異世界召喚!酒池肉林の後始末
ここまでのあらすじ 異世界に巻き込まれ領主にしてもらった俺は、畑に水やりの日々。河童が村に来た。教わって、定番の醤油やマヨネーズの他色々出せるようになった。
酔いつぶれて気がついたら寝てた。
そして、起きた。
広場がえらいことになってる。
起きたらマヨネーズとビールでべとべとのぬるぬるになってる。
「スンマセン、ガタロウさん、一緒にこれ流しましょう。」
「殿様、申し訳ございやせん。羽目を外しすぎやした。」
惨状を見て気が付いたが、この世界は気温高いうえに冷蔵庫無いから牛乳とマヨネーズは自分がその日使う分だけ出して、よそには売らないほうがいいな。それと、酒は出すけど、俺は飲むのやめよう。調子乗りすぎた。アタマイタイ。うぅぅ。
「殿様、今お出しになってるのはいったい何でやすか???」
「スンマセン、石鹸といってよごれをとる水です。」
とりあえず石鹸液流して水掛けて広場の油と酒を流す。洗剤だと畑に影響があるかもしれないからね。ガタロウさんは感心して眺めてる。
あと貴重な穀物は温存して酒造りに回すのをやめる。わざわざ麦を使わなくても俺が出せる。麦は温存したい。酒は俺が出すことにした。俺にも吞むやつにも副作用ないよな?物が酒だから、副作用出るほど吞まさなきゃいいだけだ。
平らな土地なんで水はけが悪い。汚水を村の外に流す。
さて河童の魔法指導教室だ、見物している村人たちも指導してもらう。もともと少ない人数だけど水魔法適性があるやつが結構いて、才能が開花していく。俺ほどではないが、水が出せるやつがでてきた。村人たちには水以外は難しいようだ。
河童給水隊と天狗飛行クラブ。現時点では村人の余技だが今後どう発展していくかまだ分からんな。
河童によると、掘った堀から水が流れない。ただ蒸発するだけだから、今後は塩分がどんどん濃くなっていくという。
当面は俺たちの水魔法で何とかなるが、長い目では、村の自立を目指したい。目先の飢餓が解決しつつあるので、次は治水だ。
河童と一緒に水路を村の外へひいてそこで蒸発させるようにする。蒸発池というか、そういうくぼ地を作った。例によって魔法で泥作って飛ばす。もちろん時間があるときにそこから先にも伸ばしたい。カッパに聞いてここいらへんの川への最短ルートを掘りたい。上流と下流両方を川につなげば何でもかんでも水魔法で処理することもなくなる。
水魔法の使い方もいろいろ習う。河童のおかげで治水が進む。
「近い将来は川魚も採れるようになりやす。きゅうりの苗も持ってやす。差し支えなければ植えさせてくだせえやし。
「スンマセン。お願いします。」
きゅうりも植えてもらった。
天狗にはまた干し肉と各種類の酒をやる。河童とは親戚だが、しばらく会ってなかったのを埋めるように長いこと色々話しこんでいた。
やはり二人はなんとなく似ている。河童を川天狗と言われれば確かにカラス天狗系の顔にも見える。天狗の善人坊さんは鼻が大きく反っているタイプの天狗なんだけど並んでいるところを見ると確かに親戚だ。
今日も水浴び場にいって湯をだして風呂。俺ようにすのこ作ってもらったうえで、座ってシャワー。風呂に入って気が付く。
「ボディーソープ!シャンプー」
おお!出る出る。こりゃ便利。はかどるはかどる。きもちいい。ボディーソープと残り少ないぼろきれで快適。ひさしぶりだな、体を洗うのも。ひと皮むけたように垢が出た。
えらくさっぱりした。
次はシャンプー用に櫛作成だな。日本では短く刈っていたんだけど、まともなハサミがこっちに無い。村人を観察すると石包丁と石まな板というか、石をこすり合わせて髪を切ってる。
俺もそうしてるので、手櫛にはちょっと長く不便。誰か器用な人に頼めば作ってくれるだろう。風呂椅子もあると助かる。すのこにじかに座るのはどうも落ち着かない。
いずれボディーソープを村の名産品にしようと思ったが、すぐに気が付いた。入浴の習慣がない石鹼すらない世界でボディーソープでもないだろう。売れるとしたら業務用の食器洗剤か衣類用の洗剤かなあ。なんにせよ、まず使い方を広めないと売れない。
まずは村人の水浴びの時に試してみよう。そういえば忙しくて石鹼も作る暇なかったな。先に石鹸洗剤液ができてしまった。
売り物としては石鹸洗の前に酒だな。酒なら買い手側にもすでに概念があるから説明を要らないだろう。善人坊さんには清酒が似合いそうだけどいろいろ呑ませたいなあ。昨日は何呑んでたんだろ?
そうだエルフも来たら酒やろう。異世界酒造創業する前にまずは口コミからだ。
伯爵領の代官さんと相談して商人を紹介してもらおう。その前に代官さんと伯爵に献上したほうがいいかな。伯爵にはまだ会ってない。手土産にいいだろう。
とりあえず、塩の他に油と酒という売り物ができた。かなり生活安定するだろう。入れ物どうすんだろ?
今日も水やりして、風呂桶妄想しながら寝た。
お読みくださりありがとうございます。




