異世界召喚!河童が村に来た。
ここまでのあらすじ 異世界に巻き込まれ領主にしてもらった俺は、畑に水やりの日々。ドワーフが村に来た。
難民がなんにちかおきにぽつぽつ来て、中には未亡人も複数いる。この世界の女性たちはたくましいから、女性たちにもちから仕事させる手もあるが、本人たちの希望と適性聞いて工房とサラばあさんの下にわりふる。
サラばあさんが忙しくなってきたので俺の身の回りの世話は別のおばあさん探してもらうように頼む。難しかったら担当者複数で、日替わりで来てもらうとか。
難民の未亡人におせわしてもらうとなんか問題が起きそうだから、昔からいる婆さん限定と念を押しておく。
今んとこ難民はまずは本郷の空き家を簡単に間仕切って入ってもらってるが、卒業生も出てきた。三郷もできたし、引っ越しブームだ。
村の三郷にも新郷にも移住者用の単身向けや小家族向けの長屋建てる。
村の周りに土塀兼長屋と空堀で農地も囲む。堀にはあとで水を入れよう。
今は俺の水魔法で回ってるが 備えとして水堀が、ため池の機能も果たしてくれると嬉しい。
沼を作ったり壊したり、水路ひいたら河童来る 欧風プラスアフリカ世界にいきなりカッパ。
「あっしは河童のガタロ(河太郎)と申しやす。
相撲を取るでげす。」
「すんません、沼に引き込まれるんでしょ?俺の負けでいいです。」
「あっしの勝ちなら村にすまわせていただきてえでがす。
なんせ乾燥しておりやす。すみかにしていた沼が干上がってしまい、新しいすみかを探して放浪していところでがす。」」
お盆の時期に河童かあ。やけに伝法な言葉遣いだなあ。指輪の翻訳機能をすり抜けて伝わってくる。
「スンマセン、勝ちでも負けでもお住まいになってかまいません、歓迎します。もし、おうちがここから近くなら俺が水を流し込みますけど?」
「や、お申し出痛み入りやすが、かなり遠くから来たでがす。」
「じゃあ村のはずれの水路でよければおいでよ。」
「おせわになりやす。急流より少しよどんでるくらいの流れがようがす。」
「最初に要望出してくれて助かったよ。んじゃあ、ちょっと工事やっとくから、よろしく。」
「ご配慮痛み入りやす。お差し支えなければあっしがいたしやす。
あっしら河童は、水神の子孫の末裔でがす。お礼と言っちゃあなんですが、傷薬ポーションの作り方をお教えしやす。」
「俺はレベルワンの回復魔法使えるんだけど、傷薬ポーションの作り方も教えてくれるなら助かる。あとで村のお婆さんたちに教えてあげて。俺がいない時とか大助かりだからね。」
「あっしら河童の傷薬ポーションは、回復魔法ですとレベルスリーでがす。斬り離された腕や足も運が良ければつながりやす。」
「そりゃあ大助かりだ。ホントたのんます。
ところでさ、いま水神様の関連っていった?
俺さあ、水魔法ちょっと使えるんだけど、ほぼ我流なんで、指導していただけます?」
「ようがす、お世話になっといて知らんぷりってえわけにはいかねえでがす。
ガタロウが知っていることは全部お伝えいたしやす。」
やった!そこへ天狗が来る。欧風プラスアフリカ世界で天狗とカッパが話してるっていうのも異様だな。異世界だからいいのか。
善人坊さんとガタロウさんは会うのは久しぶりだが初対面ではなく、それどころか遠縁の親せきなんだそうだ。
「へい。あっしら河童は川天狗って呼ばれることもありやす。」
「え?そうなの?世間狭いなあ。」
うちの村の酒出して呑む。ガタロウさんは酒を出す術ができるそうだが、なんせ長旅ですぐにはできないそうだ。期待しておこう。カッパのお酒。
俺は酒が弱くなっちゃってもうそんなには酒呑めないけどね。ははは。でも日本酒なら少し呑みたいなあ。
~翌日~
今日も河童に水魔法習う。
「殿様、まず、何ができるのかと、何をしたいのかを教えていただきやす。」
「すんません。とりあえず見ての通り、水を出せる。あと、泥と水混ぜて、水と一緒に動かせる。あと、水を抜くことができる。そんなとこかなあ、
そういえば、神獣の診断だと使用可能魔法は水魔法と回復魔法でレベルワン。何をしたいのか、は、今後何ができるかが分かんないことにはちょっとわかんないです。」
「さいですか。とてもレベルワンとは思えやせんが、神獣のやつが間違ったか、それからレベルが上がったかでやす。
泥と水混ぜて、水と一緒に動かせるんなら、たいがいの水に混ざるものを動かせるはずでやす。あと、はなっからそういったもんが出せるはずでやす。」
「え?そうなの?うーん。じやあ、酒!大吟醸!!!!
うわああ、出た。でたよ河童さん。。」
「殿様、次からは入れ物に向けて出したほうがようがす。」
見物していた婆さんが粗末な鉢を持ってきてくれる。ほぼ升酒状態である。異世界で清酒呑めるとはなあ。
「カッパ酒ゲット!よっしゃ!
フルーティーなワイン!
おおおお!
やっぱ出た。 でたよガタロウさん。
ん!醤油!
牛乳! 」
酒が出るより、しょうゆが出せるようになったのが助かる。今まで全部塩味香草味でしょうゆ味が無かったから。重湯、味噌汁、だしつゆ、液体なら出し放題になった。
その晩は、獣人たちが狩ってきた焼肉大会に、俺が魔法で出した焼き肉のたれとワイン、大吟醸、味噌汁、それと薄めのジャスミンティーと各種フルーツジュース出した。
村人はもちろん、獣人たちも河童も酒が好きだそうで大喜び。あんまり好評だから最初のワインと日本酒の他にもいろいろ考えつく限り出した。
焼き肉のたれのほうはそれほど好評ではなかった。
食習慣が違うからか、肉は何もつけないか軽く塩をふるのがいいようだ。
俺は重湯に肉入れてくったが周りにはこれも不評。久々に米の味で涙が出たよ。
俺は味噌汁、めんつゆも出した。
だしいり液体味噌を出して、菜っ葉の味噌汁にした。
麦の性質が違うのか、うどんはできない。すいとんも製粉もこの村では習慣が無いし俺は石が入るのが嫌。消去法で毎度の麦がゆをめんつゆに入れてみた。
どちらも珍味として面白がられるが、村人はそれほどは食べない。食には保守的な人たちだな。
異世界転生もので、元居た世界の食材を何とか集めて、主人公が手料理振舞うというのが定番らしかったが、この村はそういうことはないようだ。
大体は俺が持ってきた猫草の麦がゆと、あとは今までの麦に塩入れて麦がゆ。(自分ちの穀物減らしたくないからよほどのことが無いと村人たちは食べない)
ごくたまに鳥の餌から発芽した雑穀がゆ。
そのうち、俺も酔っぱらってしまい、片っ端から酒を噴射した(らしい。記憶ない。)村の広場は文字通りの酒池肉林になってしまった。(らしい。)




