第44話 恩義の為
前回のラウネの件
まさかのボクっ娘だったラウネ、ボクっ娘令嬢…皆さんにはどう見えたのでしょうか…?
そして今回…!!
ラウネさんのパーティー加入を歓迎する為に、買い物に出掛けた僕達。
僕とミュラの男組はお肉系統を買う為、
マシューとリオさんは野菜系統を買う為に。
そして主役のラウネさんは一人家に残ってる。
肉屋につくなり、ミュラが僕にこんな事を言い出す。
「なぁ、ベル。 一つ思ったんだけど。」
「ん?」
「ラウネさんの稼いだお金はどうするんだろう? 2000万ロドなんて僕達が貰っても困るだけだぞ?」
「あ…そう言われると…。」
ミュラがラウネさんの稼いだ2000万ロドの事を心配したのだ。
あの2000万ロドはザンさんを買い取る為に貯めてたお金だ。
しかし、奴隷売買所はあの通り閉鎖された上に、その奴隷の人達は全員解放され、当然だがザンさんも解放された。
そうなれば、あのお金は1ロドも減らず彼女の手元にあるという事になる。
その彼女が僕達の仲間になれば2000万ロドも僕達の手元にやってくるが…。
だが2000万ロドなんて大金を手にしても特に使い道の無い僕達にとっては困るものだ。
「んー…とは言っても…誰かにあげると言ってもさ…。 この街の環境だよ? 寄付するにも信用できる?」
「確かにな…。」
2000万の使い道を考えたながらお肉を買っていくと
「あっ、あのー…。」
「ん?」
見知らぬ顔立ちの良い男の子に声を掛けられる。
だが、見知らぬと言っても…どこかで見た雰囲気だ…。
「覚えてませんか? お兄さん達、奴隷売買所を潰してくれたパーティーの人ですよね?」
どうやら男の子は、あの奴隷売買所の奴隷みたいだ。
もしかして、お礼しにやってきたのかな?
「いや、何て言うかその…。」
「私は、ザンと申します。 覚えてませんか?」
「ザン…? えぇーーーーー!!?」
「嘘だろ…!?」
何と男の子はザンさんだった!
服装も髪型も何もかも違うから、別人かと思ってしまった!!
「あの後、解放されてお風呂と着替えも用意してくれて、今はこの格好なんです。」
「いや変わりすぎでしょ。」
あの時は髪はグシャグシャで、服もみすぼらしい服だったからな…。
それから一転して変わるったら、人というのは分からんもんだ…。
「あ、そうそう。 ザンさん、実はこの後ラウネさんの歓迎パーティーやるんだけど…。」
「厚かましいようですが、お二人にお願いが。」
「へ?」
ミュラが誘って見たものの、突然のザンさんのお願いで話は遮られてしまった。
何のお願い事なのか事情を聞くと、僕達は再び驚きを隠せなかった…が、それと同時に良い考えを思いついた。
「という事で宜しくお願い出来るかな?」
「分かりました、私も行きましょう。」
僕達はザンさんも歓迎パーティーに誘い、6人でやる事に。
まあ…1人増えるわけだから食材を更に買い足さないと…。
ガサガサ…
ガチャ…
「ただいま~。」
家に帰ると、女性陣が先に家で待っていた。
「あっ、お疲れ様です。」
「遅くなってたみたいですけど…何かトラブルでも…?」
マシューが心配そうに聞くが、トラブルは無いと答えるとホッとした表情に変わった。
そして僕は遅れてきた理由を話し始める。
「実は、思わぬ人物に遭遇してね。 その人も歓迎パーティーに誘うことに…。」
「で、その分の食糧調達の為に遅くなったんだ。 ゴメンよ。」
「あ、そうなんですね。 でも、その人って…?」
「今、来てるから。 入ってきてー!!」
僕が呼び掛けると、ドアを開けてザンさんが入ってくる。
リオさんとマシューは、見知らぬ男の人を不思議そうに見つめていたが、ラウネさんは違った。
彼を見るなり驚いてる、その驚きは雰囲気に対してなのか、それとも…。
