人が作りし神は人に害をなせない
やあ。改めましてこんにちは。私はシグの魔法であり、話し相手でもある、マグナだよ!
僕の目的はただ一つ、シグを成長させること。成長とはどういうことかって?
そのまんまだよ。自分で道を決めて、歩いて行ける。
そして、最終的には僕たちの横に立てるようになってほしいかな。
そうして初めて、あれに対抗できるのだから。
「で、なんで出てきたの?」
シグは面倒くさそうにマグナを見る。
「そんなに邪険にしないでくれよ。気になる本を読んでたから、内容を知りたくて出てきただけなんだよ?」
「はいはい。そういうことにしておくよ。」
僕は気にせず本の続きを読もうとする。
「5巻は地底編なのか。空の次は地底なのか。」「シグは、空島とと地底、どっちに行きたい?」
「行くなら空島かな。4巻の感じだと空島は景色がよさそうだから。」
アストラス冒険記の4巻までは、今まで出会った人たちの協力を得て、世界の神秘が眠るとされている空島へ向かう話だった。
内容は割愛するが、人々の協力で気球船を作り上げ、空島に降り立つ。空島wお探索すると、大きな歯車のようなものがあり、近づくと、神からお告げがあり、世界に危機が迫っている。そこにある鉱石を使って地底のさらに奥深く、星の核に行きなさいと啓示される。
そうして、地底に行くためにどうするのか。それが5巻の内容になりそうだ。
「実際、地底は到底人が足を踏み込める場所じゃないんだ。」
「だからアストラスも地底に行くのには苦労すると思うよ。まあ、かろうじて地底に行けるとしたら、海の底から行くと思うけどね。」
なまじ知識があったりや勘が鋭かったりで、マグナが物語の先を予測すると、大体その予測が当たる。
つまり、今僕はネタバレされたのだ。
僕はマグナのことがちょっと嫌いになった。
「ま、そんな話は置いといてさ。あと一つの縛りはどうするんだい?」
できれば、あまりきつくないのにしてくれよ。」
「ネタバレ禁止とかにしようかな。」
「それだとめちゃくちゃ助かるねぇ。楽だもん。」
縛りとは、シグの魔法(自称)であるマグナが人に害をなさないため、つまりシグに対して害をなさないようにするための最大3回使える魔法だ。(僕は3回だけど、人によって変わるらしい。)なお、縛りを破ると僕とマグナの縁が途切れて、マグナは二度と僕の前に出てこれなくなるらしい。これはマグナよりも上位の存在に決められたらしく、マグナに拒否権はないらしい。
(実際は当人であるマグナから説明されたから、信憑性はあまりないけどね。)
ただ、今までマグナとともに過ごしてきてわかったが、少なくとも悪意はない。癪に障ることはあるが、悪気はないのだ。
試しに2回縛ってみたが、1回目は、「僕に害をなさないこと」2回目は、「無条件で僕を守ること。」と縛った。やり方は簡単、「マグナに命ず、我に害をなすな。」とマグナを相手に発言すれば縛りが行われたことになるらしい。
その縛りだが、
だが、残り1回の縛りをどうしようか悩んでいる。あと、何気に決めるのがめんどくさい。
例えば、「嘘をつかない」も考えたが、あまりメリットはない。なぜなら、嘘がつけないならはぐらかすから。仮に、はぐらかさずに嘘をつくな。と縛ろうとしても、1つしか無理だと拒否された。
続にいう、3回まで願いをかなえるランプで、「願いをかなえる回数を増やしてくれ!」と願うのを禁止するように、裏をかいたり、回数をごまかすことは無理らしい。
そんなわけで、残り一つの縛りを今なお決めあぐねている。
あと、縛りを決めないとマグナ自身があまり動けないらしい。
俗にいう、「仮契約」みたいな状態らしい。
だからかマグナからは縛りを早く決めるよう急かされている。
「まあ今は決めなくていいや。」
「そうかい。できれば早く頼むよ。そうじゃないと僕が動けないんだ。」
そうして僕はほんの続きを読むことにした。
ちなみに、本の終盤で、海から地底に行けることが判明してアストラス冒険記5巻終了した。
書きたい内容こそあれど、休みがないから書けるはずなく。嗚呼無常。諸行無常のヒァウィーゴー。
どうやら私は疲れているらしい。




