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所有の証

いまだに従者からの補給が欠かせない私は、自分の魔力だけで魔具に込めることはほとんどない。

家族でさえもオレンジに馴染みすぎて、私の魔力の色を忘れてるくらいだ。


私の色をあげるから、私の側にいてくださいっていうメッセージ。

子供っぽい所有欲を、見えるところに置きたいのだ。

自由にさせてあげたい、手放したくない、私のルシアへの思いは、いつも矛盾して葛藤している。



「家族から引き離して、本当に申し訳なく思っている それでも、私は側にいてくれて嬉しいと思うの」


「本当、エマはひどいご主人様だよね 従者の気持ちなんて、ちっとも分かってない 無茶ばっかりする」

「ごめんなさい」


年下少年を手玉にとるスキルなんて、持ち合わせておりません、、



「僕が従者を続けてるのは、家族のためじゃない 主人がエマだったから あなたのために、この身も心も捧げているんだよ?」

「さっきも言ったのに、全然伝わってない」



世の中の従者はみんな、こんなに職務熱心なんだろうか。

今分かる精一杯の気持ちを、ルシアに告げる。

「ルシアが最近冷たいのは、私のことを嫌いになったからだと思ってたけど、違うんだね?」


「エマのこと、嫌いになるわけないでしょ」

こういう笑い方、好きだなぁ。最近滅多に見せてくれなかった顔だ。


「悔しいから、僕の気持ちは教えてあげないし、学園内ではしっかりと従者としての姿勢を崩しませんよ」

もう従者の顔に戻ってる。


「...寂しい」

「...我慢してください」


「家では前みたいにエマって呼んで。口調も崩してくれる?」

「...たまにならね」

言質ゲット!

「可愛いルシア、ありがとう」

そう言って微笑んだら、ルシアの顔が真っ赤になって、ベットから飛び起きるように離れてしまった。


次からやり取りをハグに戻せないかなって提案したかったけど、当分無理っぽいな。




学園入学まであと一カ月。

悪役令嬢になる覚悟は、まだできていない。


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