体育祭とサバゲー実技練習会
「起立、気をつけ、礼。席に座れ。では、これから授業を始める」
いつもの最初の挨拶を終え、星喰い先生が授業を始める。
「今日はだな。体育祭とサバゲーの実技練習を行う」
いやちょっと待て。体育祭はともかくサバゲーは2月のイベントじゃないの?
私-------SteadyCatは心の中でそう突っ込む。
「質問があるんだけど。なんで2月に行われるはずのサバゲーをもう練習するの。まだまだ先だよ?」
普段授業の話しを聞かずに遊んでいるE257が、珍しく質問する。
「お答えしよう。この学校のサバゲーは少し特殊で、事前準備などをしておく必要がある。三年生は冬は忙しいため最初の方に消化しておかなければならないしな」
『特殊?』
「そう。通常のサバゲーは銃を打ち、敵に当てたりする、まぁそんな感じだ。しかしこの学校では違う」
「何が違うのー?」
「まず舞台だ。舞台は仮想都市だ」
「え?仮想都市?えーっと、それはVRゴーグルなどをつけて、意識?だけ仮想都市に入ってプレイするということですか?」
「いや、違う。少し説明が難しいが、仮想都市にガチで肉体ごと飛ばされる」
『肉体ごと!?』
「そう。基本的に問題なく飛ばされるが、万が一不備があったらまずいから事前に確認するということだ」
「えーっと、その仮想都市に入ってる間は俺たちの肉体は現実にない、ってことなのか?」
「そうだ、そういう認識で良い。また、全校対抗戦だ。そのため三年生が必然的に有利になる。そのため二年と一年で協力して三年を潰す、しかしそうすると二年が有利だから協力し続けると負ける。しかし協力をやめるタイミングを誤ると三年が残って負ける.......と作戦をかなり考えなければならない。舞台や作戦などについては以上だ」
いや、難しすぎない?というか高校生に何やらせてんの。
「次に使う武器についてだ。これは最初に支給されたりするのではない。ビルの中に落ちていたり宝箱の中にあったりする。ショットガン、スナイパーなど、種類は豊富だ」
「Fortnite?」
思わず心の声が漏れる。
「SC、黙れ。サバゲーについては以上だ」
「次に体育祭だが、学年でやる競技は大縄、綱引き、ムカデリレーのどれか1つと三つ巴ドッチボール、全校でやるのはリレーだ。ちなみにチームになるクラスは知らされてない」
「待って待って、三つ巴ドッチボールって何?てか体育祭にドッチボールって何?」
「俺わかるぞ!三つ巴ドッチボールってのは多分だけど、円書いてそれを三分割して陣地にクラスごとに入るやつだろ!」
「びっくらの言うそれだ。もう少し細かいルールもあるがそれはまた今度言う。とりあえず説明は終わりだ」
ようやく終わった.....何から何まで特殊すぎる。
「まだ終わったてないぞ。最後に、この錠剤を飲め」
先生から良くわからないタブレット錠剤を渡される。
「あのー....先生、私錠剤苦手なんだけど」
「そうか。生憎粉薬はないんだ、流し込んで飲め」
は?いや鬼畜か!
