小堀純【4】
(1)
「ねえ純ちゃん、本当に大丈夫なの?」
仕事の翌朝、早々に学校の制服に着替えている途中の私にカタンが話しかけてきた。
「何が?」
私はキョトンとして聞き返す。
「何が…って!大怪我して帰ってきたじゃない!そんな状態で学校行っていいの?」
カタンは少し怒ったような口調でまくし立ててきた。
大怪我…ああ、腕の怪我のことか。
「大怪我ってほどじゃないよ。それにちゃんと治療もしてもらったし。これぐらいの怪我で学校休まないでしょ。」
「これぐらいの怪我って…私、本当にびっくりしたんだよ。だって銃弾貫通してたじゃない。怖くて、本当に心配してるんだから…」
私の回答にカタンは納得していないようだ。しかし、今まで血生臭い世界に立ち会って来なかった人間からすれば、「大怪我」だし「怖い」のだろう。
私は一つ、ため息をついた。
「カタン、心配かけてごめんね。怖かったよね。でも大丈夫だから。」
「…本当に大丈夫なの?」
「うん。それにカタンと学校行くようになってから、私楽しいんだ。だから行きたくて。」
私の言葉を聞いて、カタンは照れくさそうに微笑んだ。
「そっか…無理だけはしないでね。今日も一緒に給食食べよ?」
そう言ってカタンはそそくさと自分の部屋で着替えを始めた。
スクールバスの停留所に向かう途中、カタンがふと呟くように言った。
「…純ちゃん、昨日、人を殺したの…?」
私は一瞬カタンに目をやり、
「うん」
とだけ答えた。カタンの表情が曇り、スッとうつむく。
「…私、怖いな。純ちゃんが、じゃなくて…そんなことさせるこのシセツが…」
カタンの独白に、私は何も言葉を返すことができなかった。
バスが来た。
人殺しの顔に仮面をつけて過ごす学生としての1日が始まる。
(2)
今日も登校時間は賑やかだ。しかし、カタンの表情は曇ったまま。
「カタン、あんまり気持ちを気付かれないようにして。大変だと思うけど。」
「う、うん。ごめん。」
他の生徒から心配されるのは非常に厄介だ。心配してくれるのはありがたいことだが、シセツのことを知られたらそれこそ大変なことになる。
カタンは努めていつもの柔和な微笑みに戻した。私も本当はこんなこと言いたくない。胸がチクリと痛む。
「おはよー!」と声をかけてくるクラスメイトたちに私たちも笑顔で挨拶を返す。
こんな当たり前のことすら、シセツの人間には痛みに感じられる事があるんだ。
「小堀とカターン!おっはよー!!」
しんみりしてたら、例の奴が来た。六ノ野だ。ブンブン手を振ってやがる。人の気も知らないで…
「おはよう、六ノ野くん。今日も元気だね。」
カタンがニコッと笑って挨拶をする。
「カタンは今日も別嬪さんだね!最近おっぱい大きくなった?」
バチコーン!と小気味いい音がする。
六ノ野の発言が終わるか終わらないかのうちに私が思い切り彼の頭をしばいたからだ。
「お前、朝から何言ってんだ!!セクハラ野郎!!バカ!アホ!」
「お、小堀ぃ。ヤキモチは良くないぞ。」
「えーと、ちょっと大きくなったかも…?」
「カタンも答えなくていいから!!」
カタンの天然っぷりにも困ったものだ。
「ほら、行くよカタン!あんなセクハラ野郎は無視だ無視!」
私はカタンの腕を引いて教室の中に入っていく。
「小堀からおはようって言われてないぞ俺ー!」
後ろから変態野郎がそう叫んできたので、キッと振り返り
「おはようおはようおはよう!これで満足か!!さっさと自分のクラス行け変態!」
と怒声を浴びせる。
「わーい、今日も小堀と挨拶しちゃった。またね〜」
六ノ野はニコニコしながら自分のクラスへ帰っていった。
あいつ、マジでサハラ砂漠の真ん中に所有物0で置き去りにされてくれないかな。大きい声出したから目立っちゃったし…本当にタピんでくれ。
「六ノ野くんいつも元気だから、こっちも元気になれるね。」
対するカタンは笑顔である。セクハラされてるのに、天使なのか?
