勇者side:迷宮上層・2
投稿については活動報告に載せてある通りになります。
今回は書けたので上げます。
勇者side最後です。次回から零刀に戻ります。
明日は【戦いたい】にて閑話を投稿させていただきます。
それでは、どうぞ
ギギギ、と音をたてて扉が開く。
「ギャギャ!」
そこにはゴブリンの群れがあった。
「──『鑑定』」
その中でも比較的大きなゴブリンを『鑑定』する。
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なし LV10 Age1
種族:ゴブリンリーダー〔魔物〕
称号:
体力 500
魔力量 30
魔力 30
筋力 550
敏捷 400
耐性 500
魔耐性 400
〈固有技能〉:統率
〈技能〉: 剣術Lv3 身体強化Lv2
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「『鑑定』結果、情報通りです」
「了解。さっきも言ったが、俺は基本手出しはしないからな」
「はい!皆、作戦通りに行くよ!」
「「「おう(はい)!」」」
「『土の魔力よ、形成せよ』【土球】!どりゃぁぁああ!」
鈴が【土球】を作り、思い切り打ち抜く。
すると、【土球】は砕け、その破片が散弾銃の球のようにゴブリンたちに襲いかかる。
「前衛行くよ!」
光輝と隆静、りあの三人が前に出る。
鈴は大槌を使うが【土球】での遠距離攻撃を中心とした中衛扱いとなっている。
「『我、求めるは──』」
(今回の階層主戦は戦術を含めた技術的なことに重点を置くために威力の高い攻撃はダメ)
光輝は詠唱をしながら、先ほど話し合っていたことを思い出す。
(けど、今の僕なら──)
「【光の剣】!」
そうして行使した【光の剣】だが、いつもよりも光量が少ない。
「込める魔力量くらい操作できる!ハァ!」
近くにいたゴブリンを切り倒す。
(よし、このまま──)
そう考えたとき、ふと光輝に影が差す。
そこには周りのゴブリンよりも大きい、ゴブリンリーダーが剣を振り下ろす姿があった。
「マズっ──」
「っ!『瞬動』!」
りあが振り下ろされる剣と光輝の間に割り込んだ。
「りあ!」
「油断しない!一回距離を取るよ!」
「ああ!」
防いでいた剣を下に落とすようにしながら飛び退き、距離を取る。
ゴブリンリーダーは追撃しようとするが、飛んできた【土球】によって失敗する。
「二人とも無事か!?」
「僕は大丈夫」
「私は手首を少しやったわ」
「任せて!『彼の者に癒しを与え、傷を治せ』【治癒】」
隆静が二人の状態を確認すると、彩が【治癒】を使う。
りあが柔らかい光に包まれる。
「うん、大丈夫みたい。ありがと」
「一応私の本職だからね。怪我したらすぐに言ってね!」
「……とりあえず雑魚どもは倒したから、残るはリーダーのみか」
隆静がそう言うと、緩みかけていた空気が一気に引き締まる。
「鈴、あのゴブリンリーダーの持ってる剣って狙える?」
光輝が問いかける。
「うーん、動いてなければ行けるかもしれないけど、この距離だとさすがに気づかれて躱されちゃうかな」
「なら、隆静─────」
「ああ、だが──」
「なら僕が──」
「それなら──」
その場で作戦を立てていると、今まで警戒していたゴブリンリーダーがしびれを切らして、駆け出した。
ゴブリンリーダーは『身体強化』を使っているようで、オーラのようなものが出ている。
それに対して隆静も前に出ると
「【鉄壁】!」
ギン!という音とともにゴブリンリーダーの渾身の一撃を防ぐと
「りあ!」
「『──纏え』【風纏】」
隆静の影からりあが飛び出し、ゴブリンリーダーの剣目掛けて切り上げ、剣同士がぶつかった瞬間──
「『弾けろ』!【爆風】」
纏っていた風が爆発し、ゴブリンリーダーの剣を腕ごと弾き上げる。
しかし、二人は追撃せずに何かに道を譲るかのように飛び退いた。
「グギャギャギャ!?」
次の瞬間、ゴブリンリーダーの剣が何かに弾き飛ばされた。
隆静たちの後方から飛んできたそれは、鈴の打ち飛ばした【土球】であった。
「ナイス、鈴!」
「光輝!最後は任せた!」
「ああ!」
光輝が、駆け出す。
「ハァァアア!」
「ギィギャァア!」
光の軌跡を描いて、ゴブリンリーダーを両断した。
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「お疲れ様、なかなかの戦いだったぞ」
アドルフが戦闘の終わった光輝たちに労いの言葉をかける。
「『ステータス』だけならかなり上回ってはいるが、これから先は技術的なものも重要になってくる。まあ、あれだ。連携も大切だってことだ。覚えておいてくれ」
「「「はい!」」」
「よし、この部屋を出て『転移結晶』に記録したら一旦帰るぞ」
(そうだ。連携だって大切なことだ。それだって強くなるために必要なことだ。もう、零刀みたいな犠牲を出さないためにも)
移動する中、光輝は零刀のことを思い出しながら、考える。
(それを含めて、もっと強くならないと)
──Lv.がアップしました。
──Lv.が10を超えたことにより『光神の加護』より固有技能『ステータス増加率上昇』を習得しました。




