表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

『元孤児院の同期』

 まぁ、こんにちは。若い人とお話できて嬉しいわ。

 ええ、ええ。カレンのことはよく覚えておりますとも。この歳になって彼女の話をする機会が来るなんて思わなかったわ。

 こう見えて私と彼女は友達だったのよ。よく一緒に孤児院の庭を駆け回って泥まみれになっていたわ。

 彼女は明るくて孤児にしては頭の回転も速くて、孤児院の子ども達のリーダーみたいな存在だった。

 突然、貴族の方に見初められて出ていくことになった時は驚いたけど、まぁ彼女ならあり得るかもって納得したわね。

 堂々と孤児院を旅立っていった日のことは今でもはっきりと覚えているの。ちょうど祝花祭の後で、まだ街には彼女の髪や目と同じ赤い花がたくさん飾られていたわ。まるで街中がカレンの門出をお祝いしているみたいだったの。


 孤児院を出た後? そうねぇ……もう時効だろうし少しくらい話して良いかしら。

 これ、他の人には内緒なのだけれど彼女とはこっそり手紙でやり取りしていたの。と言っても、頭の良かった彼女と違って私はろくに読み書きができなかったから、絵葉書ってやつを送り合っていたんですけどね。

 わたしは基本的に自分で絵を描いて送っていたけど、カレンは色んな土地の絵葉書を送ってくれたわ。


 それでわかったの。あの子、ちゃんと夢を叶えたんだって。


 夢が何なのかですって? ふふっ、申し訳ないけれどそれは教えられないわ。プライベートに関わることですもの。

 気になるなら調べてみて頂戴。あの子の正体を聞いたら、きっとびっくりするわよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