そしてラウネさんが遂にその正体を伝える為、口を開く。
「ザン君? どうしてここに?」
名前を言った瞬間、リオさんとマシューは大声で驚き始める。
「いやいやいや!! あのザンさんが!? 嘘…!?」
「えぇーーーーー!? 雰囲気変わりすぎですよー!!」
やはり驚く女性陣二人、しかもマシューに至っては軽くパニック状態になる始末。
「やっぱり驚きですか?」
「まあ、僕達も街で会って驚いたくらいだもん。 そりゃ妥当な反応だわ。」
暫くの間、二人は驚いてたものの、ようやく落ち着きを取り戻して遂に本題へ。
「実は彼、僕達に言いたい事が有ってここへ来たんだ。」
「言いたい事ですか?」
首を傾げるリオさん。
「あぁ、ザンさん。」
「はい。 あの、先日は本当にありがとうございました。 ラウネさんと一緒に奴らを退治して、その上…私達のような奴隷を救っていただいて…。 そこで…。」
そして遂に…
「皆さんの恩返しの為に、私を仲間に入れていただけませんか?」
そう…僕達が街中で彼から聞いた事、それは僕達の仲間になる事だ!
それを聞いた女性陣は更に驚く。
まあ無理もないだろう…15歳の将来有望な彼が僕達の仲間になるのだから…。
「と…いう事…。 僕とベルは賛成だけど…女性陣…。」
「「「勿論、賛成です!」」」
即答で賛成だった。
まさかの展開で、更に仲間が増えるとは思わなかった…。
「それじゃあ、ラウネさんとザンさん。 料理するので少し待っててくださいね。」
「分かりました!」
「はい。」
そして…僕達4人は2人の歓迎の為に料理を作る事に。
ようやく時間を掛けて出来上がった料理を次々にテーブルの上に置いていく、全ての料理が運ばれた後、僕達もテーブル席に座り…。
「じゃあ…ラウネさんとザンさん、2人のパーティー加入を祝って、皆さんで料理を頂きましょう、いただきまーす!」
「「「「「いただきまーす!」」」」」
僕の掛け声と共に、皆が料理を食べ始める。
「やっぱり、皆で食べるご飯は良いね! ラウネさん、味は大丈夫ですか?」
「問題ないですよ! ボク、むしろこんなに美味しい料理食べれるなんて嬉しいですよ!!」
「ザンさんは?」
「私も、ラウネさんと同じ感想です。 こんなに多くの人と料理を食べるのは久々です…!!」
どうやら2人共、お口に合ったようだ。
リオさんとマシューも、無我夢中で料理を堪能している。
そして、作った料理を全て食べ終えた後…。
「そうだ、ザンさん。 そう言えば、自己紹介がまだでしたね。 僕達4人の自己紹介しましょうか。」
「そうだな。 よし…じゃあ最初は…僕から!」
僕達4人は、ザンさんに改めて自己紹介を行う事に。
ザンさんにしてみれば、僕達の名前も知らないわけだから、改めて紹介をしないと。
そして、最後の僕の紹介が終わると…
「じゃあ…次にもう知ってると思うけど…改めて親交を深める為にザンさん、お願いします。」
僕はザンさんに自己紹介をお願いして貰った。
「分かりました、えー…私は名前はザン、姓はカッハリー。 年齢は15歳になったばかりです、誕生日は4月の28日。 元々は王宮の兵士でしたが、とある事情を経てこの状況に。 得意なスキルは斧のスキルです、まだまだ若輩者ですが、宜しくお願いします!!」
王宮の兵士らしい、礼儀正しい自己紹介が終わった。
こうして、新たに[ザン・カッハリー]さんが僕達の仲間になった!!
旅の仲間が増えていくのは本当に嬉しい事だ!!
楽しくなる!
何と更に、ザン君まで仲間になるとの事!!
チーム内で最年少となる将来有望な人材がベル達のチームに加入です!!!
そして、新たに2人が仲間になったので、
2人のプロフィールも公開していきます。




