を帯で巻いた札束が2つも入ってた!


「え、どうしてですか!?」


「いやー何と言うかね…お釣りが出来ちゃったのよ、だからそれは渡しておくね。」


と言って、ベニーさんはまた店に戻ってしまった。

まさかのお釣りという名の200万ロドを渡された僕達、普通に考えたらあれだけの作業でお釣りは残らないと思うけど…。


「まあ…取り敢えず、家に戻ろうか…。」


僕達は一旦家に戻る事にした。

旅の資金が増えたのは良いが…。


2000万ロドの使い道はベニーのお店の開店資金に回す事にしました。

信頼してる人の娘の為に使われるならラウネも文句は言わないでしょう。

そして、次回…第2章最終話です。

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