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はじまりの地

 旅の最後を締めくくるのは泉福寺洞窟。最古の土器が出土した場所です。

 無人駅を降り、これまた住宅街のただ中に看板。


挿絵(By みてみん)


 少し歩くと広場がありました。


挿絵(By みてみん)


 見た感じただの林。場所を間違っているのではないかと不安になります。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 最古の土器は1万6千年前、青森県の大平山元遺跡、長崎県の福井洞窟と泉福寺洞窟で出土しています。粘土板を張り合わせた製法です。


 土器は重く壊れやすいため、移動生活には向いていません。当時はまだ移動生活が主だったこともあり、土器は普及しませんでした。

 1万5千年前には最後の氷期が終わり、気候が温暖化。植生が変化し、針葉樹林がブナ林へと置換。堅果類(ドングリ)がメジャーフードとして存在感を高めます。


 ドングリの利用が増えたのと時を同じくし、土器の使用が一般化します。

 このときの土器は輪積み法で作られており、最古の土器との関連は不明。今後の研究を待ちましょう。


 ちなみに、世界最古の土器は中国の湖南省から出土した1万8千年まえのもの。中継地となりうる北海道や朝鮮半島では、それぞれ1万5千年前と1万年前が最古なので、長崎・青森の土器は独自に発明されたと考えられます。


 洞窟は壁にくぼみがあるだけ。鍾乳洞みたいなのを想像していたこともあり、ちょっと拍子抜け。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 住めるのはせいぜ10人程度でしょうか。定住が本格的になるのはもっとあとなので、滞在期間は短かったのかもしれません。


 せっかくなので縄文人の気持ちになって浸りたかったのですが、いかんせん蚊が多すぎます。さっさと帰りましょう。


挿絵(By みてみん)


 猫に見送られ、旅は終わりです。

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