「あのね、カタン。ああいうデリケートな話題を振るのは失礼なことなんだよ?次は怒っていいからね?」
私は脱力しながらもカタンに適切なアドバイスをした。
朝からこれじゃ先が思いやられる。
まあ、確かに六ノ野が騒いでるおかげで、気持ちが軽くなることは否定出来ないけどね…
(3)
給食の時間になると、私とカタンは机を向かい合わせにくっつける。
これも当然の日常になってきた。
「今日の給食はオムライスとサラダだって!私、オムライス初めて見るから楽しみ!」
カタンは朝のことなどすっかり忘れたみたいにはしゃいでいる。
確かにオムライスは和製洋食。外国人からすれば珍しいことこの上ないだろう。カタンの場合はそれ以前の問題だが…
目の前に配膳された給食に彼女は目を輝かせている。
「おいしそーう!純ちゃん、やっぱり今日学校来て良かったね!」
ああ、忘れてるわけじゃないんだ。食べ物の威力が絶大なだけか。
「オムライスはね、中にケチャップライスが入ってるんだよ。今度うちでも作ろうね。」
私もオムライスは好き。カタンにつられて笑顔になった。
「そのオムライスパーティに俺も呼んでくれるの?」
背後から声がして、ビクッとなった。
またこのパターンか…
振り返れば当たり前のように六ノ野がいた。
「あんた…また来たの?勝手にこっちのクラス来ないでよ…」
「まあまあ、そう言わず。俺も混ぜてよ。」
これまた当たり前のように、適当な机をくっつけてくる。
「朝、こっぴどく怒られたの忘れた?脳みそミジンコなの?」
しかめっつらで私が注意するも、六ノ野は意にも介さずオムライスを食べ始める。
「純ちゃん、六ノ野くんも一緒だと給食もっと楽しいよ?いいじゃない。」
カタンはニコニコしている。結構、六ノ野を気に入ってるみたいね。
「カタンはいいこと言うなあ。そうそう、一人より二人、二人より三人ってね。」
完全に調子に乗ってる。…しばき倒したい。
と、その時、ドア付近がざわつき始めた。
そこには違う制服姿の男が立っていた。あれは高等部の制服だ。
「あのー、小堀純いる?」
ドアに寄って行った生徒の一人に声をかけている彼は…武井さんだ。わざわざ会いに来るなんて珍しい。慌てて私は席を立ち、ドアへ向かった。
「武井さん、どうしたの?」
声をワントーン落として彼に尋ねる。
「おう、お疲れよ。あのさ、昨日ミスったガキいんじゃん?」
どうやら昨日の端野織子の話をしているみたいだ。
「あの子が?なんかあったの?」
「いやあさぁ、実は今日わざわざ高等部まで頭下げに来たんだわ。」
武井さんの言葉には、私も驚いた。あんなにツーンとした印象の子がわざわざ謝罪のために足を運ぶなんて。
「俺も意地やけて意地悪言っちゃったからよ、なんつーかな…ちょっと反省してんのよこれでも。」
武井さんはバツが悪そうに頭を掻く。
「迷惑をかけてしまってすみませんでした。…だってよ。あの子、悪い子じゃないかもしんねぇわ。」
わざわざ端野織子のモノマネを交えて説明してくれた。
そっか、もしかしたらそのうち私のところにも謝りにくるかもな。確かに、思うほどは悪い子ではないのかもしれない。
「…そんだけ。じゃ、またな。」
武井さんはそう言って手を振ると、廊下を行ってしまった。
教室の中では、高等部の生徒が来たことで女子たちが浮き足立ってる。背が高い、だの、かっこいい、だの。はい、良かったね。
元の席に私が座り直すと、信じられないくらい六ノ野が私の顔をガン見している。
「…今の男…誰?」
そして、ホラゲのキャラクター並みに首をすごい角度に傾げた。こわ。こっわ!
