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七色人生ゲーム  作者: みどり
居候始まる
10/33

変わる交友関係

2学期に入った。9月には運動会,10月には秋の遠足がある。運動会は赤・白・青に組み分けされる。クラスの中でもこの3つに分かれる。3学年上の兄・慎太郎は青組,私は白組だった。この年は赤組が優勝,青組2位,白組は3位だった。

「みどりがいる白組ビリー(笑)」

お決まりの悪口が兄からあった。それは白組全員を敵に回すような発言だと思うが,兄にはどうでもいいことだと思う。要は妹に勝ったことに優越感を感じていた。

運動会の後にすぐ遠足がある。飯田先生は男女それぞれ3人ずつ組み分けておくように言った。私は千香ちゃんと貴美子ちゃんと3人で組むはずだったのだが・・・

「貴美子ちゃんと一緒がいい!」

と恵梨香が言いだした。一緒でもよかったのだが,これでは4人になってしまう。困った。

女性なら分かると思うが,クラスがあると女子には仲良しグループができる。いつものメンバー,いつメンというやつだ。

(恵梨香はいつメンではなかったはずなんだけど・・・というより2年生のときは仲良しでもなかったのになぜに今!?)

分からない。女子のグループなんていつ変わるか分からないからだ。とりあえずこの状況的に千香ちゃんも私も恵梨香も貴美子ちゃんと一緒に組みたいのは分かった。貴美子ちゃんが作るテストで上位2名が同じグループになるということで話がまとまった。「主要科目だとみどりちゃんが圧倒的に有利だから。」と私以外全員が言ったため,貴美子ちゃんは音楽のテストを作った。

主要科目なら得意な私なのだが,技能科目はあまり得意ではない。貴美子ちゃんが作ったテストもピアノもやったことなければ楽譜すら読めない私には全然分からない。盲点だった。

結果は千香ちゃんと恵梨香が上位2名となり,私は外れることになった。

悲しいのか悔しいのか分からない。泣きたかった。恵梨香さえ言い出してこなければとも思った。

他の女子も徐々に3人グループを作っていった。私は千香ちゃんと貴美子ちゃんと徐々に距離を置いた。千香ちゃんは申し訳なさそうにしていた。貴美子ちゃんは割り切っていたのか少々冷たくなった。

(ひとりぼっちになった・・・)

遠足行かなくてもいいかな,そう思った。孤立した日を過ごすようになっていった。


その間にまたおばちゃんが髪を短くするように言ってきた。伸ばしたかった私は拒んだが,腕をぐいっと掴まれて庭に連れていかれた。

「美容室に連れて行くと家のことを喋ってしまうから。」

おばちゃんは自らハサミで私の髪を切った。左右不均等な髪形,耳元まで短くなってしまった。

次の日学校に行くと男子からは「ヘルメット」と野次を受け,女子からは「可愛いね」と建前で言われつつも「あの髪型おかしい。」と陰で言われた。頭にきた私は男女問わずこう言ってやった。

「私は好きでこんな髪型になったわけじゃない。ヘルメットとか髪型おかしいとかいうならおばちゃんに言って!こんな髪型にしたのはおばちゃんなんだから!」

それからは誰も私の髪型について悪口を言うことはなくなった。


あることがきっかけでクラスメイトの麗羅と話す機会が増えてきた。気づいたら毎日遊ぶ仲になっていた。

「ねえ,遠足のグループ一緒に組もうよ。」

ふと麗羅が言った。私の返答はもちろんイエス。嬉しかった。麗羅とよく話している亜美と3人でグループを組むことができ,無事に遠足に行くことが叶った。男女それぞれグループが組めたところで男子のグループと女子のグループを話し合いで決めて遠足の班ができた。私の班は元から仲のいい男子と組めたので遠足も楽しく過ごせた。

(麗羅,ありがとう。)

私は麗羅に救われたように思える。遠足が終わった後も麗羅と一緒に行動するようになっていた。

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