私はそう心の中でツッコミながら恐る恐るお茶と一緒にゴクンと飲み込む。
「ん.....」
視界がグラグラする。
視界が暗転する。
意識が落ちる。
モスキートーンのような音がする。
何かフカフカしたようなものの上にいるような感触を感じる。
ふと思う。意識が落ちたのになぜ思考できているのだろう。
すると突然、目が開く。
「ッ、ここは......」
「仮想都市、バーンポークだ」
聞き覚えのある声、星喰い先生だ。
見ると周りには東京にあるビルなんかよりも大きなビルがいくつもそびえたっている。
(あの塔たかっ.....スカイツリーよりも高いんじゃ)
「さて、全員いるか?」
「多分いると思うぞ!俺含めて17人、全員いるな!」
「OKだ。みんな、頭痛などないか?」
『ないです』
「なら良い」
「先生、これって仮想空間だからいくら怪我しても問題ないよね?」
「いや、今はまだ調整が取れてないから怪我したりしたら現実にも反映される。だから仮想空間だ!やったー!とかで騒
ピーンポーンパーンポーン
「みなさんにお知らせいたします。本日はここ、仮想都市バーンポークにお越し頂き誠に有難う御座います」
スピーカーから機械音声のような声がする。
「星喰い先生、なんだこれ」
「......いや、俺も聞かされていない。こんな放送が流れるなんて。なにかトラブルでもあったのか?」
「只今より、皆様にルールブックをお配りいたします。しっかりとルールを確認して下さい」
「なーんだ、ただのルール説明的なアレじゃん。びっくりしちゃった」
『おかしいな』
がどどと星喰い先生の声が重なる。
「?何が?」
「このイベントが行われるのは二月。なんでそんな先のイベントのルールを今配る?」
「そんなこと言い始めたらだろ。二月のイベントなのに今日(5月5日)舞台とか使用武器について言われたりすんだぜ?」
「それもそうか」
「......いや、おかしい」
星喰い先生が思案顔で呟く。
「ルールは昨日の時点で舞台と使用武器までしか決まっていない。細かいルールなどはまだ
「あ、ルールブック降ってきたよ!確認しよう」
【このイベントのルール】
・このイベントとは、本日(5月5日)に行われる「魔法大戦」を指す。
・このイベントでは「魔法」を使用することができる。
・与えられる属性は1人辺り1つである。
※ゲームマスターは2つである。また、ゲームマスターに与えられたもう1つの能力はイベント進行以外に使用することができない。
※「特」のみ「特」を含む属性が2つ以上与えられる。
・属性、魔法はプロフィール欄から確認することができる。
・属性は大きくわけて「火」、「水」、「草」、「闇」、「光」、「無」、「特」の7つである。
・「火」は「草」と「無」に対して強い。
・「水」は「火」と「無」に対して強い。
・「草」は「水」と「無」に対して強い。
・「光」は「闇」と「無」を除く全ての属性に強い。
・「闇」は「光」と「無」を除く全ての属性に強い。
・「無」は「光」と「闇」に対して強い。
・「特」はどの属性に対しても強くない。
・2人以上の魔法が条件を満たして絡むことで混合技を放つことができる。
・「特」は1人で混合技を放つことができる。
・このイベントは現実と完全にリンクしている。
・終了方法は「ゲームマスター」の死亡のみである。
・「ゲームマスター」は生徒の誰かである。
・ゲームマスターの他にも二年、三年に裏切り者がいる。
・30分に一回、100〜500匹の敵CPUがスポーンする。
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『は?』
街路樹、がどどを除く15人が同時に呟く。
「.......プロフィール欄とは、どこから見るんだ。それについての説明がないと困るぞ」
「プロフィール欄は、頭の中でプロフィールと呟けば出てきます」
わざわざ教えてくれるなんて、優しい。
「うわ!ほんとに出てきた!」
Roriaがびっくりしたように叫ぶ。
でも、Roriaの前には何もない。
「Roria、何もないよ?幻覚でも見えてる?」
「いや、あるよ!属性、「光」だって。能力、ってか魔法?は「対象の物体を光速で東に飛ばす」って能力らしい。あ、なんか書いてある。「自分の体重より軽い物しか選べない」だって!」
「要するにRoriaの体重が特定できるってことだ」
『きも』
E257が小声で呟くと全員から一斉に暴言を吐かれる。
さてさて、私の能力は.....
SteadyCat
属性:「水」
魔法:10cm×5cm×5cm以内の固体を液体に変化させる。また、変化させた液体は半径3mいないの火属性の攻撃を吸い込む。
※能力は10分で自動的に解除される。
※吸い込める量に限界はない
※中心部分から半径3m以内である
火属性に対して強いね、としか言いようがない能力だ。
とりあえず、私は。
いや、私達は。
このイベントで、なんとか生き残る。
Fortnite嫌いです。
三つ巴ドッチボールって今の子やってるんですかね。




