靴と下着
靴選びはキエスとクリーチャーに任せしばらく待つ
専門店ならともかく委託で置いてある程度だからあまり期待はしてないからな
まぁ、クリーチャーがいったからコーディネートは大丈夫だろ
見た目や人格はともかく腕やセンスはあるし
ちなみに只今ぼっちタイムです
キエスとクリーチャーは靴を探しに行き、サティアはアンナにファッションについて聞いているからだ
サティアにとって庶民のファッションは興味深いらしく熱心に聞いているから邪魔できない感じなんだよな…
時々耳がピコピコ動くから触ってみたいけど、触ったらまたしばかれるんだろうな…
サティアの耳の誘惑に耐えていると
「は~い、お・ま・た・せ~ん」
思わず斬りかかりたくなる声と共にクリーチャー達が戻って来た
クリーチャー達が持ってきたのは白いミュールと白いファーとボンボンの付いたベージュのムートンブーツ
ミュールは子供用だからかヒールが低いな
「これでどうかしらん?」
「ブーツの方はそれでいいが……
サティア様、履いてみてください」
「ええ、わかったわ…ちょっと待って…んっ…」
サティアに履かせてみて確認する
さすがに靴くらいは自分で履けるみたいだな
ちょっともたついてるけど、五歳なら普通だろう
うん、いい感じだな
「よし、それじゃあこれを貰おう
サティア様はこのままで帰るから着ていた服は袋に入れといてくれ」
サティアの生足をしばらく見ていたいので着替えさせない
サティアもまんざらでもない感じだから大丈夫だろう
あとは精算して……なんか忘れてるような気がするけど何だったかな?
「あらん、下着も買うんじゃなかったのかしらん?」
ああ、それだ
獣人の娘の下着も買わないといけないんだったな
「下着ならこっちよん」
クリーチャーが先導しようとするが
「まて、こっちだな
わかったから、お前は来るな」
うちの娘の下着を売る側の人間………人間だよな?
……うん、売る側の存在とはいえ、男に知られたくはない
クリーチャーを足止めし、女性陣だけ連れて下着コーナーに移動
サティアは俺がなぜクリーチャーを足止めしたかわかってない様子だが、大人二人の微笑ましいものを見る目が鬱陶しいな…
下着コーナーにやって来たわけだが……来たのを若干後悔
……と言うか、靴と同じように店員任せにした方が良かったんじゃね?
だってほら、子供とはいえランジェリー売り場で下着を漁る男ってどうなの?
あれだな、ランジェリーコーナーって目のやり場に困るな
幸い今は俺たち以外に人がいないからいいけど
さて、実際に下着を選ぶ訳だが……え~と、幼児用はこっちか
あの獣人の娘は尻尾があるからローライズや布面積の小さいのだけど……幼児がはそういうのは少ないのかパッと見、見当たらんな
なんか尻全体を覆うような感じのが多い
この辺りは比較的面積の小さいのが多いけどサイズはサティアくらいだな
う~ん、あっ、この水色のってサティアに似合いそう
布地は少なくサイドは紐で鋭角な幼児用とは思えんけど、瞳の色と同じ感じで……って違う!
今さがすのはサティアに似合う下着じゃない
この辺りのが良さそうだな
基本の白は押さえて、あとはピンクと……この薄水色のにするかな
サティアのと同じ感じのだし
……白いのは色とは裏腹にかなり挑発的なデザインだけど
全体は白だけど黒の縁取り、サイドは紐でローライズと幼児用とは思えんデザインだけど……自分で選んどいてなんだけど
ちなみにピンクもローライズで水色のは布面積の小さいやつだ
あとはそれぞれに合わせたスリップでOKだな
「それじゃあこれで精算を頼む」
選んだ下着をアンナに渡しランジェリーコーナーから出ようとするが
「……どうかなさいましたか、サティア様?」
なんかサティアが何か言いたげな目でこっちを見てくる
「う~、なんて言ったらいいのかわからないけど……なんか嫌なの」
嫌?
サティアが嫌がるようなことをした覚えはないんだが…
「嫌って何がですか?」
「…うぅ……その…る……あなたが……ぃの服……下着…選んでいるのが…」
サティアの声が小さくて途中聞こえなかった部分もあるけど、要するに俺が下着を選んでいるのが嫌だった、と
そんな嫌か?
……幼なじみ(♂)が女性用下着を選ぶ姿
うん、確かに嫌だな
「……!
な、なんでもない、忘れて!///」
何故か真っ赤になって足早に去って行くサティア
うっかり口を滑らせたみたいな表情してたけど、別に赤くなるようなこと言ってないよな?
なんで赤くなってんだ?
サティアは肌が白いから赤くなった時は、ものすごく赤くなるから見間違えってことはないし…
……まぁ、いいか
あの様子だと聞いても答えてくれそうにないし
…それより、ランジェリーコーナーに男一人で居たくないのでサティアを追いかけるか
幸い、サティアはヒールが高くなってる靴は初めてだからすぐに追い付け……
「キャッ」
……っち
履き馴れない靴で早足だった所為かサティアがバランスを崩して転けかけてる
間に合え!
