屈辱の会議室
気分は下がったが、アルバレスに急かされるままに朝食を食べ、会議室へと向かう。会議室からはもう話し声が聞こえる。自分抜きで会議をしていたのかと思い、勢いよくドアを開ける。すると、話し声が急に止んだではないか!疑惑が確信に変わり、さすがに腹が立ったので大臣の長であるゴンザレスに詰め寄る。
「国王抜きで会議とは偉くなったものだな、ゴンザレス」
「いえいえ、それは誤解でございます。ただ大臣達と雑談を致していた次第であります。」
アルバレスがよくする、あの目で言うのだ。これ以上詰め寄っても無駄だと感じ、渋々腹に不満を飲み込んだ。
(覚えておけよ、ゴンザレス俺に超能力さえあれば、お前をここで殺してやるのに)心の中でそう呟いた瞬間。
一瞬、落雷のような光で視界が塞がれたよう感じた。
しかし、今日は快晴である。気のせいだろと気にもとめなかった。
やはり、事前に大臣共で話し合いを終えていたのだろう。ゴンザレスが読み上げる今後の政策に誰も異議を唱えぬまま、会議は終盤を迎えていた。ここにきて、ゴンザレスがモジモジしている。あとひとつかふたつの文を読み上げるだけなのに。こんな会議早く終わらせたかったので、内心イラつき、
「ゴンザレスどうしたのだ?読み上げぬか」
日頃の鬱憤を晴らすかのように、最大限の嫌な顔で促した。
この煽りも目に入っていないかのように、数分モジモジした後、厳かな顔でこんなことを言い始めたのだ。
「今の国王サムギョパソロは8年間目立った政策も行わず、毎日ただダラダラと過ごしてきた。また現国王は到底先王程の器もない。よって先王の子であるハンソン王子が10歳になると同時にすぐ即位させようと思うのだが、皆如何!?」
「異議なし!!!」
大臣や地方長官共の声が響き渡る。
何かゴンザレスに文句を言おうと思い、口を開けたがただ口がパクパクなっただけで言葉が出なかった。




