ふしぎな弾
今回少しグロです^^;
笑っている祓い屋を睨みながら私は玉藻前の封印を解いた。
「…!?…あれ?動ける?」
「逃げろ」
「…え?お前が私を?」
「今はどうでもいい。私がこいつを潰しておくから、その間に何処かへいけ。」
「…え…でも」
「いけって言ってるだろ!」
「…う、わかった」
そういいながら小走りで玉藻前は部屋から出て裏にある山へと逃げていった。
「…追え。」
祓い屋が命令をだす。
だがそんなことはさせない。
「いかせるかよ…」
私は初めて妖力を使った技を使用した。
その技とは自分の妖力の半分を消費し分身をする技だ。
私の妖力ならば分身しても向こうを倒すくらいは出来るだろう。
「んな!?どうしてお前が二人!?」
「…考える前に行動したらどうかな?」
「!?」
そう言い放った瞬間、分身の私が指示された輩へと飛び込んでいった。
すると色とりどりの光をした弾が大群の中を飛び交った。
「…?」
「おい狐…あれは何だ…」
「…知らない。私も初めてみたよ。」
何だろう。
この感じ、この弾を見ていると心が落ち着く。
と言うより飛んでいる道が綺麗に揃っており見ていて飽きない。
言葉では表現出来ないとはまさにこの事だった。
「…まぁそのような見せかけの弾では俺を倒すことなんて出来ないがな。」
「…本当に見せかけに見えるか?そう見えるのなら君は部下をもう一度良く見るといい。」
そう私が言うと祓い屋は部下のいた場所をよーく目を凝らして見ていた。
すると砂埃がおさまり中が見えてきた。
そこにあった光景は目を疑うようなものだった。
「…なんだ…これは…」
そう。
弾を受けた部下たちは散り散りになり人型ではなくなってしまったのだ。
「見ての通りだよ。これで見せかけ?馬鹿馬鹿しい…本当に君は頭がおかしいよ。一人人が死んだだけ?問題ない?今目の前に広がっている光景を見ても何も出来ないくせに…大きい口を叩くだけ叩いて…君の指示に従って動いた部下の方がよっぽど強いよ。それになに?戦ったらわかるとでも言いたいのかい?なら戦うか?君もこの散り散りになった部下みたいになりたいか?」
「…」
「どうしたの?何も言えないの?命を無駄にした罪の重さをよく知らずにここまで上位に上がってこれたね。私が部下だったら君のことを軽蔑してたよ。」
「…」
「いつまでも黙ってたら話が進まないじゃないか…」
「…クッ」
そう言ったとき祓い屋の顔が急に変わった。
そして次の瞬間祓い屋の何処かからグリッっという鈍い音が聞こえた。
「……」
祓い屋は何も言わず立っている。
動きもせずに立っている。
「……」
だがついに祓い屋に限界が来た。
バタッ
倒れた。
力もなく何も抵抗せずに。
「…まさか死んだ?」
私はこの時点では怯えて倒れたのかと思っていた。
だが、祓い屋の顔を見たときわかった。
死んでいると…
死因は出欠多量
恐らくあのときの鈍い音は舌を噛みきる音だったのだろう。
「…どうしてこうも命を無駄にするんだ…皆…」
自分の命を守るため?
そうではない他人の命をまもるため?
それでもないこいつは自分の名誉を守るために死んだのだ。
何て言うグズな人間だ。
本当に命の無駄だ。
生き続けたくても生き続けられない生き物だっていると言うのにどうしてこうも簡単に死ねるんだ…
セミ何て一週間悔いの無いようなき続ける…
小魚は自分がいつ食べられてしまうかハラハラしながらも命を無駄にせず生き続ける。
それなのに人間は自分の都合で命を捨てる。
この世にたった一つしかない大切な命を…
本当に…くだらない…
「…」
すると、後ろから人影が近付いてくる。
「…!誰だ!」
「あぁ!落ち着け!私だ玉藻前だ。」
「…あぁ。玉藻前さんか…」
「それにしても…どうしたんだ。そんな顔して…」
「いや。大丈夫だよ…何でもない。」
「…そうか」




