おわりに……
……いかがだったでしょうか?
本作を読んで、いかにマルチ商法が恐ろしいものなのか伝わったでしょうか?
マルチ商法にのめり込んだ加害者と、その被害者。
(ある意味、マルチ商法にハマッた人達も被害者というのかもしれませんが……)
被害者は騙されただけではなく、私のように余波が押し寄せる事があります。
テツロウとミキヒサは、私に暗い影を落とし、人間不信にまで陥らせました。
それによって、私は大切なものを失くしました。
それは、人を信じる心です。
『人を信じられなくなったら、人間終わりだ』
という言葉があります。
徐々にはですが、私の心は修復に向かっています。
本作を書いている今現在は、人を信じてみようとも思えるようになりました。
……しかし、どんな時でも場面でも、まだ人を疑ってしまう自分がいるのです。
キレイゴトは言いたくありません。
私は、テツロウとミキヒサを絶対に許しません。
彼らがマルチ商法から抜け出し、更生するようには願っていません。
ただ、死ねばいいと思っています。
それだけ私は、彼らを、そしてマルチ商法を憎悪しています。
もし、これを読んでいるあなたがマルチ商法をやっていたら……
どれだけの人間に迷惑をかけていると思いますか?
どれだけの人間から憎まれていると思いますか?
どれだけの人間が涙を流したと思いますか?
直ちに辞めてください。
もし、これからマルチ商法をやろうと思っているあなたは……
絶対にやらないでください。
多くのものを失います。
人間でいたいのならば、絶対に軽い気持ちで手を出さないでください。
よく聞く話で、家族や友達がマルチ商法にハマり、自分らの力では手の施しようがない、というもの。
彼らは洗脳されているから、誰が何と言おうとも、正常な判断が出来ません。
もし、家族や友達がそのような状態ならば、本作を読ませてください。
──本作を読んでいるマルチ商法にハマッたあなたへ。
「切腹をしろ!!」
私は言います。
もうこれは抑えきれない正直な気持ちです。
死にあたる罪を、あなたは犯しているのだから。
死ぬのが嫌ならば、せめてマルチ商法から手を引きなさい。
そして一から十まで罪を償い、今まで騙してきた人々に奉仕しなさい。
私は、マルチ商法を撲滅したい。
この人間の世界で騙し合いが続いてゆくなんて、そんなのは耐えられません。
不景気な時こそ、マルチ商法が流行るといいます。
そんな時でも、甘いささやきに耳を傾けないで……。
私達は人間です。
人間が人間らしくありたいのならば、絶対にマルチ商法を撲滅すべきです。
最後に……
本作を読んでマルチ商法撲滅精神を宿したあなたは、この作品を広めて下さい。
それによって、マルチ商法の魔の手から若者が一人でも救われるのならば、私は本望です。