「ずいぶんイケメンだったねえ…親しそうに話してたけど、誰ですか?」
いや、急な敬語がめちゃくちゃ怖いんですけど。
「同じマンションの先輩だよ…ただの先輩。」
言ってることは全く嘘じゃない。これで問題ないはずだ。
「へえぇ…あの先輩と一緒のマンションなんだあ…へえぇ…」
怖い。怖い。嫉妬に狂う男怖い。
「次の廃品回収の話してただけだから。本当にただの先輩で、なんの関係もないから心配しないで。」
今度は思い切り嘘をついてしまった。六ノ野が怖すぎる。何とかして六ノ野のジェラシーを抑えないと、下手すると武井さんに害が行ってしまう。
しかし、六ノ野は私の弁明に満足したのか、急に照れ笑いを始めた。情緒どうなってんだこいつ。
「なんの関係もないから心配しないで、って…それじゃあまるで俺と小堀が恋人同士みたいじゃんか〜」
…照れてる理由は、これか。
「あ・ん・た・と・も!なんの関係もないからね。そこ把握してよ。」
「そんなそんな、照れなくとも〜」
「わー、カップル誕生だー!」
何故かカタンが拍手してる。二人ともボケ倒してくるから手に負えないんだけど。
「カップルじゃない!こんな変態私は嫌だ!」
二人同時にツッコミを入れるも、その後もカタンと六ノ野は謎の恋バナに花を咲かせていた。
もうどうしようもないな…
あれ?でも、こんな楽しいの、いつぶりだろう?
しかし、下校時間になっても端野織子は私の前に姿を表さなかった。
もしかしたら、よっぽど嫌われているのかもしれない。そうじゃなければ、あの怒気を帯びた視線の意味が分からないし。
ちょっと来てくれるの期待していただけに、残念な気持ちだな。
「カタン、帰ろうか?」
「そうだね。今日も楽しかった!」
もうカタンは一日中、歩いても走っても車椅子を必要としなくなった。
安心して見守っていられる。
私とカタンが教室を出た途端、廊下の背後から声が聞こえた。
「嘘だよ。」
人気がほとんどなかったからか、その声はよく響いた。
私とカタンが振り返る。
そこには、初等部の制服を着た端野織子の姿があった。
眼光は鋭く、こちらを見つめている。
「嘘だよ、3人しか見えなかったって。本当は最初から4人いるの、知ってた。」
端野の言葉を理解すると、私は大きく目を見開いた。
体ごと、彼女の方を向く。
「…は?ふざけてるの?なんでそんな事を?」
謝りに来たどころか衝撃の事実を告げられ、私はどんな顔をしていいのか分からなくなった。
「ふざけんなよ!こっちは怪我したんだ!!」
思わず声が大きくなる。
すると、端野は私の方へ歩み寄ってきた。
「ここじゃまずい。今日、夜に食堂で。」
彼女はそれだけ言うと、私たちを置いて昇降口へと向かっていった。
あの子の背中が見えなくなった後も、しばらく身動きが取れない私の肩にカタンの手のひらが触れる。
「純ちゃん、大丈夫?私は詳しく分からないけど、一緒にあの子の話聞こう?」
カタンは知らない故に中立だ。そして、根っこから優しい。
「…分かった…帰ろう。」
私は絞り出すようにそう言って、カタンと共に学校を後にした。
(4)
私とカタンは、端野の指示通りこの日のシセツの夕方食堂へと向かった。
彼女の姿は、まだない。
念の為に早めに来たから、それはそうだろう。
「純ちゃん、昨日、何があったの?聞いてもいい?」
話し合いを前にして、カタンが尋ねてきた。
「ああ…聞いておかないと意味分からないよね。いいよ、教える。」
