第16話 ザラールを旅立つ
長らくお待たせしました。
あれから6日…念を入れて何とかバイトでロドを貯めた結果。
僕らの総資金は38万5200ロドとなった。
目標の30万ロドを超える事が出来て本当に良かった…。
いよいよ…ザラールの町ともお別れの時だ。
「ふぅ…皆、忘れ物は無い?」
「えぇ! 大丈夫です!」
マシューが元気に答える。
「後は食料だな…何日分位にする?」
ほとんどの準備を終えて、残すところは重要となる食料調達となった。
まあ次の町までどのくらいなのかは…難しいところ…。
「そうだね…せめて2週間は買い込んでおこうか。 じゃあ、ミュラ、お願い。」
「分かった!」
僕はミュラにお使いを頼ませて、残る三人で話をする事にした。
「ねぇ、マシュー。 君は勇者パーティーにいたんだろ? なら、この近くに町が無いか、分かるかな?」
僕はマシューにザラール近くの町が無いか聞くことに。
「んー…そうですね…。 あっ! 確か[ライベリット]という町に滞在はしてました!!」
何と次の町の行き先が簡単に決まった!!
「流石、マシュー!! で、その町はザラールからどのくらい時間で?」
「えーと…確か、10日程でしたね…。」
「10日か…まあ、丁度良いね。」
「これで食料の面は問題ないですね。」
これから買い込む食料の量から考えても、少し余裕は持ちそうだ。
「あ、でも、行く途中の道でダンジョンとかあるので、気をつけて下さい。」
「ダンジョン?」
「えっ、ダンジョンが有るんですか?」
「はい。」
何とマシューの話によれば、行く途中にダンジョンがあるとの事。
こりゃ、状況によっては…気を付けないと厄介になりそうだな…。
「ねぇ、マシュー。 そのダンジョンに君は行った事ある?」
僕はマシューにそのダンジョンの経験があるかを聞いた。
「あっ、有ります。」
マシューは行った事があるようだ。
「最深部までは行った? というかクリアはしたのかな?」
僕はさらに、ダンジョンをクリアしたのか、最深部に行ったのかを聞いた。
「はい、まあ…そこまでのレベルじゃないですので。 問題は無いかと…。」
「えっ、ベルさん。 どうしてそんな事まで聞く必要が?」
リオさんが僕の質問に対して疑問を持った様だ。
勿論、僕がマシューにこの質問を聞いたのも三つ理由がある。
「それはね…"クリアできるかの難しさ"と"目当てに行く冒険者達の強さ"を確かめる為さ。」
「えっ、何故?」
「ダンジョン内で取れる貴重な鉱物とかは高く売れるからね。 そうすれば、次の町の滞在期間を短くする事も出来るし、それに…僕達みたいな考えの冒険者は少なからずいる、そうなると旅の途中でその冒険者達と鉢合わせで、狙われたり戦いを挑まれたら厄介になるでしょ? しかもそれが強かったら尚更。 要は、次の町の滞在期間を短くするか、厄介事に巻き込まれない様にする為さ。」
僕は長い説明で彼女を納得させることに。
それを聞いた彼女はどうやら納得してくれた模様。
「成る程…言われてみれば…。」
「まあ、ダンジョンに挑むかどうかは皆の意見を交えて考えておくし、難しいなら無理に挑まなくても良いからね。」
「分かりました、でも私、頑張ります!」
リオさんかなり前向きな感じ…。
するとマシューも…
「そうですね、どうせならば挑戦も悪くは無いですね。」
「そ…そう…。」
どうやら二人は挑戦に前向きのようだ。
ドンドン!!
ガチャ…
「おーい、買ってきたよー。」
「おっ、ミュラ、ありがと。」
ミュラが食材調達を終えてきた所だ。
両手に大量の荷物がある事を考えると、相当な量だな…。
「あ、後。 宿屋の人達に頼んでもらって、残りは預けてもらってるから。」
どうやら、ミュラが持ってる分だけじゃなさそう…
こりゃ…相当だな…。
「まあ、とにかくさ。 準備して早く次の町へ行こうよ。」
「分かった。」
僕達は準備を終えて…いよいよ、出発の時。
[ザラール]の町に別れを告げる…。
「ありがとう…ザラール…。」
再び僕達の旅が始まった、また一人仲間が増えて…。
その日の夜、テント近くに置いた焚き火で4人集まった時…リオさんからこんな話を。
パチ…パチ…
「あのベルさん。 実は…私、王国を追われた話で妹や弟がいる事を話しましたよね?」
「あーはい…。 確かに…もしかしてその二人とも関係が悪かったんですか?」
リオさんが王国にいる異母の妹や弟について話す
が…
「えっ? 王国? リオさんって王国出身なんですか?」
マシューがリオさんの生い立ちについて興味を。
確かに、自己紹介の時話してなかったからな。
「と言っても、今はただの旅人です。」
「マシューちゃんは知らないだろうけど、彼女はザリマン王国の王女だからね。」
ミュラがその正体を教える。
「どひぇ~!! そ、そんな!! 確かに良く考えれば…ザーランドって言ったら…ザリマン王国の…。」
やはり、王女様と知ってマシュー驚く。
しかしながら、話がそれてしまってる…。
「お取り込み中悪いけど、話がそれてるから…。」
「ああっ、そうでしたね。」
再び話が始まる。
「私の…妹や弟に関してですが…噂によると、二人は私が追放されるのを最後まで拒んでいたとか…。」
「えっ? でも、それってただの噂ですよね? もし、本当なら…何か不思議に思うなぁ…。」
僕は彼女の話に違和感を感じる、二人にしてみれば彼女はどんなに仲良くしても邪魔者として見られてもおかしくはない、まあ仲良くしてたのは本当の事だろうが…仮に最後まで彼女を庇ってたのが本当だとしたら…行動で示すはずだ…。
「まあ、あくまで噂なので。 それよりも、この近くのダンジョンどうしますか?」
話はダンジョンの話へと変わった。
「えっ、どうするって…僕の一存で決める訳にはいかないですよ。 ミュラ、マシューは?」
僕は二人に話をふる。
やはり一応、二人の…いや、正確に言えばミュラだけだな。
マシューは賛成だし。
「私は構いません、やはりまた挑戦はしたいですから!!」
肝心のミュラは…。
「んー…僕は…まあ、二人が挑戦するなら僕も。」
どうやら挑戦する意向の様だ。
「じゃあ決まりだね。 今回は、近くのダンジョン攻略をするぞー!!」
「「「おーーー!!」」」
次回、ダンジョンに挑戦です。
内容は…想像つきませんが…一応自分も描写に挑戦します!!




