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名もなき世界の物語  作者: 太陽人
春風は無条件に人の背中を押すらしい
2/2

人が作りし神は人に害をなせない

やあ。改めましてこんにちは。私はシグの魔法であり、話し相手でもある、マグナだよ!

僕の目的はただ一つ、シグを成長させること。成長とはどういうことかって?

そのまんまだよ。自分で道を決めて、歩いて行ける。

そして、最終的には僕たちの横に立てるようになってほしいかな。

そうして初めて、あれに対抗できるのだから。

「で、なんで出てきたの?」

シグは面倒くさそうにマグナを見る。

「そんなに邪険にしないでくれよ。気になる本を読んでたから、内容を知りたくて出てきただけなんだよ?」

「はいはい。そういうことにしておくよ。」

僕は気にせず本の続きを読もうとする。

「5巻は地底編なのか。空の次は地底なのか。」「シグは、空島とと地底、どっちに行きたい?」

「行くなら空島かな。4巻の感じだと空島は景色がよさそうだから。」

アストラス冒険記の4巻までは、今まで出会った人たちの協力を得て、世界の神秘が眠るとされている空島へ向かう話だった。

内容は割愛するが、人々の協力で気球船を作り上げ、空島に降り立つ。空島wお探索すると、大きな歯車のようなものがあり、近づくと、神からお告げがあり、世界に危機が迫っている。そこにある鉱石を使って地底のさらに奥深く、星の核に行きなさいと啓示される。

そうして、地底に行くためにどうするのか。それが5巻の内容になりそうだ。

「実際、地底は到底人が足を踏み込める場所じゃないんだ。」

「だからアストラスも地底に行くのには苦労すると思うよ。まあ、かろうじて地底に行けるとしたら、海の底から行くと思うけどね。」

なまじ知識があったりや勘が鋭かったりで、マグナが物語の先を予測すると、大体その予測が当たる。

つまり、今僕はネタバレされたのだ。

僕はマグナのことがちょっと嫌いになった。


「ま、そんな話は置いといてさ。あと一つの縛りはどうするんだい?」

できれば、あまりきつくないのにしてくれよ。」

「ネタバレ禁止とかにしようかな。」

「それだとめちゃくちゃ助かるねぇ。楽だもん。」

縛りとは、シグの魔法(自称)であるマグナが人に害をなさないため、つまりシグに対して害をなさないようにするための最大3回使える魔法だ。(僕は3回だけど、人によって変わるらしい。)なお、縛りを破ると僕とマグナの縁が途切れて、マグナは二度と僕の前に出てこれなくなるらしい。これはマグナよりも上位の存在に決められたらしく、マグナに拒否権はないらしい。

(実際は当人であるマグナから説明されたから、信憑性はあまりないけどね。)

ただ、今までマグナとともに過ごしてきてわかったが、少なくとも悪意はない。癪に障ることはあるが、悪気はないのだ。

試しに2回縛ってみたが、1回目は、「僕に害をなさないこと」2回目は、「無条件で僕を守ること。」と縛った。やり方は簡単、「マグナに命ず、我に害をなすな。」とマグナを相手に発言すれば縛りが行われたことになるらしい。

その縛りだが、

だが、残り1回の縛りをどうしようか悩んでいる。あと、何気に決めるのがめんどくさい。

例えば、「嘘をつかない」も考えたが、あまりメリットはない。なぜなら、嘘がつけないならはぐらかすから。仮に、はぐらかさずに嘘をつくな。と縛ろうとしても、1つしか無理だと拒否された。

続にいう、3回まで願いをかなえるランプで、「願いをかなえる回数を増やしてくれ!」と願うのを禁止するように、裏をかいたり、回数をごまかすことは無理らしい。

そんなわけで、残り一つの縛りを今なお決めあぐねている。

あと、縛りを決めないとマグナ自身があまり動けないらしい。

俗にいう、「仮契約」みたいな状態らしい。

だからかマグナからは縛りを早く決めるよう急かされている。

「まあ今は決めなくていいや。」

「そうかい。できれば早く頼むよ。そうじゃないと僕が動けないんだ。」

そうして僕はほんの続きを読むことにした。

ちなみに、本の終盤で、海から地底に行けることが判明してアストラス冒険記5巻終了した。


書きたい内容こそあれど、休みがないから書けるはずなく。嗚呼無常。諸行無常のヒァウィーゴー。


どうやら私は疲れているらしい。

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