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プロローグ
鳥の声がする。
森の匂いは、正直そんなに好きじゃないな。
どっちかというとキツイ香水のかおりが好き。
涼しい。さっきまでの暑さが嘘みたい
あたし(鈴)は中学2年生。部活動は美術部。
今は夏休み。
気になるところに行っています
家の近くの森の道。ずっとまっすぐ行ったら分かれ道があるから右に曲がると・・・
木の少しぼろぼろの家。ポストにはチラシや新聞紙がどっさり詰まってる
[日野]
海ちゃんも知らないみたい、この家
誰も知らなくて当然だと思う。この道、普段通らないもん
愛用の黄色い自転車をとめる
ちょっとくらい、いいよね?どうせ空き家でしょ
カーテンの隙間からは、荒れたリビング
割れた食器、食べかけの腐った肉やごはん
「ねえ、何してるの」
わっと、声をあげてしまった。背の高い青年が隣に立っていた。
怒っていないかな・・・全然怒ってない。
にやって、好奇な目をしていて何故かどきどきしてしまった。
「ちょっと・・・気になって。はは」