「我に宿れ紫電の力
ライトニング・ドライブ
我に宿りし紫電よ
我に雷の如き速さを
瞬雷ーライトニング・アクセルー!」バチッ
雷の身体強化を使い、さらに瞬間強化の瞬雷ーライトニング・アクセルーで雷速加速──今の俺の最高速でサティアの元に駆け寄る
……こうしてサティアのところに駆けつけるの二回目だな…
まぁ一回目はサティアも俺だとは気付いてないだろうけど
雷速、約150km/sの速さなので加速したのは一瞬、サティアが転ける前になんとか追い付いた
短距離一直線だから雷の身体強化だけですんで良かった
もし距離があったり間に障害物があったりすると目が追い付かんから水の身体強化を併用しないとダメだったから詠唱が間に合わんかったな…
ちなみに最高速とは言っても制御できる範囲の最高速で、制御が甘くてもいいならもっと速く動けるし詠唱破棄でもっと余裕を持って術を発動させることもできた……今回はその制御が甘いとサティアを通り過ぎたり、轢きかねんから使わなかったけど
素早く身体強化を解き(解かないとサティアが感電するので)サティアの身体を支える……余裕がなかったので抱き締める形になっちまったが
「大丈夫ですか、サティア様?」
「え……るーくん?
………この感じ……もしかして………ううん、やっぱり……」
「どうかなさいましたか?」
懐かしい呼び方をされたが、反応が芳しくない……もしかして足をひねったか?
……あ゛、今気付いたんだが……手がサティアの胸をがっちりホールドしてやがる
……無理にでも詠唱破棄して余裕を持って助けるべきだったか?
年齢相応につるぺったんだから気付かんかったが……これの所為か?
う~ん、いくらこっちでロリ属性が付加されたとはいえまったく膨らんでない胸は触ってもな~
自分の胸触ってるのと感触が変わらんし……むしろきたえてある分俺の方がふくよかな感じな気も……む!?
この感触…
キャミソールという薄い布一枚のみで隔てられた先にはピンクのぽっちがあるような…さっき見たときもこの辺りだったような気がするし…
……ってソムリエやってる場合じゃない!
早くサティアを起こさないと
「サティア様、サティア様大丈夫ですか?」
軽く揺すりながらサティアに声をかける
「…るーくん?
…………!!
あ、大丈夫よ、ありがとう」
最初はボーッとしてたが気を取り直したようだ
…おや、怒ってない……胸をさわったことは怒ってないのか?
現在進行形で触ってるしソムリエやってるときに指先に軽く力入れてたのに…
……気付いてないってことはないと思うが………もしかして気にしてない?
幼女だからまだ気にしないのか?
耳は触ったら怒ってたけど
「あ~、サティア様
自分で立てますか?」
とりあえずいつまでも抱き締め続ける訳にもいかないからサティアに自分で立つよう促す
「………え……あっ////////」パッ
するとサティアは今日最大に真っ赤になって離れる
なんでそんなに真っ赤になるかな?
抱き締めるのは初めてでもなかろうに……サティアが俺を嫌うようになってから……サティアが知っているのは初めてか?
……でも今日来る時はサティアからだけど抱き締めてたし…
「ね、ねえ……る……あなたもし「ねえ、何してるの~ん?」……ううん、なんでもないわ」
サティアが何か言いかけてたがクリーチャーが来たので途中でやめる
…何を言いたかったんだ?
……まぁ後で聞くか
「いや、なんでもない、すぐ行く
さあ、行きましょうサティア様」
「ええ」
サティアを連れレジに行き精算をする
全部で小金貨8枚と銀板1枚(85000円)……意外と安くすんだな
質がいいものを選んでたからもっとすると思ってたけど…
「ありがとうございました
イスカンダル様にお買い上げいただいた4つの下着って実は本来は大人用のものだったのですが
縫製のときにサイズを間違ってしまったのですよ」
不思議に思っているとアンナが話し掛けてきた
「縫製や布地自体はしっかりしてる……むしろこの店で最上級のものなので店に出しはしたのですが、やはり大人用のデザインをお子様に買い与えることはありませんので残り続けたのですよ」
なるほど、子供用とは思えんデザインや思ったより安い理由はそれか
………ん?
「4つ?
買った下着は3つだったはずだが…」
「え、4つありましたよ
小さいサイズのものが3つとそれより少し大きい……水色のものが一つ」
水色の?
……もしかしてサティアに似合いそうだと思ってたあれか?
うっかり持ったままにして、アンナに渡したのか……
え~と、どうしよ
もう金は払ったからなぁ…貴族的に返品するのもアレだし
……獣人の娘が大きくなったらあげればいいか…
主人公は高速詠唱という技術を使っていたので詠唱が間に合いました