私はそう答えると、カタンに昨日の出来事を伝え始めた。
彼女が人のオーラを捉えられる超能力者であること。潜入した各フロアの人数を言い当てて、人員の配置を的確に行えたということ。それなのに、何故だか私と武井さんが潜入した5階の人数だけ間違えてしまったということ…
「正直、おかしいとは思ってたんだよね。5階には少人数しかいなかったのに、人数を間違えるなんて…」
全て話し終えた後で、私はそう付け加えた。
「でも…端野さんは、武井さんにわざわざ謝りに行ったんでしょう?なのに、私たちには、嘘だなんて…意味が分からないよ。」
「私だって意味が分かんないよ。嘘だったにしても、なんでそんなことしたのか…おかげで怪我しちゃったしさ。」
カタンの戸惑いは、私にもあるものだ。
何故、こんなことになっているのか。何か恨みを買うようなことでもしたのかな。
私たちは食堂で購入したハンバーグ定食を前に、深いため息を漏らした。
そうこうしていると、ようやく端野の姿が見えた。彼女も夕食を持ってきている。
「…お待たせ。座ってもいい?」
相変わらず温度を感じさせない口調でそう声をかけてきた。
「どうぞ、お座りください。」
私はわざと嫌味っぽく丁寧口調で促す。彼女は意にも介さず、スッと席についた。
それから、私とカタンを交互に見て、
「食べなよ。冷めちゃうよ。」
と言った。…正直、食事なんて気分じゃないんだけどな…気を遣われるのも癪だから、食事を始めた。私たちが食事に手をつけるのを確認して、端野も箸を取る。
「まずさ、どっちが本当なの?」
食事の合間を縫って、私が端野に問いかける。すると、彼女はこちらをチラリと見て「何が?」と逆に質問を返してきた。
「何が…って、あんた…武井さんには『ミスしてすみません』って謝りに行って、私には『4人居たの知ってた』って言ったじゃん?どっちが本当なのよ?」
イラつきを隠せず、口調が荒っぽくなる。
「ミスじゃない。本当は4人って知ってた。」
悪びれもせず、端野はあっさりと答えた。一瞬、ポカーンと口を開いていた気がする。それからすぐに、苛立ちは本格的なものになっていく。
「じゃあ、なんで武井さんには謝ったの!?」
思わず少し大きな声が出てしまった。しかし、彼女に動揺は見えない。
「武井さんは巻き込んでしまっただけだから。それは本当に悪いことをしたと思って謝っただけだよ。」
「はあぁ!?私!見て!これ、怪我!怪我してんの!分かる!?」
私は左腕の包帯を指さして、噛みつく勢いで捲し立てる。
「…それは…ごめんなさい。まさか怪我させるとは、思ってなかった。」
私のリアクションに、端野は初めて申し訳なさそうな顔をした。
急に謝られたせいか気が抜けてしまった。ため息をついて、ハンバーグを食べる。
「…それで、なんでそんな嘘をついたのか、教えてもらえる?」
私と端野のやり取りを見ていたカタンが、横から彼女に尋ねた。
すると、端野のさっきまでの神妙な表情が一変する。ニヤリと笑ったのだ。
「そんなの…小堀純を困らせるために決まってるじゃない。」
彼女の答えに、私とカタンは目を見張る。
生きるか死ぬか、そんなシーンで困らせたかった?他の誰かが巻き添えになるかもしれないのに?私だって武井さんが声をかけてくれなかったら、もっと危険だったかもしれないのに?
軽くパニックを起こしていると、突然
パーン!
