男相手は初めて
Side サティア
「……ま、……ゃま…
…いじょ……かり…て……」
…う…朝?
誰だかわからないけど、もう少し静かにして
「…れ、……つけ……」
もうっ、久しぶりの柔らかいベッドなんだからもう少し………ぅん?
柔らかいベッド?
確かお母さんに連れられて森に居たはずだからベッドなんてないわよね?
このベッドはるーくんの匂いでいっぱいだし……ここるーくんの家?
なんで………あっ、思い出した!
わたしは慌てて起き上がり周りを確かめると
隣には傷だらけのリセちゃんとる…あの人、それにあの人にすがり付くようにしているサーシャさんとそれを止めている賢者さまがいた
「ぼっちゃま、ぼっちゃま!」
「え~い、いい加減落ち着かぬか!
とりあえずこやつは妾が診るから、お主は遅延術を引き継いで維持するのじゃ!」
「は、はい」
サーシャさんはあの人から離れてリセちゃんに手をかざし、何かの魔術を使う
「る…その人がどうかしたんですか?」
「む、どうやら起きたようじゃな星精姫よ」
「…ぁの、その名前は恥ずかしいのでやめてもらいたいのですが……それで」
星の妖精なんて恥ずかしいよ…
「そうじゃったな、こやつが先ほど倒れたから診ておるのじゃ
まぁ、極度の魔力疲労と体力疲労
それと、全身へのダメージの蓄積が気絶の原因じゃな」
「だ、大丈夫なんですか?」
「小事というわけではないが、大事でもないから心配せずともよい」
「し、心配なんて…」
「ほっほっほっ、幼いのぅ
さて、次は傷の具合じゃな……む、こりゃ放さぬか」
賢者さまはそう言って服を脱がしていくけど、あの人はリセちゃんの手を握っているので脱がすことができない
……なんでリセちゃんの手を握っているの?
「どうあっても放さぬか
むぅ、仕方ないのぅ…まぁ、服もぼろぼろじゃし良いか」ビリッ
あの人の手をリセちゃんから離そうと頑張っていたけど、放さないので諦めて服を破り
「ほぅ、やはり全身傷だらけじゃな
しかし酷いのぅ
早いとこ傷を塞がねば失血で危ないが……むぅ…」
あの人の身体をもち上げたり、半ばひっくり返したりして全身の傷の具合を確認すると難しい顔をして唸りだした
「どうしたのですか?」
「…すぐにでも傷を塞がねばならぬのじゃが、こやつは今、魔力体力ともに枯渇気味でのぅ…」
そういえば、さっきそんな理由で治療を断られたっけ…
「…なんとかできないのですか?」
「こやつが起きておれば薬で回復出来るのじゃが……仕方ないのぅ」
賢者さまはそう言うと
「男相手は初めてじゃからありがたく受け取るがよい……ん」
あの人の唇に自分の唇をか…さ……ね…
「あぁぁぁぁ────っ!」




