ラファの受難
笑える程度の下ネタがあります。
苦手な方はスルーして下さいませ・・・orz
閑話なので本編に支障はありません・・・。
「兄上・・・あれはどうなんだろう?」
『ルファ、どうと言われてもな?
あまり見てやるなよ。そう言う趣味だと思われるぞ?』
「やだなぁ、そんな訳ないでしょ?僕はロゼ一筋だよ。」
そう、別に好き好んで見ている訳ではないんだけど・・・。
例の花畑に魔法で攫われて監禁されているこの部屋は
透明な壁で仕切られているので隣の様子も見えてしまう。
唯一視界が遮られるのはトイレのみ。
まあトイレがスケスケじゃないのは救いだけどさ・・・。
幸い僕と兄上は同じ部屋だった。
花畑の魅了が掛らなかった事と兄弟であるからなのだろうか。
右隣はハイデアの婚約者であるロベルトと知らない青年。
左隣はしらない少年3人。
その5人が・・・ナニを隠せる程度のわずかな布しか身に着けていないのだ・・・。
おそらくは皆どこかの国の王族や貴族であろうにも関わらず・・・。
だが誰もそれを気にする事無く虚ろな目をしている。
僕達はあの姿ではないから、あの姿も魅了のせいなのだろうな。
花畑の趣味なのかあれ・・・。
それにしても・・・
「ロゼは裸体よりもチラリズムがそそるのだと言っていたのに。
花畑達は違うようだね。」
『ん? チラリズムとはなんだ?』
「僕もよく解らないけど。
見えそうで見えない。 なにかの拍子にチラッと見えるのがいいんだとロゼは言ってたよ。」
『へぇ・・・。なんでラファはそんな事知ってるんだ?』
「え? あ いやそのちょっとそう言った話になって?」
『ほぉ、どういった経緯でその話に?』
兄上・・・目が怖いです・・・
「いやほら、漁村に行った時にね?・・・
風呂上がりにクレハが・・・」
『まさか全裸か! ロゼに見せつけたのか!!』
兄上、その言い方だと語弊が・・・
「見せつけたのとは違う・・・いや違わないのかな。
やっぱり僕も脱ぐべきだったかな・・・。」
『おい、待て。そこ詳しく。ラファ、お前まで脱いだのか?』
兄上? 落ち着いて?・・・
いやそんなにぐいぐい来ないでよ・・・。
『確かに俺は剣術などは苦手だが、まだラファには負けていないと思う・・・。』
兄上・・・組み伏せた僕の上に跨って上着のボタン外すのやめない?
これ、端から見たらヤバイ構図だよね?
「兄上?! 落ち着いて?」
『俺は落ち着いている。』
いや、落ち着いてないでしょどう見ても!
と、そこへ花畑達が現れた。
『まぁ!』ポッ
『これは・・・あらあらぁ。うふふふ。』ポッ
『そう言う事でしたのねぇ。』
『それなら私達はお邪魔出来ませんわねぇ。』
『ええ、でも麗しい青年と少年の仲睦まじい姿。』うっとり
『兄弟なのに愛し合う二人。』ウットリ
『『 めくるめく禁断の世界。これぞBLですわぁ~ 』』はぁ~と熱の籠った溜息
「え?・・いや・・・ちょ・・・」
『御心配にはおよびませんわ。
ここでは誰もお二人の邪魔はいたしませんわ。』
『私達はお二人を眺めているだけで目福ですわ。』
どうぞごゆっくり~と花畑達は怪しい笑みで立ち去った。
これ絶対勘違いされただろ・・・。
あの何とも言えない生暖かい笑み・・・。
しかもBLってなんだ、BLって・・・。
「兄上・・・」
『ラファ、これは使えるかもしれん。
俺とラファが恋仲だと思わせておけば、
あいつらがこれ以上何かしてくる事はなさそうだぞ。』
「いやそうかもしれないけど・・・」
『どうせここにとらわれている奴等は、ここでの出来事なんか覚えていないだろうさ。』
「そ・・・そうかな。」
『どうせなら・・・』
暇なのもあってか兄上が悪ふざけを始めた。
ふわふわと生活魔法を繰り出して 僕の髪をカールしていく。
「ちょ、兄上おふざけは止めてくれっ。」
『そう言わずにさ・・・。へぇ。カールするとハイデアに似てるな。』
「そりゃ兄妹ですからね! 兄上だってカールすればハイデアになるさ。」
『うーん、頬と唇に紅をさしたいな。』
「そこまでやる必要ないだろ?!」
と頬紅と口紅が差し出された。
え?! なんで?!
