14.王都ハルワタートと謁見
ロマリアを早朝に出立し、王都ハルワタートまでは半日の行程を経て、僕らは王都へ着いた。ハルワタートは水の都と言う別名があるらしく、道理でそこかしこに水路があるわけだ。
馬に揺られながら観光気分で王都を眺めながら、バトラさんが操車する馬車について行く、、、
「おぉ~、、、」
城だ、、、中世ヨーロッパ風の荘厳な城が僕の眼前にある、、、。
バトラさんが門番騎士に到着を伝えると、伝令係が城内に駆けていった。僕たちは馬車と馬を厩舎へ連れていく。
厩舎に馬を止めた所で騎士が僕たちの所へやってくる。
「ヴァリュクール名誉子爵。ようこそおいで下さいました。陛下がお待ちですのでどうぞこちらへ。」
「うむ。陛下もご健勝のようでなにより。それではご尊顔を拝させていただこう。」
カエサルさんを先頭に僕らは歩き始めた、、、バトラさんはここでお別れのようだ、、、(;・∀・)
とてつもなくでっかい扉を前にして、僕らがいったん立ち止まると、、、
「カエサル名誉子爵が参りました!!」
騎士がおっきい声で口上し、扉が開いた、、、すっげぇ、、、まさに謁見の間だよ、、、汗
最奥に所謂玉座が鎮座し、白鬚を蓄えたお爺ちゃんが座っている。
「カエサル、よく来てくれた。こちらに。」
お爺ちゃんがそういうと、僕たちを引き連れてカエサルさんが玉座の前まで進む。
「沙汰をしております、陛下。」
玉座の前まで来ると主従の礼を取る。ユリアさん、サラさん、ユリさん、リサさんが続けて片膝をついて行くため、僕もあわてて同じ姿勢を取る。
「本日は、お時間賜りまして誠にありがとうございます。こちらに控えますユリに王国騎士団の槍を下賜したことの報告と、ユリをこちらに控えますユートの臣下とする旨の報告に伺いました。」
えぇ!?聞いてないよ!?Σ(・□・;)
「ふむ、ユートと申すか。爵位が近いと考えておるのか?」
「はい、ユート殿によりこちらのサラとアヤカは野盗から救われました。また、神託の聖女を連れ立っておりますれば、彼の行動には神のご意志が働いているものかと。」
「なにっ?では、そちらのエルフは、、、」
「はい、都市ヴァリュクールがアクア教会の神託の聖女、リサにございます。神託を受けましてユート様のお供をさせていただいております。」
「ふ~む、、、なるほど、、、では、今回の来訪はユートの爵位請願も兼ねているということかの?」
いやいやいや、ちょっと待って待って!!話に追いつけてないよ!!Σ(・□・;)
「可能であればお願いしたいと考えており「ちょ、ちょっと待ってください!」
不躾なのはわかっていたけれど、話がぶっ飛びすぎて耐えれなかった、、、汗
「私めは、偶然カエサル殿のご息女をお助けできたまでで、まだ何も成し遂げておりません。また、神託を受けたとのことで聖女と行動を共にしていますが、自身の運命もわきまえておりません。爵位の拝命ともなれば、武功などそれに類する成果が必要ではないでしょうか。」
でっきるだけ丁寧な言葉使いになるよう注意して、やんわりと断りの弁を立てる。
「あら、でもダンジョンで大量発生した魔獣たちを一人で屠ったじゃない。もしかしたら、あれがスタンピードの原因なのかもしれないから、ユート様はスタンピードを未然に防いだと言うことになるわ。それは立派な武勲となりましょう?」
リサさん、余計なこと言わないで~!!(;゜Д゜)
「ふむ、それが誠であれば爵位を与えるには十分ではあるな、、、」
いやいやいや、、、(;´Д`)
「ですが、私はどこの馬の骨ともしれぬ一介の旅人でございます。出身は名も無い貧村でありますので、爵位を拝命するにはいささか家名が落ちるかと、、、」
「家名については今後のことにはありますが、ゆくゆくはサラとの婚姻を結ばせようと考えております。名誉が付きますが貴族と姻戚関係を持てば家名についても問題ないかと。」
え、ええぇっ!?Σ(・□・;)
「さ、サラさん!?」
僕はサラさんの方に向くとサラさんは顔真っ赤にして俯いていた、、、(;・∀・)
ま、まんざらでも、、、無いの、、、?汗
「申し訳ございません陛下、、、少し色々と考える時間をいただきたく、、、」
もう何が何だかわからない僕は、王様にそう告げる。
「ふむ、、、とりあえず状況はあい分かった。ユリは王国騎士団としての務めを立派に勤め上げるとともに、ユート殿を臣下として支えよ。カエサルには、ユリを王国騎士団に入れたことに対して礼を言う。そしてユート。貴殿には時間を与えるのでゆっくり考えるが良い。」
「「「仰せのままに」」」
こうして、僕の初めての王様との謁見は幕を閉じた、、、(;・∀・)