という音が食堂にこだました。
なんと、カタンが急に立ち上がり、端野の頬に平手打ちを喰らわせたのだ。
「あなた、何考えてるの!?純ちゃんの左腕の怪我、どういうことか分かる!?慌てて避けなければ心臓を狙われてたってことだよ!」
私はそんな説明をカタンにした記憶はないが、彼女の推理は大正解だ。
右に避けなければ、心臓を撃ち抜かれていたかもしれない。
「…ふん、ロンドンから来たお人形さん。何の役にも立たないくせに、何吠えてるの?」
叩かれた頬を押さえながらも、端野は不敵に笑う。
「私は何て言われても仕方ないけど、純ちゃんを危険にさらすなんて絶対許さない!私の大事な友達なんだよ!?」
こんなに怒っているカタンを見るのは初めてだ。しかし、なおも端野は悪態を吐き続ける。
「お友達、ね。せいぜいお友達ごっこしてたらいいんじゃない?このシセツの中で、そんなこといつまで続けられるか見ものだね。」
本気で可愛くない。ムカつく。
でも、ここでこれ以上騒ぎを大きくするのは良くない。
私は深呼吸をして、
「一つ確認。あんた、関西地方支部から派遣されてるよな?ここに来てそう経ってないはずだけど、何で私を目の敵にするの?」
と冷静に尋ねる。
すると、端野はまた表情を変えた。この表情は、怒り、憎悪。
「何でって、あんたが気に食わないからだよ。3ヶ月前にこっちに来てからずっと思ってた。気に入らないって。それに、隣の金髪も!あんたも気に入らない!歩行もままならないような人間、ここには要らないんだよ!」
急に罵倒の対象にされたカタンは呆然としている。
話にならない。
聞くだけ無駄。
この話し合いには何の意味も無かった。
「カタン、行こう。耳が腐りそう。」
そう言うと、私はカタンの腕を引き食べかけの夕食のトレイを持った。
ショックだったのか、カタンは何も言えず私に促されるまま席を立った。
食堂を後にしようとする私の耳に、端野の声が響く。
「小堀純!また一緒の現場になれるといいね!あはははは」
吐き気がする。
一体何だあのガキは。
(5)
自宅に戻った私の中で、閉じ込められていた怒りが爆発した。
「何なん?何なん、あのガキ!本当にムカつく!!報告したろか!!」
明らかな憤慨のポーズを取っている私を、悲しそうにカタンが見つめる。
「ムカつく!ムカつく!傷痛え!!カタン、ご飯食べなおそう!今からハンバーグ作るから!」
そう言いながら、ドシドシとキッチンへと向かう私の後を、カタンが付いてきた。
「純ちゃん、私も手伝うよ。」
カタンはやはりしょんぼりしている。指摘されたことがショックだったのだろうか。
カタンは隣で皿の準備をしながら、深くため息をついた。
「…はあ、私…殴る事なかったよね?初めて人叩いちゃった…」
え?ショック受けてたの、そっち?
「いいよ、あんな奴!一発叩かれればいいんだよ。カタンが叩いてなかったら、多分私が引っ叩いてたし。」
「ダメだよ、ちゃんと話し合いで解決しないと…」
カタンが言うことも正論なんだが、私はあの瞬間正直スカッとした。しかも、カタンは私のために怒ってくれたんだ。
「…それにあの子…気になることも言ってた。」
カタンが、ふうともう一つため息をつく。それから、私の方を見た。
「純ちゃんが怪我するのは想定外だったみたいだし、それに関しては謝ってたよ?本当に、悪い子なのかな?」
えええ…どんだけお人好しなんだ?
どう見たって悪い子ちゃんだろう。
「純ちゃん、私はまだ現場に立てない。だからつべこべ言うのは違うかもしれないけど、怒りに任せて決めつけるのは良くないよ。」
カタンの言葉を聞いているうちに、だんだんと怒りが落ち着いてくるのを感じた。
「確かに…カタンのいう通りだね。私たちはあいつのこと、まだ何も知らない。」
私の返した言葉にカタンの笑顔が戻ってきた。
「…悪い子かもしれないし、そういうわけじゃないかもしれない。ちょっと様子見てみようよ。」
「そうだね、今後も一緒に働くかもしれないし…しっかり監視しておくわ。」
フライパンの上のハンバーグもそろそろ焼き上がりだ。
カタンと夕飯を食べなおそう。
第5話目です~。なんか手違いで第6話目も近日中に更新できそうですw




