キャラクター紹介 《第二章 キューティクルズ編》
《魔法少女 キューティクルズシリーズ》
元はアメリカが企画したもの。ヒーロー戦隊以外に技術発展できるシリーズを作りたく思い、人工的に発生させた正義の味方シリーズである。
オーパーツレンジャー時代の怪人王 グレゴーリルのコアの破片から培養した、深淵と呼ばれる心の闇の集合体を歴代の宿敵として誕生した。
しかしその本質は魔法の力であり、ヨーロッパで発展して工業化に破れた魔法文明の技能に追いつくほどのものでもなかった。
技術発展は起こらず、テコ入れの入った第三世代に当たるデトロイド・メタリック・キューティクルズを最後にアメリカは一度手を引くこととなる。
その後キューティクルズは自然発生や、各国機関の宣伝目的で発生させられるヒーローシリーズとなった。(深淵の暗闇と、その国の独自要素を含んだ支援を行えば、簡単にキューティクルズは発生させられた)
キューティクルズの光は触れると精神に作用し、多幸感を与える。そのため関連グッツやショーが盛況になりやすく、キューティクルズ化には事業の成功を約束させるという副産物があった。
しかしその光による精神汚染もあり、特にキューティクルズ当事者には常識や性欲がアブノーマル化するというデメリットが見受けられた。
《ニューヨーカー・ファッショナブル・キューティクルズ》
第一世代キューティクルズ。アメリカのファッションを取り入れ、その後キューティクルズの代名詞と言えるほどシャドウと戦い続けてきた初代様。
相手の心に準じたファッションを引き出す魔法が使える。相手の自制心を引き出して拘束したり、勇気を引き出して戦わせたりと、心理面に作用する。
現在はローズ&ジャスミン社というアパレル企業を運営している。キューティクルズの精神作用のある光もあり、長い間業界一位のファッションブランドであった。
余談だが、クロスのハードレザーのロングコートもローズ&ジャスミン社の新人が企画したもの。売れ行きは赤字であったようだ。
《レッドローズ》
赤いポニーテールが特徴的な中年女性。
黒いロングコートに装飾のように騎士鎧風の装甲が取り付けられた、黒騎士のような姿のキューティクルズである。武器は赤い刀身のショートソード。
戦闘力は高めであり、全キューティクルズを取りまとめるカリスマでもある。
また、ガチのレズビアン。ジャスミンとは婚姻届も提出している本物。薔薇なのに百合である。
《ジャスミン》
ローズの相棒。白いウエディングドレスに白銀の装甲の、姫騎士のような見た目のキューティクルズ。武器はレイピアで、戦闘能力はローズより若干低い。
能力的に大きな違いはないが、二人揃うと能力の出力が増して必殺技になる。
《シカゴ・ギャングスター・キューティクルズ》
アメリカ開発の第二世代。禁酒法時代のギャングがモチーフで、魔法の力で重火器や絞殺用ワイヤーを創造できる。
しかしそれだけであり、それ以上の事は出来ない。好戦的な為、戦闘能力は高い。
《トリガーハッピー》
両手のサブマシンガン(トンプソン)を相棒に戦う、マフィアン風のキューティクルズ。
男物の燕尾服を黒いマフィアスーツのように変形させ、腰にガンベルトを巻いている。首から白い絹マフラーを垂れ掛けさせ、頭には鳥の羽根の付いた中折れハット。
デザイン的には西部劇のガンマンも混じっているようだ。
変身時は女子高生程度の年齢に見えるが、実は結婚して妻子持ち。
結婚生活でストレス発散ができず、キューティクルズ変身時に発散している。
《スマイルキラー》
ワイヤーで首を絞める、暗殺者風のキューティクルズ。
白い燕尾服のようなマフィアスーツに、黒い革手袋。顔を半分隠した布マスク。シルクのような白い長髪のキューティクルズ。
正面切った戦闘は苦手。
未婚の女性であり、婚活で空振りすることにおいては天才的である。
《デトロイト・メタリック・キューティクルズ》
アメリカが手を引くきっかけになった、第三世代のキューティクルズ。
機械として自己進化するアンドロイドに、人間に戻りたがるようなサイボーグを製造し、機械技術が発展するような必殺技を期待したが、結果は期待外れであった。
