遂に動きが…
それから一週間ほど私は玉藻前と話をした。
まぁ一方的な話だけど…
そしてある日私が玉藻前の屋敷へ行ってる道中…
事件が起きた。
ある話を聞いてしまったのだ…
それはある貴族の会話。
「おい…お前さ。玉藻前様に会ったか?」
「あぁ、でもあんまり近づかない方がいいぜ…?」
「は?どうしてだよ!…は!…まさかお前玉藻前様を独り占めしようとしてんだろ!」
「違うよ!お前のためを思っていってるんだよ!」
「は?お前のためって?俺があの方の近くにいたらおかしくなるから?それとも俺が近付きすぎだって怒られるから?」
「そんな柔な理由じゃないよ…実はな…大きな声では言えないが…」
「なんだよ…早くいえよ。」
「玉藻前様の部屋に入ろうとした人が見てしまったんだよ…。屏風の裏に写った…妖狐の姿を…」
「!?」
!?
何だって!?
玉藻前は妖孤だったのか!?
いやまだ決まった訳じゃない!
違うやつかもしれない。
きっとそうだ…そうにちがいない。
「驚くのも無理はないさ…」
「ちょっと待てよ!まだ決まった訳じゃねぇだろ!それは玉藻前様じゃないかも知れねぇじゃねぇか!」
「あぁ…それは俺も思った。だからこそ今日あれが行われるんだ…」
「…は?あれってなんだよ…」
「祓い屋を呼び…妖孤か調べるんだ…」
「おぉ!それなら確実にわかるな!」
「そしてそれが行われるのは明日の夜だ…」
「よし、見学しにいこうかなぁ」
…ヤバいな。
明日か…日時が早い早すぎる
それに…よく考えてみると…
あいつ本当に妖孤かも知れないな…
これはどうした方がいい…
うーん…
私が正直に喋って妖孤か聞くか?
いや、それで違ったら代償がヤバい。
なら、結果を見て…行動に移すか?
もしかすると力の強い妖孤で祓い屋を追っ払うかも知れないし…
よし…それにしよう!
それじゃ今日も行ってみようかな
そういい私は屋敷に足を運ぶのであった。
~紫side~
「はぁ~今日も暇ね…銀は最近あの女のところにばっかり行くし…」
そういい紫は今現在人里を歩いている。
「行くところもないしねぇ…ん?あ…今日もあの神社へ行ってみようかしら…行くところもないし…行くところもないし…」
紫はそういいながら例の神社へ足を進めた。
紫はなんだかんだ言ってこの神社の巫女と話をするのが気に入っていた。
だから実を言うとこの一週間ずっと通っていたのだ。
そういっている内に神社前まで到着
「さぁ、今日もいじめてやりましょうか…」
不気味な笑みを浮かべながら紫は階段を上っていった。
「やっぱりいつ来ても長いわねぇ…だからといって飛んでいくと正体が住民にばれてしまうからねぇ…本当に人里ってめんどうだわ…」
そう愚痴っているといつも見ている神社の立て掛けが目に入る。
【博麗神社】
「ふ~…いつ見ても変な名前ねぇ~(笑)」
紫がわざとらしく笑う。
そうこれが紫なりの巫女への接し方なのである。
「また来たの妖怪…いつも煩いわね…」
「大きなお世話よ。博麗の巫女。」
「だから、いつも言ってるけど私の名前は博麗 夢花だっつってるでしょ!」
「はいはい。夢花夢花(笑)覚えたわよ」
「はぁ…もういいわ…本当に貴女と話してると腹が立って死にそうになるわ…」
「それはこっちの台詞よ。」
「はいはい。それで今日は何のよう?何かあるの?」
「何もないわ。」
「ですよねー…貴女がここに来たとき絶対話題なんてないものねー」
「夢花こそ私のこと名前で呼ばないじゃない!」
「貴女の名前ねぇ…私と一文字違いだったわね…たしか…ゆかり…」
「覚えてるんならそう呼びなさいよ。」
「わかったわよ紫」
こういう感じのやり取りを毎回行っている。
特に意味もなく紫と夢花は毎回…
それに夢花は紫を嫌っていない。
だからこそのやり取りなのだ。
普通嫌いだったらはなさいからね。
「はぁ…それにしても紫…」
「何よ」
「最近人里で人を襲う妖怪が出てるって言う噂があるんだけど貴女じゃないでしょうね…」
「私はよっぽどじゃない限り人は食べないわ」
「そう…そうよね。紫何だか弱そうだし…」
ピキッ
「よ…弱くないわよ?」
「あらそう?でも、まあ私よりは確実に弱いわね」
「はいはい。強い強い。」
「…」
「そうすぐに拗ねない。自分が撒いた種じゃないの…」
「それもそうね」
「立ち直りはやいわね…まぁそれにしてもその妖怪気になるわね…」
「紫も急に真剣にならないでよ…怖いわ。」
「いいから。妖怪の情報知ってるなら教えて頂戴」
「はいはい。えーっと確かね金髪だったらしいわよ…」
「フムフム…」
「それで背も高くて…」
「なるほどなるほど…」
「胸もでかい…」
「なるほど…」
「それだけだわ…私の知ってる情報わ」
「なるほどね…纏めるとこうなるわけね…」
容姿
・金髪
・身長高め
・爆乳
※以上の三点
「まるっきり私じゃない…」
「だから疑ったのよ…」
これはきついわね。
私に似てるとなったら迂闊に動けないわ…
「まあ、その妖怪もうじきに退治されるわ」
「どうしてよ」
「三日後の夜。私が退治しにいくのよ…」
「…!?」
それを聞いた紫が即座に口を開く。
「私も同行させて…いいわね?」
「うーん…まぁ、いいわ。」
こうして紫は三日後妖怪の退治へ行くことが決まったのであった。




