友達って何だろうな
~飯終了~
「はぁ~……食べたわね」
「そうだね」
「御馳走様でした」
「お粗末様」
そういい夢花は御椀を集めて台所へ向かった。
「そう言えば紫。」
「……ん?どうしたの銀?」
「妖怪退治に行くっていってたけど……容姿とかそれなりの情報はあるんでしょ?」
「容姿と行った悪事しか分からないわ。」
「じゃあ少し容姿を教えて」
「いいわよ。まず髪型はロングで金髪。そして胸は大きい。身長は高い……これぐらいね」
「籃、今すぐ目の前の胡散臭い妖怪を退治しよう。」
「わかった」
「ちょちょちょちょちょ!私じゃないわよ!」
「……知ってるよ」
「何その間!それはそれで籃は手を構えるのやめて!」
「……すいません。」
「貴女も何よ!? その間は!?」
そうやって私たちが騒いでいるとお皿を整理し終えた夢花が居間に戻ってきた。
「さぁ、そろそろ茶番は止めて妖怪探しに行こうかしら」
夢花が座りながら言った
「そういいながら思いっきり目の前で寛がないでよ…」
「はぁ…しょうがないわね~」
「夢花も紫もそう言うの要らないから。早く行こう」
『すいません』
夢花と紫が声を合わせて謝る
それを聞いた私と籃が少し笑ったのはどうでもいい話。
「そんじゃあまあ、妖怪退治いきますか」
~外出中・in森~
「多分ここら辺に出るはずよ」
「え!? 何そのここにいれば友達は私を見つけてくれると言ってるような理由!?」
「……銀、それそのまんまよ」
「……うん、言ったあとに気付いた」
こうやって私たちが遊んでいるにも関わらず
意外と夢花は一生懸命妖怪を探していた。
すると…
その瞬間暗闇が夢花の近くに現れた。
「夢花危ない!?」
中から太い剣のような物が降り下ろされる。
その時、私は考える前に飛び出していたのだった…
助ける…その一心で…
ズジャァ
何かが切り裂かれた音がする。
私の体に痛みが走った。
そしてその音に気付いたのか夢花と紫はこちらを振り返る
「!? どうしたの銀!? 誰にやられたの!」
紫がすごい形相で問いかけてくる
私はまだ立てそうなので立ちつつ紫に現状を伝えた。
「……闇を操る何者かが夢花を狙っていた。」
「!? わ…私!? 全然気づかなかったわ…」
「しょうがないね…真後ろに来てたから。」
「ていうことは油断する隙を与えるとヤバいと…」
「ていうか、籃!銀の治療をお願い!お腹が抉れちゃってるわ!」
「はい!今すぐに!」
そういい籃が私の方に寄ってきた。
「さぁ銀様!治療をしますので横になってください。」
「わかった」
そういい私は寝転んだ。
すると籃が懐から治療薬を出す。
その間に紫は上空、夢花は周辺をと妖怪を探していた。
その時また妖怪に動きが出た。
そう今すぐに殺せそうな無防備な籃を狙うために……
「…!?おい!籃!後ろ!」
「え?後」
グサッ
妖怪の大剣が籃の背中から腹に貫通した。
「……カハッ…うっ…」バタッ
「籃!」
そう叫びながら近づこうとする紫。
だがここで妖怪が闇を晴らし口を開いた。
「これ以上近づくな。」
「!?」
「こいつを助けたくば私の質問に答えろ」
「そう……それは残念ね……」
紫が訳のわからない発言をする。
すると紫の隙間が私と籃の下に開いた。
忘れてた…そう言えば隙間妖怪だったね。
「……貴様一つ問う……紫か」
「ご名答。その通り私は妖怪の賢者八雲紫です」
「……フフフ……そうか貴様が紫か……」
「……あら。そういう貴女は何者なの?」
「私は…宵闇の妖怪……ルーミアだ」
「るーみあ?難しい名前ね。」
横文字!?
外国の妖怪なのか!?
だけど日本語を話しているし…
よくわからない妖怪だな……
「それでるーみあ……貴女はどうして人を喰らうの?」
「私の友達にするためだ。」
「……え?」
「そうだろう。貴様にはわからんだろう紫……人を食べることにより私の一部となる……これで一心同体じゃないか」
「……はぁ?あなた正気?」
「お前こそ正気か?私の何が間違っていると言うのだ」
「……だから」
「やめよう紫…話し合っても無駄だ。ここはもう退治するしかないよ」
「……そうね」
「ふはははははは…貴様らに私が退治出来るのか?」
そういいなからルーミアは此方を挑発してくる。
「……あなた何か勘違いしてるでしょ」
「なにがだ」
「何時から敵が私達二人だけだと錯覚していたの?」
「……!?なっ!」
霊符『旧:夢想封印』
光が夢花の持つお札から放出される。
そうすると周りに封印の陣が現れた。
「くっ!こんなもの」
「させないわ。」
そういうと紫はスキマをルーミアの横に構えた。
「抵抗したりしたらぶっ放つからね」
「………」
封印の陣が拡がり最大までいくとルーミアの妖力がお札に吸い込まれていった。
「ガァ…グァ…」
ルーミアは妖力を吸いとられていく。
そしてお札の限界まで吸いとった所で夢花は驚きの行動に出た
そうゆっくりと封印の陣の真ん中にいるルーミアの元へ歩み寄っていったのだ。
「!? 夢花!何する気なの!?」
「え?封印でしょ?」
そういいながら喋ることも出来なくなったルーミアの元へたどり着いた夢花はルーミアの髪にへと手を伸ばした。
そしてお札を髪にくくりつけた。
その瞬間周りに凄い眩しい光が放たれ私達全員目をつぶってしまった。
目を開けたそこには…
「……どういう……こと?」
そこにはさっきまで大きかったルーミアがとても幼くなっていたのである。
「……ん…」
ルーミアが目を開ける
「………何これ」
「よし、成功したわね」
何やら夢花が満足げな様子で胸を張る。
「……ちょっとどういうことだ?」
ルーミアが問う
「これは心の汚いやつや下心のあるやつにはさわれないお札でね。妖力も低級くらいしか使えないくらい封じれるとても強力なお札なのよ。」
「……どうして殺さなかった」
「めんどくさいからよ」
『はぁ?』
籃以外の一同が声を合わせて耳を疑った。
「だからね、一々殺すとかなったら体力使うでしょ?私面倒事苦手なのよ」
「……そんな理由で私をこの姿に?」
「うん。まぁそういうことね」
「……と言うことは私は人間を喰らい友達を増やすことが出来なくなるのか…」
「あぁ…その事だけどね」
ここで久しぶりに紫が口を開く
「貴女が前から行ってきた方法とは異なるけど……今のあなたでも友達を作る方法はたくさんあるわよ?」
「……え?」
「まぁ後は自分で見つけなさい。そこの木の影から覗いてる妖怪達が教えてくれるでしょう」
『!?』
そういいながらなぜか私達(3人)は隙間に落とされたのだった。