これ以降、アメリカ政府はキューティクルズ事業から撤退した。(スーパースター・キューティクルズは政府主導ではなく、プロフェッサーの個人事業)
捨てられたゼロツー、ゼロワンはローズ、および日本政府の庇護下にある。
人間になる(戻る)ためにはヒーロー戦隊の技術革新などを待つほかなく、ヒーロー戦隊との戦いにに積極的でもある。
《ゼロワン》
人造人間。白いプラスチックの肌に、機械的で硬質な赤いアーマード・ドレス。胸部には印字された01(ゼロワン)の文字。おかっぱヘアーのような薄手の頭部装甲。
アンドロイドとはすなわち人に近いロボットである。動きや仕草は人間に近いものの、動くたびに機械の駆動音がなり、声を出しても唇は動かない。顔にはパーツとして取り外しできるよう縦に線が入っている。
人型をしているが社会に潜入できるような作りではなく、完全な戦闘用。六個あるバッテリーを活用した電流攻撃、および空間転移が可能である。電池のようであるが、電流に変換した魔法エネルギーである。
食事をすることと、子供を産むことが夢。
口調の最後が「~デス。」になる。
《ゼロツー》
改造人間。シリコンの半透明な皮膚の下に、機械の部品をチラつかせる近未来的なキューティクルズ。
造形的にはアンドロイドよりも人間的で、伸縮性のある青いプラグスーツを身に纏い、多少動いても機械音は聞こえてこない。ゼロワンと比べると顔もやわらかい素材で作られており、声に合わせて唇も動く。
猛毒の体を持ち、普段から微弱な毒素を巻き散らかしている。
可動に使っているエネルギーそのものに毒の要素が含まれており、何をさせても有毒。
かつて付き合っていた男性が今でも帰りを待っている。その男性は学校を卒業し、大学を卒業し、社会人になった今でも、約束の時間に約束の場所でゼロツーの帰りを待っている。
毒の体であるためゼロツーはいまだ再会できず、その毒の体の中和の為ヒーロー戦隊の技術革新を心待ちにしている。
《イエローナイフ・オーロラ・キューティクルズ》
シアン、マゼンタ、イエローの三人組からなるキューティクルズ。
自然発生で最初に生まれたキューティクルズであり、オーロラという光を武器にしているスタンダードな魔法少女シリーズ。高校生の時に結成し、今では別々の職業に就いている。
宣伝効果が高く、三人それぞれテレビで高い視聴率を確保できていた。
《シアン》
ニュースキャスター。しかし変身時はやはり女子高生程度の年齢になる。
海外ロケが多く、心身ともに疲れ果てたお天気お姉さん。
《マゼンタ》
ファッション系タレント。雑誌の表紙を飾ることも多く、出演するテレビ番組も多い。
出版、放送業界の倫理観が低かった頃の犠牲者でもあり、過酷ロケ、防寒のない状態での真冬の海の水着撮影などを数多くこなしてトラウマになっている。
《イエロー》
元女性ボクサー。試合中の事故で植物状態になり、現在も意識不明。
精神だけキューティクルズとして存在できるので、変身した戦う時だけが意志疎通や運動の出来るチャンスでもある。
長らくキューティクルズとして植物状態であることに向き合ってこなかった。現在ようやく植物状態の自分と向き合えたが、まだ症状の改善は成されていない。
《ロシアン・ビースト・キューティクルズ》
自然発生のキューティクルズ。
シベリア拘留でロシアに残留していた日本人の子孫が、大自然の中で隠れて育った後の野生児。アザラシがロシアの山林で発見し、日本に帰還するとキューティクルズ化した。
アザラシを含めて使命とかもろもろ分かっておらず、自由主義者の集まりである。
好戦的な性格なので、キューティクルズでもかなり戦闘力の強い部類に入る。
《タイガー》
「がるるぁぁぁ!」な少女。虎の毛皮を頭から被っているという衣装。
特殊能力はなし。ヒグマと比べると速さで優れている。
《ヒグマ》
「ハラショォォ!」な少女。所々ロシア語が混ざる。
タイガーと同じく特殊能力はなし、速さの代わりに力に優れている。
《アザラシお姐さん》
「あらあら、うふふ」なお姐さん。巨乳で大柄、生粋のパワータイプ。
パワーもタフネスもキューティクルズ最強のみんなのお姐さん。ローズとも付き合いが長く、初代キューティクルズの候補にも上がっていた。