ふぉっふぉっふぉと笑いながら消えていく翁が・・・見えた気がする。
ちょっとなにやってんだよ翁。
っていつから居たんだよ、どっから見てたんだよ。
いや見てるなら止めてくれよぉー!
『ラファ?』ニコニコ
「あ・・・あにう・・・え?」
だめだ、こうなったらもう兄上は止まらない。
凄く楽しそうに僕に化粧をする兄上・・・。
『これは・・・』
『ハイ・・デア・・・?』
「?!」
ハイデアの名を口にしたのはロベルトだった。
透明な壁に擦り寄って虚ろな目でこちらを見ている。
どうやらロベルトに掛けられた魅了は完全ではないらしい。
それだけハイデアを愛しているという事なのだろうか。
だが僕はハイデアじゃあない。婚約者ならわかってくれよとも思った。
『へえ、ロベルト凄いな。ハイデアに反応するのか。』
兄上?なんか良からぬこと考えてない?
そこに花畑の1人が戻って来た。
『あらあらぁ。ふぅーん。そうゆうことぉ? へぇ~』
ああ、嫌な予感がする・・・。
花畑はロベルトをこっちの部屋に移動させた。
やっぱそうなるか・・・。
『ごゆっくり ど・う・ぞ。』
ふらふらとおぼつかない足取りでこちらに向かってくるロベルト。
いや、来るな、来ないでくれ。兄上も見てないで止めろよ。
止める気がないな?ああそうかよ、わかったよ。
もうこうなったらヤケだ・・・兄上も道連れにしてやる・・・。
僕は兄上の後頭部を掴んで口付けてやった、ふん!これで口紅が移っただろ?
紅をさせば兄上の方がハイデアに似てるんだぞ?
『ぶっ。。。ラファ何するんだよ!』
『ハ・・・イ・・デア・・・。』
ロベルトの視線が兄上に移る。
『ロベルト!落ち着け。な?よく見ろ。俺はハイデアじゃあない。』
『あ・・い・・して・・・る。』
『いや違うから、その愛はハイデアの物であって俺にじゃないだろ!』
おぉー、兄上が押し倒された。ロベルトは力が強いな。
あれ・・・ちょっとマズイかも?・・・
器用に片手て兄上の手をおさえながら脱がしてる?・・・
『迎えに来てみれば・・・。何をしておるのだ。』
『ふむ、2人は男色の気があったのか?』
『だがソレはハイデアの婿であろう?横恋慕はいかんぞ?』
ぶはっ・・・ クレハにディーヴァ?
いつのまに・・・。嫌横恋慕じゃないからね?
兄上がロベルトに押し倒されて・・・
いや違うこの言い方じゃマズイな。
ハイデアと間違えてるロベルトが兄上を・・・
駄目だ、なんか凄く言い訳っぽくなる・・・。
『知っておるから安心せい・・・。』
『ラファがルシェに弄ばれたのであろう?』
そこから見てたんなら止めてくれよぉー!!
『何、楽しそうであったからな。』
『うむ。』
『ひとまずここから抜け出そうか。』
『そうだな、ラファ、ルシェ歩けるか? 少し移動するぞ。』
『あー・・・ラファ。
もしかして俺達も少しは魅了に惑わされていたのか?・・・』
「そうかもしれないね・・・。
でなきゃ・・・兄上に・・・あんな事なんて・・・」
『だよな・・・。俺 ロゼにもハイデアにも言えないぞ・・・。』
「そうだね・・・兄上がロベルトに押し倒されたなんて・・・」
『ラファだってロベルトに唇奪われただろ!』
「うわああああ、言わないでよ!忘れたいんだから!」
『俺だって忘れたいさ!』
あの部屋には転移魔法が使えないように仕掛けがあったらしい。
なので部屋から出る際、ふら付いたロベルトに肩を貸したら・・・
熱烈な口付けをくらった・・・。
思わず突き放したら慌てて兄上が受け止めて、兄上も・・・くらったんだよね。
条件反射で兄上もやっぱり突き飛ばしてしまって
受け止めたディーヴァもね・・・やられてしまったんだよ・・・。
3人で多い眼になる・・・。
『ルシェ、ラファ。 忘れよう・・・。』
『ああ・・そうだな・・・。』
『うん、あれは魅惑のせいだよね。忘れよう・・・。』
『美青年 在らぬ誤解と 頬を染め』
ふぉっふぉっふぉっふぉっ
『『『 翁?! 』』』




