キラキラ。
最近出番が少ない気がする。
元々華があるタイプじゃないし、どちらかというと地味な方だし。
ただ、一緒にいれるのが嬉しくて。
でも私だって……
私が……
「ルイ?大丈夫か?」
「えっ!?うん、大丈夫大丈夫……」
ハルちゃんが私の顔を心配そうに見つめてくれる。
綺麗な髪、目、肌、口。
全てが綺麗で華やかで……
改めなくても、私なんかが隣にいてもいいのかなって思う。
「いやー、久々の二人きりのデートだな。サクラも気を使って引き篭もっててくれてるし。」
「ふふっ、ホント久しぶりだね。」
「ごめんな。どこに行く?」
「ハルちゃんといれればどこでも。」
「ははっ、じゃあどこか──── 」
世界的女優で
イクス世界一で
数え切れない程友人もいて
それに比べて私は……
「……ルイ、ちょっと見たいところあるんだけどいい?」
「えっ?」
……
……
ハルちゃんが手を繋いで連れてきてくれた所。
ここは……
「シェーナがヤマトに本店を移したから、今日はその記念のセレモニーをやってるんだよ。関係者しかいないから、他の人の目を気にしないで買い物出来るし。ほら、こっち。」
ハルちゃんがずっと手を繋いでくれている。
私の暗い気持ちが伝わっちゃったのかな……
「ハルるーん、よく来てくれたわねー!あら、お友達も一緒?」
「ル、ルイです……」
わー、シェーナさんだー……
本人に会えるなんて……
「あらあら……緊張しなくてもいいのよ?そうだ、いつもみたいに二人に見繕ってあげる!」
「いや、今日は俺に選ばせてよ。」
「うふふ、そういう事なら。いつもみたいにお金もいらないし、ジャンジャン持ってって頂戴。その代わり後でセレモニーの挨拶お願いね♪」
「ありがと。何話そっかな……」
凄いなぁ……
私なんか……
「ルイ?」
釣り合わないよね……
顔だって、生まれだって、立場だって。
「ルイ……」
ただ学校で初めに会ったっていうだけで……
もしハルちゃんの登校時間がすこしでもズレてたら、私なんか見向きもされなかっただろうし……
私……
ダメ、せっかく連れてきてくれたのに……
泣いちゃダメなのに……
「……ハルちゃん、私──」
涙で何も見えなかったけど、それだけじゃなくて。
ハルちゃんが私を抱きしめてくれたから……
「ルイ……ごめん、俺……何かしちゃったかな?その……」
涙を拭いて顔を上げると、ハルちゃんがとても困っていた。
困った顔も素敵、なんて思った自分はどれだけハルちゃんの事が好きなんだろう。
「ルイとお揃いの服を買ってデートしようかなとか思ってたんだけど……何か嫌な事あったのかな?俺、気づかなくて……」
今困らせているのは私。
だからこの間は私の事だけを考えてくれてる。
私……性格悪いのかな。
でも……
仕方ないよ。
だって──
「……好きなの。好きすぎて……あはは、困っちゃっただけ。ごめんなさい……」
そう言った後に俯いていると、ハルちゃんは優しくキスをしてくれた。
それだけで、その感触だけで、ハルちゃんの気持ちが伝わってきた。
「ルイ……泣いてるルイも可愛いよ。ってちょっと意地悪なのかな……でも……それ位ルイの事、好きだから。」
私と……私と同じだ……
嬉しくて、また泣いてしまう。
「ごめんね、ハルちゃん。これは……嬉しくてだから……」
「……」
シュンッ
瞬きした瞬間、私の部屋にテレポートしていた。
「ハルちゃん……?んっ──」
何も言わずにハルちゃんは私を求めてくれた。
それが、どんな言葉よりも嬉しくて……
……
……
「私……自信が無いの。」
「自信?」
「ハルちゃんの隣にいる自信が……」
「ルイ……」
「変だよね、私がハルちゃんのこと一番好きだって自信はあるのに。あはは……」
「……」
【ハルるーん!そろそろセレモニーの時間よ!どこに行っちゃったの!?】
「そっか……私ここで待ってるね。ハルちゃん──」
シュンッ
「えっ!?ハルちゃん!?」
「あら、ハルるんどこに行ってたの?始まるわよ?」
「ちょっと待ってて!ルイ、こっち!」
ハルちゃんは私の手を引っ張ってお店の中へと走っていった。
「これでもない……うーん、これは……違うな……あっ、これは……ルイ、これ着て!」
「えっ!?今着るの?」
「ほら、一緒に着替えようよ。」
それは、お揃いの服で……
普段ハルちゃんが着ないような、可愛らしい服。
多分、私をイメージして選んでくれた。
「うん、やっぱり似合ってるな。可愛いよ、ルイ。」
「そ、そうかな……へへっ。」
「よし、じゃあ行くか。」
「えっ?どこに──」
シュンッ
【おーっと、ここで我社のエース、ハルるんの登場だ!新作の服をお友達とお揃いで着てきてくれました!】
「ハ、ハルちゃん?」
テレビでよく見る有名人や政治家、多くの記者がそこにはいた。
「可愛いでしょ?」
【ハルるんはいつ見ても可愛いよ!その服もGoodだね!】
「違うよ、俺の隣にいる子。俺の大切な人、俺の恋人、俺の好きな人。」
「ちょっと……ハルちゃん……」
【おーっとビックニュースだ!ハルるんの恋人だって!?】
「女の子同士で変だって言う人もいるかもしれないけど、人が人を好きになるのに立場とか性別とか、そんなの関係ないですよね。だから自信を持って言えます。俺は彼女が好きです、これからも傍にいて欲しい。……ダメ?」
「……ハルちゃん……私も……一緒にいたい……」
思わず私から抱きついてしまった。
多くの人目があったけど、そんなの……関係ないんだよね。
ハルちゃんは、私に教えてくれた。
ありがとう、ハルちゃん……
……
……
「勝手なことして悪かったよ、シェーナ。」
「うふふ、いいのよ。素敵なメッセージだったと思うわよ?私はああいうの、大好きだから。」
「ごめんなさいシェーナさん……」
「いいのいいの。今回の事は同性愛キャンペーンとか適当に言って流行らせておくから。ほら、お揃いの服でデートしてらっしゃい。」
「ありがとうシェーナ。シェーナの事も大好きだよ!」
「あらあら、雑食なのね。私なんかでいいのかしら。」
「だっ、だめです!私の……私のハルちゃんだから……」
「うふふ、吹っ切れたみたいね。今のアナタ、とっても輝いているわよ?」
「えっ?」
「恋する乙女はいつだってキラキラと輝いているの。アナタも素敵な女性よ?自信持ちなさい。」
「……はい♪」
私自身は華やかじゃないけど……
ハルちゃんといるから、ハルちゃんが好きだから、私も輝ける。
ハルちゃんの隣に、ずっといたい。
いても……いいんだよね。
だって……
……
……
「ハルちゃん。」
「ん?どした?」
「ふふっ、呼んだだけ♪」
だって、私が一番好きだから。