しかしおいしいお酒を求めて世界を放浪。最後にロシアで酒を飲みながら山林を徒歩で移動していると、タイガー、ヒグマ、フクロウの三人の野性児と遭遇。三人を保護し、お姐さんとして世話を焼いている。
お母さんというと怒る。年齢はお察し。
ウォッカを水道水というほどの酒豪であり、常にポケットにはお酒が入っている。
《フクロウ》
「ふぇぇ~、なんで私だけ~……」な少女。野性児の中でも一番の常識人。まじめで勉強も出来る、言われたことはきちんとこなす。それゆえに貧乏くじを毎回引いているが、それでも真面目に行動するイイ子。
背中にフクロウの大きな羽があり、高い静穏性と空中制動の能力を持つ。夜行性。
猛禽類の為、戦闘能力は高い。
《バチカン・エンジェリック・キューティクルズ》
存在しない第六世代。
キューティクルズの宣伝効果に着目した教会一派が、経営している学校の学生をキューティクルズにして経営状況の改善を図った。しかし偶然手に入れた深淵の破片に選ばれてしまい、倒されるべき深淵の主に最高責任者である大司教がなってしまった。
このままでは清貧に目覚めて金儲けができないと危機を感じた関係者は、キューティクルズ化前に選ばれた四人を殺害することにする。
騙された四人は毒入りの紅茶を飲まされ死亡。あげく毒殺担当者が四人の死体を屍姦するなどして弄んだ。
そして死後にキューティクルズ化が始まり、四人の意識は憎しみとなって一人の死体を動かした。
力無い死体はその憎しみをシャドウに変え、四人分の力を持つ最強のキューティクルズのシャドウ、(ディアブロ)を生み出した。
ディアブロは記憶の無いままシャドウを憎むようになり、その時代の深淵を断罪する。
《ディアブロ》
記憶なくシャドウを憎むキューティクルズ。その実体はシャドウを殺すシャドウ。
螺鈿に輝く七支刀“月光”を武器とし、ボロボロの黒外套で戦い続ける亡霊。
キューティクルズ四人分の能力を受け継いでおり、四種類の黒い魔法陣で、時間、熱量、核反応、重力波をそれぞれ操ることができる。
白兵戦能力も文句なしに最強であり、ギャグ次元に引っ張られることなく敵を殺害できる。
記憶を失いながらも、その記憶を求めることを本能的に拒否し続けていた。
最後はダークネスイエローに正体を明かされ、とりこまれて消失する。
《アンジェロ》
死体のような肌をしており、包帯で胸や腰、顔を隠したキューティクルズ。完全な無口。
包帯で相手を拘束することに長けているが、ディアブロほど極端な強さではない。
その正体はディアブロの死体そのもの。
動く死体として活動し、ディアブロのシャドウとしての存在を確立させている。
すでに意識はなく、憎しみだけを切り離してディアブロを維持するだけの人形遣い
最後はディアブロの消失と合わせて塵のように消滅した。
《ジパング・サムライ・キューティクルズ》
かつて短期間だったがオーパーツレッドが政治から離れていた時期に、代任の野党政権たちが日本のクールジャパンを推し進めるために企画した、キューティクルズ開発の犠牲者。
即席の開発なうえ、政治家の強引な推し進めもあって、実に粗雑なキューティクルズ発生となった。
犠牲となった仲の良い五人組の女子高生たちは、全く別人の、しかも模造品の劣化コピーの魂を使用してキューティクルズにさせられた。
しかも詐欺に詐欺を重ねたような扱いで、五人の精神は異常をきたして元の人格の維持が出来なくなり、さらには思った以上の人気が出なくてサムライ・キューティクルズは冷遇されることになる。
実力はキューティクルズの中でも低く、頭脳戦に頼らざるを得ない状況である。
オーパーツレッドが慌てて政治に帰ってくると扱いはマシにはなったが、それでも世間的には不人気シリーズとみなされている。
キューティクルズの中でもイロモノ扱いされていて、かつては人気だった美少女の五人組も、学校ですら肩身の狭い思いをしているという。
《イソロク》
サムライ・キューティクルズのリーダー。山本五十六、らしきものの魂を埋め込まれた元生徒会長。
軍服に軍刀といういでたちだが、白兵戦能力は低い。代わりに指揮能力は高いのだが、それでも突発性の鬱病らしき症状が発病して役に立たなくなる。
必死にサムライ・キューティクルズの人気を高めようと努力しているが、基本性能の低さもあり人気は思うように上がらない状況である。
