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異世界召喚! 無能勇者がいよいよ参戦しようと思ったらすでに戦が終わってました。

前回までのあらすじ 異世界でいくさが始まった!


  飛んでいたら代官さんに追いついてしまったので代官さんに驚かれる。


  いくら急いでも馬の移動速度はそんなもんか。代官さんにあいさつして事情を聞く。


「スンマセン、ごらんの通り飛んできたんですけど、どんな状況なんですか??」


「やー!キョータ殿!私たちもわからずただ急がせているところです。


 通常だと戦場からの使いなどが往復していておよその状況が分かるもんなんですが、それが全く来ないので、どうなっているのか、、、」


「そーなんですか、スンマセン。変なこと聞いちゃって。じゃあとりあえずこの先に飛んでみますけど、伯爵さんに会えたら何か御伝言ありますか?」


「援軍が向かっていることをお伝えください。あー、キョータ殿の恰好では失礼ながら信用されないかもしれません。今手紙を書きますからしばらくお待ちを。」


 手紙だけでは信用されないかも知れないということで、伯爵私兵団の旗をひとつ、短剣をひとつ託された。ついでにと言ったら変だが思いついて私兵団の持ってる水樽に水を満たしてやった。許可を得て、ひと樽をリンゴジュースにした。あと、思いついて代官さんの持ってる水筒にはポーション入れてやった。


「スンマセン。では見てきます。」


「いろいろお世話になった。くれぐれもご武運を。」


 さらに先の兵舎に飛んだ。


 飛行クラブの人たちには休んでもらってる間に知り合いを探す。さっきの町と違い、そこら中に怪我人がうめいている。


 この先が最前線か?


 しばらく身の回りの世話をしてくれた騎士(名前憶えてない)を見かけたので話を聞く。 


「スンマセン、

追放勇者の准男爵です・お取込み中のところでしょうがスンマセン、今どんな感じですか?」


 やっぱり覚えてくれてた。


「頼みの綱の女勇者があっさりと討たれ、伯爵どころか王様も討ち死になさった。

近衛騎士団のも壊滅状態で、中でも団長さんは最後まで王様を守って亡くなったそうです。」


「わー、そんなんじゃあ。俺の出る幕ないわ。スンマセン、引っ込みます。」


 宰相もすでに処刑されたそうだ。


 会ったこともない王様には何の感情もないが、団長さんもおばちゃん勇者も女勇者も最早居ないかと思うと悲しくなった。異世界組は俺一人か。


 遠縁の王族が継いで隣国と和平したんで、ここまで撤退してきたんだそうだ。最前線じゃなかった。よかった。最前線じゃなくて。


「スンマセン。そういえばポーション預かって来たんで。あいてる甕かなんかあります?」


 俺が出すというと、ろくなことにならなそうだから預かってきた形にする。どこから?


 騎士(名前憶えてない)さんはそこそこ偉い人らしく、下っ端が命じられていくつもカメを運んできた。怪我人見捨てるわけ行かないから、こっそりポーション入れておく。


 さすが軍人、俺が居る間に、怪我した兵隊に甕の水を一杯飲ませる。実験だろうな。毒でも入っていたら斬り殺すぐらいの気持ちかもしれない。


「スンマセン?お加減どうですか?」


 兵隊の傷がみるみるふさがっていく。


「疑うような真似をしてすまなかった。

 おい、お前たち、頂いたこれを皆に配ってやってくれ。

お世話になる。」


「スンマセン、俺も頼まれものなんで、よくわかってないんすよ。効いてよかったです。」


 こっそりヒールも周りにかけておく。


 気をよくした騎士さんに聞いたら、 めちゃくちゃに負けたので領土のうち半分割譲という噂なんだそうだ。俺んとこはどうなるんだろう?


 いちおう、俺、貴族の扱いなんだけど、その貴族の俺が知らんうちに戦争が始まって、終わってた。


「じゃあスンマセン、お騒がせしました。じゃあまた。これで失礼します。」



●●●  ●●●  ●●●


 急いで代官のところに戻り知らせてやる。旗も短剣も返した。


 伯爵家臣団は戦争が終わったんなら王都に向かう重臣組と、領地に戻る代官さんたちに分かれるそうだ。


「王都にある伯爵館とスタッフも気になるので、重臣組は王都へ。我々代官レベルは領地も気になるので戻ることに致します。」


 王都に向かう伯爵重臣に紹介してもらい、俺のことを頼んでおく。


「スンマセン、隣の領主のキョータと言います。『あの失格勇者の生き残りは、生活魔法レベルの水魔法ちょろちょろしか使えないし弱虫で、騎士団が見放すほど使い物にならなかったダメ人間だが、今回も役に立たなかった。』ぐらい言って宣伝しといてください。スンマセン。頼みます。」


 何なら異世界勇者は大馬鹿だから伯爵領に半分編入してもいいくらいまで進言してくれと譲った。

 


 だって、下手に勇者扱いされたらかなわん。



 敗戦の情報をいち早く入手した形になるが、戦争=麦が上がるといった明確な読みが敗戦には無い。


 しいて言えば、男たちが復員してくると一時的には食料不足が悪化するくらいか。衣料品も値上がりするだろうなあ、村では作れない。怪我人が戻ってくるなら医療品なら大量生産できるか。販路だよなあ問題は。


 もうちょっと経済が発達して先物のカラ売りとかあればなあ。難民はもっと増えるだろうから、また大土木工事だなぁ。水と泥を大規模に動かせるって、かなりチートなんじゃないかとだんだん気が付いてきた。


 お読みくださりありがとうございます。

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