《リキュウ》
千利休の魂らしきものを埋め込まれた少女。何をやらせるにしてもお茶を点てるという発想に行きつく。
お茶を点てるのは本人の意思とは無関係であり、それ以外の思考が制限されているような状況である。元の性格がほとんど残っておらず、一番副作用のひどかったキューティクルズでもある。
《ゲンナイ》
平賀源内らしき魂を埋め込まれた少女。風呂敷から四次元ポケットのように様々な道具を取り出せる。
戦闘能力はないに等しい。台詞で同じ言葉を二回繰り返す喋り方をしている。
《タダタカ》
伊能忠敬らしき魂を埋め込まれた少女。測量だけを考える性格になってしまい、測量以外で幸福感を得られなくなってしまった。
もはやふつうの少女として生活するのは不可能であろう。
《ゲンパク》
杉田玄白らしき魂を埋め込まれた少女。真性のサディストで家の地下に田中君(同級生の男子生徒)を監禁している。
サディストなのは元から。妖艶でエロティックな女性を目指している。
手術用の縫合糸を自在に操り、サムライ・キューティクルズの中では戦闘力が高い。
《フレンチ・クッキング・キューティクルズ》
フランス料理ブームがあり、その状況で半ば自然発生的に誕生したキューティクルズ。
肉弾戦よりも特殊能力重視。女の子らしくどんな時でも食欲を忘れず、おそらく一番平和主義者なキューティクルズ。
フランス料理ならほぼ自由自在に想像でき、調理道具が武器として性能が良いため強い。
余計な裏設定がなく、女の子に人気のキューティクルズ。活動開始と同時にフランス料理のブームが爆発的に加熱した成功例でもある。
《コック》
シェフとしてメインディッシュを担当する。
お惣菜のちくわをキューティクルズに配った諸悪の根源。危機感が薄い。
《パティシエ》
デザートを担当する。お菓子を生成、強大化や投擲などして攻撃する。
お菓子怪人と能力が被るが、こちらはカロリーなど本質な要素までは改造できない。
《ソムリエ》
ワイン担当。能力的にはほとんど水遁の術。
《バリスタ》
コーヒー担当。ワインの人とは折り合いが悪い。
香りで相手の精神を挫く。巨大なコーヒーミルでシャドウをミキサーすることもある。
《ブロードウェイ・スーパースター・キューティクルズ》
現在主人公格のキューティクルズ。アイドル業の三人組であり、その人気は紛れもないトップアイドルである。
発生にはアメリカ副大統領のプロフェッサーが関わっており、初期投資はプロフェッサーのもの。
アイドルを目指していたブラック《黒澤》が深淵の欠片を発掘し、それをアメリカの副大統領に投資話として持ちかけた。その連絡にはかつてアイドル怪人として消滅したブラックの母親の、かつてのツテを利用している。
しかし、いざキューティクルズ化しようと学校の裏にブラックが三人を呼び寄せた時、ブラックは無意識に勝手に体が動いてしまって、アカネをシャドウから守ってしまった。ブラックは顔に爪跡を負ってアイドルへの道を断たれてしまう。
アイドル・キューティクルズへと変身した三人は瞬く間にアイドルとして成長し、キューティクルズの成功例として輝くことになる。
《アカネ》【ルビー・キューティクル】
本名:赤澤 朱音
スーパースター・キューティクルズのリーダーだが、指揮能力は低い。
センターを張るだけあってアイドルとしては上級。個性はないが、笑顔が可愛いと人気がある。
隠れド変態。SMを軸に、アナル○ァック、レズビアン、ラバースーツフェチズムと幅広い性癖を持っている。
シャドウが表層に出てくると性欲の抑えが効かなくなる。最近、ローズの勧めもあってアオバを性欲の対象にみなしてしまうらしい。
名字が赤澤であり、内閣総理大臣の名字も赤澤だが……。つまり……。
《アオバ》【サファイア・キューティクル】
本名:翡翠 青葉
一人称が「僕」の僕っこ。勇敢で男気があるが、最近料理など女の子らしくなろうと努力している。
裏設定だが、元児童ポルノ被害者。体に触られなかったが、近所のおじさんに裸を撮影されていた。
そんな状況で同級生の少年が助けに来てくれたのだが、おじさんと格闘の末、頭部を打って半身不随となってしまった。
この事件がきっかけで事が明るみ出てアオバは助かったが、少年は動かなくなった体に悲観し、自ら命を絶った。
それ以降、アオバは男らしく誰かを助けられるほど強くなろうと「僕」の一人称になり、男らしい性格に憧れるようになった。
しかし元は華奢な乙女の為、守ってもらえるとキュンとしてしまう。勇敢なのはあくまで演技である。
《ミドリ》【エメラルド・キューティクル】
本名:元禄院 碧
大企業の御令嬢にして、その大企業の実質的な支配者。
キューティクルズの約束された成功を利用し、実家の大企業の株価を倍に立て直させた。その威光を利用して筆頭株主と重役を掌握。社主である父親を会社から排斥する運動を行っている。
父親は母親が転倒して首を切った際、扉を閉めた向こう側で気付かずに待機していて、実質的に見殺しにしてしまっていた。
ミドリはそんな父親を断罪するため、会社上層部を掌握後父親を軟禁、無実の罪で投獄しようと画策していた。
その復讐心が今のミドリを動かしており、シャドウはかつて人形のようだった自分自身である。
決断力が高く、物怖じせず、恐怖心が薄い。お嬢様口調はアイドルとしてのキャラ作りのためであり、ブラックの指示である。
《ブラック》
本名:黒澤 光
キューティクルズのプロデューサーであり、ダーク・キューティクルという唯一の特性を持つキューティクルズでもある。
深淵の権限を一部利用でき、キューティクルズ化に足りない要素をシャドウと深淵の闇の力で補ってキューティクルズ。
母親がアイドル志望であり、夢破れたあと、デザイナーズベイビーとして調節したブラックを出産する。
アイドルとなるため産み落とされたブラックはアイドルの英才教育を受けるが、上手く笑うことができず最初のCM撮影で大失態をおかしてしまう。
その一件以降ブラックは母親に捨てられ、一年以上マンションに軟禁。自主的なアイドル学習を続けていると発狂してしまい、その泣き声が通報されて助け出されることとなった。
母親は(妄執のコア)に反応して怪人化し、フューチャーレンジャーに撃破されすでに死亡している。
ブラックはそれ以降アイドルに執着し、母への復讐を兼ねてトップアイドルを目指す。だが、アカネを守って顔に傷を負ってしまい、夢は断たれた。
せめてプロデューサーとして名前を残そうと画策し、副大統領プロフェッサーと共にヒーロー戦隊とキューティクルズの永遠の戦争状態を目論んでいた。
・アメリカ勢
《副大統領リチャード》【プロフェッサー】
悪事を働くことに人生を掛ける悪役。西暦元年から生きる、裏切り者の代名詞。
裏地が毒々しい紫色に輝く黒いローブをまとった老人であり、枯れた枝のようにやせ細っている。
西暦元年の聖者であった友人を殺し、神の不在証明をして見せたが、その後友人の間違った教えが世界に広まり、その教えを否定するため相反する悪の世界を成し遂げようとしている。
法を否定する新自由主義者であり、悪事で儲けがいい為、悪人の票がとにかく集まる。
愛称がプロフェッサーなのは、前職が大学教授であったため。人工毒と神学の権威である。
能力はいまだ謎に満ちている。
《ミリオン・アイズ》
アメリカの私立探偵。金で何でも請け負うマフィア専属の裏稼業。トレンチコートに両目に眼帯というとにかく目立つ印象の残る人物でもある。特技は変身。
【コピーマンズの目】を両目に移植しており、他人物の能力を活用、完全な変装がこなせる。
能力はほぼすべての能力が再現できるが、デメリットが大抵の場合付与される。一日一回制限、出力低下、使用後の人体汚染などがある。
基本は目だけ変化させて、多種多様な能力を発現させる。
全身を変身させて細胞レベルで成りすますこともでき、変身中だけなら記憶も引き継ぐ。
しかしクロスさんなどに変身した場合、全身の火傷の激痛で悶え苦しむことになる。
さらにはイエローなど意思の強い相手にも、変身した状態を良しとされず自傷されるなどして不可能。
全身の変身はあくまで変装用である。
ジャスティスイエローとの戦いにて、自らの能力のデメリットで被爆。敗血症を起こして死にかける。
しかしその後イエローに騙され、闇医者を紹介されて一命を取り留めた。だが、コピーマンズの両目は摘出されてイエローの管轄にわたり、全裸でアメリカ大使館に放り込まれることになってしまった。